蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

山麓の高級住宅地を登って甲山墓園へ行く

2013-04-25 15:19:31 | 六甲山をブラブラ

今シーズン、白馬乗鞍へは5回登り、天狗原までが3回、自然園も2回ブラブラした。そしてフツーのゲレンデスキーを19日間、ほんの数週間前までの楽しい日々。

そして、4月からも栂池以外のエリアで山を滑るつもりだった。
しかし、ダルい、シンドい、もうエエワの悪癖がまた出てしまって、“ひきこもり”の毎日になってしまっている。ほんの数週間しか経っていないのに。

このままワタクシ、どうなるンでしょうか。とにかく表に出ないといけない。
しかし、近所をウロウロしているだけでは徘徊老人。何かオモロイ目的をもって少し遠くへ。

行きたいと思う所が特になくて、でもどこかへ、となると、行くのはお墓。

しかし、取り立ててご先祖サンを供養したいとは思わない。
先祖とはワタクシをこのツマラナイ現世へ放り出した張本人でもある。土地、財産を持たせて放り出してくれたのならまだしも、持たせてくれたのはこの変な性格、性癖だけ。まッ、イイですけど。
確か、親鸞さんは親兄弟の為に念仏を唱えた事はないそうだし、キリストさんも親兄弟の為に祈りを捧げたことはないらしい。まぁこのお二方は全ての人達に平等に、と言うコトでしょうけど。
いずれにせよ、ワタクシ、強いて先祖を供養する気はありません。ご先祖サンの顔、ほとんど知らんし。

ただお墓に行くと、そこには煩悩から解き放たれたホトケさんばかりがいらっしゃるので、変人のワタクシはホッとする。

と言う事で22日、母方のご先祖サンが祀られている甲山墓園へ歩いて行くことにした。
ここへ行くのはいつも車、3リッターの水平対向エンジンを唸らせて登っていく。
2度ほどバスで行ったが、本数少ないし、あっちこっち街中グルグル廻る路線で呆れてしまった。

で、今回は甲陽園から歩くことにした。
バスで行った時、帰り便がかなり後だったので、一度歩いた事がある。その時住宅街まで来て、駅までの最短ルートがよく判らなかった。
六甲山のハイキング、住宅地まで降りて来てから彷徨う事はしばしばある。そんな感じだった。

今回はネットの地図で調べプリントアウト、持参した。長い階段が2ヶ所ある様だ。

Imgp4979 甲陽園の駅を出て山に向かう。

Imgp4980 最初の階段、振り返るとかなり長い。

Imgp4981 緑化協定区域だそうです。“高級”住宅地、と書いてある、サスガ。

Imgp4983 色々モメごともある様です。

Imgp4984 また長い階段。

Imgp4985 階段の途中からの展望。

Imgp4986 

Imgp4987 遠くに梅田のビル群らしきものが見える。

Imgp4988 登りきった所にあった調整池とシャレた建物。これはお店?住居?

Imgp4989 この辺りの集会所らしい。さすが、高級住宅地、と言うか高級別荘地(?)

Imgp4990 甲山大師道となっている。

Imgp4991 そこそこの急坂。

Imgp4992 坂を登りきって左に逸れると、これはハイキングコース(?)

Imgp4993 道端には如来像、菩薩像などが次々と祀られている。

Imgp4994

Imgp4995 北山貯水池に到着。

Imgp4996 紅葉もイイが若葉もイイ。

Imgp4997 道路沿いの八重桜。

Imgp4998 その先には、アルツハイマーの叔母が一時入院していた精神病院。

5年前の秋、叔母は、高級老人ホームの職員が口元に持っていった食べ物を、手で払う等、言動が凶暴になり、「その治療薬を探すため入院させる」、と高級老人ホームのウエダという主任ソーシャルワーカーは言った。
口髭をはやしたトッポい男だった。名刺には社会福祉士、と書いてあったがホストクラブのオニイチャンの様だった。
その時、叔母は胃ろうの手術も受けた。手術には親族の同意が必要だと言われ、当然ワタクシが立ち会った。

そして初めてこの病院を訪ねて驚いた。病院は叔母が死んだら入るお墓の隣だったのだ。

また、ここはあの「甲山事件」があった知的障害者施設の跡地。
40年程前、この施設の園児二人の遺体が浄化槽で見つかって、殺人容疑で逮捕された保母さんは、最初不起訴。
しかし検察審査会が不起訴不当とし、殺人罪で起訴され、5回の刑事裁判は全て無罪、25年以上経って無罪確定という、ナンカ異様な事件だった。
保母さんが無罪だと言う事は、犯人は別にいる、ともいえる訳で、不気味な雰囲気が感じられる。結局真相はヤミの中だけど。

Imgp4999 近くではミツバツツジが満開。

Imgp5000 50分程かかって甲山墓園に到着。

墓には、お彼岸とモノと思われる花が萎れたまま残っていた。
それらを片付けて、雑草を抜いて落ち葉を拾い、オセンコを焚いて、念仏十念、ナムアミダブツ。

作業員数名が近くで整備、清掃している。他にお墓参りしている人、いません。

もと来たルートで帰る事にする。

Imgp5002 灌木の向こうに下界が見える。

Imgp5003 六甲アイランド~芦屋浜を遠望する。

2時間弱のおサンポ、プチハイキング、少なくとも一時の“ひきこもり”解消にはなった。


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