おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

中国は何故認めないか?

2004-11-11 22:16:58 | 我思う、故に書くなりよ。
不審潜水艦騒動。否定も肯定もしないと言う。それはどーしてなのか?

原子力潜水艦と言うのはとんでもない莫大な建造費がかかる。中でも、その性能に関しては他国からの技術供与等もあるが、原則は国家にとって「極秘中の極秘」である。まぁ、海に出るなり、港にいるなりすればその姿はおのずと知られる事になるので、存在が「極秘」と言うものは今の時代あまりない。しかし、その役割から言って「虎の子」とも言える存在であり、公にしたい物では無いのだ。

どの位の速度で水中を進み、どの位の深さまで潜れ、どの程度の騒音を出すのか? なんて事は公にはならないのが普通。これはどの国でも同じ。まぁ、それでも見る人が見れば判ってしまうので、乗員の出入り口(ハッチとも言う…)なんかはカバーかけて見せない事が多いし、普通に浮いていても肝心な部分は海の中なので、わからない事が多い。

でまぁ、これがいったん洋上に出ると、その存在はこの世から消える。それが任務でもあるし、絶対に発見されてはいけない存在になるのだ。原潜だと、度々浮上して酸素を溜め込む必要も、エンジン回して充電する必要も無いものだから、長期間海中に潜み、必要な時だけ動けば良い。これは敵にとっては脅威以外の何物でも無い。なんせ、海は広い上に、水中だから、見つけるのは容易じゃない。

そんな虎の子がバレちゃった上に、延々と追いかけられ、速力やスクリュー音がどうたらこうたらなんて報道されちゃうとなると「国家の恥」以外に他ならない、超大失態なワケだ。これが事故とかで漂流してしまったと言うなら、致し方ない部分もある。ところが、通常の作戦任務中とか哨戒任務中での事になると、海軍の中にあってエリート中のエリートの潜水艦乗りにとっては「屈辱中の屈辱」となる。

だから「あー。それ、うちの。うちの潜水艦です。はい。」なんて事はおいそれと言わないのだ。内心、どっかで沈んじゃって、永遠に浮かんで来なければ良い…なんて考えてるかもしれない。それ位にとんでもない事になっちゃったワケで、あわよくば事故で誤魔化そうと必死になるケースが実に多い。旧ソ連時代のロシア海軍なんかも苦労してたしねぇ。実際に事故も多かったが。

まぁ、そもそもが中国海軍だし、そんなに新しい艦でもないので、恐らく目新しい情報が取れるって事も少ないのだろうけれど、こういう実戦はそう滅多には無い。原潜を見つけて追い掛け回すと言う事、それ自体が「実戦」だと言う事を広く知らしめたと言う事の意義は大きいと思う。

どうせなら、爆雷でも落としておくべきだった。なんせ、中国海軍の所属と言う事でも無いらしいし、近隣国でその所有に手を挙げる国も無いハズなので、攻撃した所で文句も言われないし、言われる筋合いは全く無い。「すみません。うちの艦船です。ごめんなさい。」って事なら事情も変わるが、全くの国籍不明の軍艦で、しかも原子力潜水艦が日本の領海でウロチョロしていてタダで済んでしまったら、これは、こっちの「恥」となってしまう。そんなワケで、政府の対応の不手際が問題視され始めているのである。

そして、駄目押しで、来年度の防衛白書のCDROM版にでも、不審潜水艦のスクリューのキャビテーション・ノイズでも収録するとマニアは大喜びすると思うし、某国の海軍首脳がこぞってすげ変わるかもしれないので良いと思う。このノイズ、同じ規格で作られても艦それぞれに音が違い、個別に識別するために重要なデータなのだ。高速で回転するスクリューの周囲に泡が生じて、これが潰れる時の音だと言われている。ちょっと前までは、この事からスクリューの形状なんかは「超極秘」扱いだったんだけれど、比較的新型の潜水艦のそれでも今ではそうでも無くなったらしく、ネットでも普通に見られたりする。

虎の子を持ち出して、海上自衛隊に対潜能力を探ったにしてはお粗末だし、謎は謎のまま明らかにされないだろうけれど、最新の静粛性の高いとされる夏級が相手であっても自衛隊は良い仕事をすると思う。その、せっかくの良い仕事を生かすも殺すも、政府の危機管理意識次第と言う事だから、対応の不味さはあってはならないもの。強く抗議して謝罪と賠償を求める気も無ければ、毅然とした態度を取る事も出来ないのならば、国民の生命や財産を守る気が本当にあるのかどうか疑わしいと言う事になる。

たかが潜水艦1隻に大騒ぎするなと、言いたげな中国だろうが、逆の立場なら間違いなく沈める。遠慮なく執拗に攻撃し、確実に沈め、それを世界にアピールするだろう。それは世界の常識でもある。現実の世界の潜水艦は、イエローサブマリンとは行かないのだ。

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お前、脳味噌腐ってないか?

2004-11-11 04:45:12 | 我思う、故に書くなりよ。
ソニーがパソコンのシェアで5位に転落したという。

VAIOってパソコンの名前を知らない人は少ないと思う。それだけインパクトのある製品を作ってきたメーカーでもあるし、ユーザーも多い。家電量販店でも人気商品で、飛ぶように売れるのを「すげー…」って眺めてた時もあった。もっとも、たくさん売れても利幅が小さいからそれほど売っても儲けは少ないのだが、他のメーカーと比べると勝負にならない。パソコンが売れなくなって来た頃でも、ソニーのVAIOは売れていた。

製品自体、他メーカーと何か大きな違いがあったワケでは無いと思う。デザインだって機能だって、大きな差は無いけれど、人気があるのは事実だ。実際に売れてたし、他のメーカーが全く同じものを並べて売っても、ソニーの方が売れるだろうと思う。それ位に、人気のあるメーカーだった。

シェアが転落した原因について、アナリストのコメントは「高価格帯の商品にシフトした影響」と言うものだ。これも理由の良く判るコメントである。量販店を通さず、コストを徹底的に下げたメーカーがシェアを上げている。

今回のタイトルは、私が実際にソニーの個人向けPCを購入して、トラブルに遭った際に、メーカーの指示するサービスに電話を掛け、応対に出た人に向かって言った言葉である。

購入直後、ノートPCの液晶に何も映らなくなった。だが、様子を見ていると、HDDのアクセスランプはチカチカと点滅し、ぴろろ~ん…と起動音が鳴り、しばらく様子を見ているとアクセスランプもチカチカを終える。試しに、画面が見えないままではあるが、キーボードから終了の手順で何度かポチポチ押すと、ぴりり~ん…と終了音がして沈黙を迎える。

液晶への表示が不具合なだけで、他は問題無さそうだったので、これまでの経緯と障害を応対に出た男性に伝えると「パソコンを初期状態に戻して下さい」と言う。簡単に言えば「リカバリーしろ」と言う事で、付属のCDROMで行えと言う事。だが、電源投入後に現れる「SONY」のロゴも見えないし、液晶が通電している様子も無い。指示通り作業を行ったとしても、液晶に現れるはずの指示が見えないのでは作業自体進められなくなる恐れがあるのは簡単に予想できる。

で、その事を説明しても「初期状態に戻して下さい」を繰り返す。「お前じゃ話にならないから、上の者を出してくれ…」と頼んだが、応対は変わらない。

実は、こうなる事はあらかじめ知っていた。キーボードのキー(キートップと言う)が取れちゃったお客さんから店頭でクレームを受けた事がある。然るべき電話番号に電話をかけ、客はどうすれば良いか応対に出た人に尋ねると全く同じ返答をされたと言う。どう考えてもおかしいので、相当、ねばってみたが埒があかず、わざわざお店にまで相談しに来たのだ。お店に責任があるとか、欠陥商品だとか言っているのではなく、明らかに理不尽な応対を相談され、ちょっと困ったが、キーボードだけでも持込で修理出来るし、そのための拠点もソニーは用意していたので紹介してその場は済んだ。

「とてもパソコン作っているメーカーと思えない…」

お客さんの奥さんが、ぼそっ…と言った言葉だ。もちろん、メーカーでPCを設計したり、実際に試作して試験したり、修理に携わっている人なら、間違ってもこんな応対はしないし、出来ない。ちゃんとそう言う経験のある人が応対に出るメーカーもあって、その対応の素晴らしさに感動すら覚える事だってあった。トラブルが電話の向こうから手に取るように判り、素晴らしい適確な指示でその場で回復する事だってあるし、何週間も預からなければいけない場合であっても、ちゃんと納得の行く説明があれば無用なトラブルにもならない。

あれやこれや伝えても、無意味だと思った頃、相手が言った言葉にブチキレタ。

「修理にお出しになるなら手配を取りますが…」

電話代があっち持ちであったとしても、それまでの1時間と数十分は何だったのか? それで、タイトルの通りに告げて、電話を切った。同じPCを使っている人のWEBやら何やらを調べて、自分で解体して部品を接続しなおして修理を終え、事なきを得た。

アウトソーシングと言う聞こえの良い効率化を図ったのは良いけれど、結果としてユーザーのためにならない方向へ進んでしまったんだと、飛ぶ様に売れて行く様を見ながら、その時は思った。障害の切り分けは大事な事であるが、それ以前に不自然な応対。そうする事が決められているとも、応対に出た男性は言っていた。それがこのメーカーのユーザーとの窓口にあるわけだ。

あれから数年たって、今はどうだか全く知らない。ひょっとしたら痒い所に手の届く、親切に溢れるサービスが受けられるかもしれない。しかし、所持しているVAIOもメーカーに頼れる期間を過ぎ、自己責任の世界へ入っているので、自分で直して使っている。構造的な損壊となると、これはもう捨てちゃった方が経済的によろしい具合だと思うので、そうなったとしてもメーカーには相談しないだろうと思う。

むしろ、2度と電話なんかするもんか! と言う不快な気分が強い。数年も経っているが、経験として残った不快は、次に必要とする機会があったとしても、選択肢から外すと思う。オーディオでは素晴らしいサポートをしてくれたメーカーと言う経験があっても、PCでは外すと思う。シェアの転落がこうだとは思えないが、ユーザーは「企業」を店先の商品から電話の向こうの人まで「一緒」に考えるている。それをおざなりにしては、いつかは信頼を失う機会が必然と訪れるんだと思う。

Comments (2)
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