数年前にこの作者の「廃用身」という衝撃的な医療小説を読んだのを思い出してこれを読んでみた。
本作は精神疾患の加害者側の保護の可否とか、病気に対する考え方とか、テーマが盛りだくさんだが、消化不良を起こすこともなくすんなりと読める。
いちばん興味が持てたのは佐田という気持ちの悪いハンパな男。よく描けていると思った。無痛症の登場人物についてはイマイチ描ききれなかったか?
終章が取ってつけたような感じで無難にまとめられていて、ちょっとものたりなかった。
本作は精神疾患の加害者側の保護の可否とか、病気に対する考え方とか、テーマが盛りだくさんだが、消化不良を起こすこともなくすんなりと読める。
いちばん興味が持てたのは佐田という気持ちの悪いハンパな男。よく描けていると思った。無痛症の登場人物についてはイマイチ描ききれなかったか?
終章が取ってつけたような感じで無難にまとめられていて、ちょっとものたりなかった。