~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ひさびさのフランス映画

2012年02月20日 22時34分54秒 | 見る・読む

目下、「家族のだれが一番に熱をだしますかね~」というような風邪スレスレの状態です。

誰も休んではいないんですが、なんとなくみんなでグダグダしてます。

総じてやる気レスなので、なんとなく気の向いたときにDVDなぞをダラダラと見てます。

そういえば長いことフランスの映画を見てないな、とふと思いました。

以前は、ルコント監督『髪結いの亭主』『仕立て屋の恋』『タンゴ』など見ていたのですが、ある時期からパタッと途絶えました。『イヴォンヌの香り』あたりでオチてしまったような気がします。

ジャン・ポワレ監督の『妻への恋文』みたいな、オシャレかつ泣き笑いっぽい佳作はないものか・・・。

レンタル屋でふらっと借りた『モンテーニュ通りのカフェ』。これなかなか楽しめました。

(予告編→  http://youtu.be/hAF5RGL-VeA

簡単に言っちゃうと、<パリのカフェで女ギャルソン(?)として短期バイトで入った女の子が、近くのコンサートホールや劇場にデリバリーに行ったり、お店に来る有名人と知り合ったりしているうちに、出会った人たちの運も自分の運もだんだん開けて(変化して)いく>・・・・というもの。

グサッときたり、寝られなくなったりという類のものではないですけど、ディテールはちょっとおもしろい。

「世界的なピアニスト」という設定の40代とおぼしき人物が出てくるんですけど、彼は大きいホールで毎日毎日決まったような聴衆を相手に弾かなければならないことに疲れ果てており、

「ほんとは病院や監獄で弾きたいんだ。今後のスケジュールはすべてキャンセルして湖のほとりで暮らす」とマネージャーでもある妻に突然言い出したり、

日本人記者のインタヴューに対して、「宗教は神と人間の距離を広げた。コンサートホールは音楽と人を離してしまう」(・・・・ちょっとうろ覚え。表現は違うかも)などと答えてしまうわけです。

しかもコンチェルトの本番(ベートーヴェンの「皇帝」の第3楽章)で、「ええっ?!」なことをやらかしますが、これが別にマイナスの事態には陥らなかったりする。

そういう、映画のストーリーそのものよりも、パリの街並みとか、いっつもシャンソンを歌って踊ってる劇場の女主人とかの雰囲気が楽しかったですねえ。

なによりも、ひさしぶりにきいた<Kぉァ>みたいなRの発音にしびれました。

しびれたというか、もう気になって気になって字幕が頭に入らないくらい(笑)。

ドイツ語の映画だと、見終わってから「あれ、今日の英語だった?ドイツ語だった?(つまりどっちにしろきいてないし、わかってないということ・・・汗)」なことがけっこうあるんですが、

いや~、フランス語はほんといちいちセンサー刺激されるので、逆に耳が疲れます(笑)。

(番外編:フランス語の難しい発音 http://youtu.be/IihFQMm8wfs) 



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