おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

Zippoハンディウォーマー その6。

2004-11-28 18:12:41 | お主もハクキンよのぉ…。
西方より赤い衣をまといし温もりを伝える者来たり…。

ハクキンカイロが届いた。11月8日にオンラインで頼んでから2週間と少し。丁寧に梱包された包みを解くと、普通に箱が入っていた。私が頼んだのは「ハクキンカイロS」と言うのか「ハクキンカイロスポーツ用S」どっちなんだか紛らわしいが(前者の呼び方が正しいみたい)、耐寒スポーツ用として販売されていた物である。現行のラインナップからは外れ、限定販売として発売されていたものだ。

単純なデッドストックなのか、正しくは知らないが、火口が現行の3R用の物が付属していて、元々は別のものが付属していたらしい。いつぐらいまで現行だったのか詳しく知らないが、Zippoのそれと互換があるので、それはそれでウレシイ。別に火口も頼んでおいたので、当分はこの暖かさの恩恵に預かれるワケだ。

2次元的な大きさはZippoのそれよりも一回り小型な感じ。だが3次元的に考えると厚みがあり「むんず…」と掴むと掴み応えのある厚さがある。トップとボトムはまっ平なので、立てて置いて置く事が出来る。これは燃料を入れる時とかウレシイな。絶えず手に持っていないとイケナイのは少々不便でもある。概観は他の商品と機能的に大差は無さそうだが、カバーに開けられた穴は孔雀のデザイン。本体の厚みがあるので燃料が沢山入る。説明書では3杯入れられると書いてあり、Zippoのそれより1杯分多い。それでいて持続時間は同じなので、出力が高いらしい。レギュラーモデルより高温にもなると書いてある。

で、実際に炉心に点火してみると、あちい。点火して10分程で素手では持てない熱さになってる。これを赤い別珍の袋に入れて使うのだが、この別珍が薄い。コーデュロイとどう違うのか知らないけれど、あれで袋を作っても似た様な感じで、ちょっとだけマイルドな高温で接する事になるのかな。まぁ高温になる事は嘘偽りの無いものである。

ポケットに入れて使えって書いてあるが、グリップタイプと称し、手指を温めるのが趣旨らしい。にぎにぎするのに良い形である事も相まって、寒い日にゃぁたまらない事なんだろうと思う。

と、ぬくぬくにうつつを抜かしていたら、燃料が底をついて来た。純正のベンジンでも使おうかと考えてはいるが、近所のドラッグストアや薬局ではその姿を見かけない。ライターのオイルが手に入るので困った事にはならないが、得てしてこういう物は少々オーバーなくらいの量で購入した方が安くあがるのである。キャンプで使うバーナーやランタン向けのホワイトガソリンも使えるので、これを狙った方がいいかもな。

とりあえず、ハクキニストに恥じない正規ハクキンカイロが入手出来た。現行品を購入したい気持ちも少なからずあって、悩んだ。ただ、必要以上に所持していても、ハクキンの掲げる理想と離れてしまう気持ちもある。本格的に蒐集する気は無く、実用において愛用して行くだけならば、現行品の方が都合がいいと思っていた。消耗品の都合が付かないと、将来困ると言う考えがあったから。その心配が要らないと判り、あえてディスコンとなったモデルを選んだワケで、手にしてみると正解だったかも知れない。現行品でも同じ大きさの「BM」と言うモデルがある。今回入手したモデルの後継とされるモデルらしいが、ライターと同じフリント式の着火装置が内蔵されている。これが私には不要だったワケで、大きさの選択肢から漏れたワケではない。にぎにぎした時の厚みとR。丸みのRがなんとも自然な感じで、私の手には心地よい。にぎにぎ…。

あー。しかし、なんで、どうして…もっと早く気が付かなかったのだろう。ハクキンに触れるチャンスは幾らでもあったのに、触れなかった事が悔やまれる…。

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修復。

2004-11-28 00:50:01 | 我思う、故に書くなりよ。
あー。勝手に掘ると歴史が変わるからやめといてくれ…。

ってのは冗談だが、近畿とかあっちの方だとまんざら冗談でも無いらしい。何か建築するにあたって地面を掘るといろいろ出て来て工事が捗らないとか、まったく止まってしまうとかもあるらしい。

深夜番組の観賞もいい加減飽きると、普段見ない番組に手を出す。最近のお気に入りは「高校講座理科総合A・B」の妙にハイテンションな2人のおねーさんだったり、「サイエンス・ゼロ」の真鍋かをりだったりする。

んで、これらの番組も見ていて面白いのだが、たまにうっかりすると、スペシャル的な番組の再放送を見入ってしまったりする。で、うっかり見てしまい、何気に凄い感動したのが、古墳内壁画の修復…。
修復と言うのか、拉致監禁って言うのか、簡単に言うと「剥ぎ取り」。キトラ古墳の中の壁画が崩れ落ちそうなので、これを剥ぎ取って保存するって作業を紹介した番組である。

そのままの状態で保存するか、剥ぎ取って別の場所で保存するか、揉めていたのは報道で知っていた。先に見つかっていた高松塚古墳にも壁画があり、これはその場所で当時の科学の粋を集めた技術を駆使して保存する事にしたのだが、久しぶりに中を見てみたらカビだらけだったとか、カビを取るのに肝心な絵が消えかかってしまったとか、トホホ…な事態になってしまっていたのだ。そんなワケで、新たに見つかったキトラ古墳の壁画をどーするか? 官民交えて揉めたワケである。

その結果が「剥ぎ取り」と言う事なのだが、「あー、剥ぎ取るのかぁ。」位にしか考えて無かった。多少ボロボロとは言え、壁面ごと剥ぎ取るのに問題は無いだろうと考えていたのだが、番組を見て、驚いた。

大の大人の男では入れない盗掘跡の穴からの出入り。小柄な女性しか中に入れず、しかも立てない。これでは汎用の工作機械を使う事も出来ないし、使ったが最後、壁画は崩れる。それ位にボロボロ。すなわち、手作業で貴重な壁画を損なわずに剥ぎ取らなければいけないのであったのだ。

たまたまなんだろうが、専門家の1人に小柄な女性の方がいたので、この人が中に入って作業をして、剥がれ落ちそうな壁画を剥がすのに成功している。それとて、湿度100%の室内で、楽な姿勢も取れないし、ただでさえ勝手に生えまくり、壁画を侵すカビの繁殖を避けるために防護服なんか着ているワケだから、この人、正直すごくエライ人だと思う。

室内には剥ぎ取った2面の他に残り2面の壁画があり、これはそうそうに落ちそうも無いらしいので、後日剥がす事になるそうだが、落ちそうに無いのも実は大変らしい。冷蔵庫に貼り付けたシールみたいにぺろぺろと剥がれれば楽そうだが、古くなっておいそれと剥がれないシールを無傷で剥がせ…って言われたら困るのと同じかもしれない。

そんな人知れない苦労が明かされた番組であった。現状を知れば、揉めていた理由も判る。1300年前のお墓の象徴でもあった壁画を剥ぎ取るにあたり、花と線香をたむける姿が印象的だった。おやじの集まりだったら、最初に儀礼的にはやるだろうけれど、女性ならではのシーンではなかったかと思う。

この人がいなかったら、どうしたんだろう?

素朴に疑問に感じたワケだが、番組を見た限りではあまり研究者の年齢に幅が無いように見受けられた。それなりの知識や技術を習得するのに時間はかかるんだと思う。地味だし、華やかな物では無いし、墓とかそんなのばっかりだから、若い人はいないのかなぁ。IT企業はこういう所に投資しても面白いと思うんだよねぇ。ぽーんと巨額な研究費を出してさ、思う存分研究してくれ! ってのもカッコイイと思うなぁ。

で、誰の墓なの? あー。判ってないのね。それらしい人は名前出ていたけどねぇ…。

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