『運命』の勉強が進まないので、気分を変えて聴き比べをした。
とりあえず6枚ほどのCDが出てきたので、適当に聴いてみた。
そうするとだいたい3つのグループに分かれることがわかった。
第1グループ<テンポ遅め>
朝比奈隆&大阪フィル
セルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル
第2グループ<テンポ速め>
カルロス・クライバー&ウィーン・フィル
ゲオルク・ショルティ&ウィーン・フィル
第3グループ<テンポ真ん中>
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
クラウディオ・アバド&ウィーン・フィル
遅めのグループは、例の「運命のモチーフ」を「タ・タ・タ・ターン」と一音ずつ演奏する感じ、速めのグループは「タタタ・ターン」とまるで三連符のように一息にいく。(ご存知の通り、譜面上は「ウ・タ・タ・タ・ターン」であって、8分休符で始まり、8分音符が3つ続き、2分音符のフェルマータだ)
遅めグループの「タ・タ・タ・ターン」だが、当然この演奏の仕方だと演奏時間も長い。朝比奈『運命』第一楽章は9分29秒。チェリビダッケは7分8秒だが、リピートを省いているので、リピートをしたならば相当な長さかと思われる。
演奏の録音時、朝比奈は77歳、チェリビダッケは80歳。そう思って聴くとますます、「タ・タ・タ・ターン」が「モ・シ・モ・シー」とか「ソ・ロ・ソ・ロー」とか聴こえるような気がする(殴)。
↑は冗談としても、その遅さ、とてもとても保てるものではない。
やはりテンポは年齢に関係あるのか・・と思って、7分24秒のショルティの録音時の年齢を調べたら、なんと78歳 。
すごいです、ショルティ。45歳時録音のクライバーはほぼ同タイムの7分22秒なのだが、この速さだと「運命に追われている」ような感じだ。気分的に「オラオラ~~~~~」とたたみかけられている状態。
ショルティ、この年まで(死ぬまで?)オラオラしとったんか・・・・。
なんとエネルギッシュな!!
テンポ的にはフルヴェンとアバドあたりが聴き易いと思う。
運命のモチーフが次々と展開し、積み重なっていくさまを十分聴き取る余裕はあるし、「タぁ・タぁ・タぁ・タぁーン・・・・」と失速寸前の酸素不足に陥ることもない。
聴いている分にはいろいろなこと言えるのだが、自分で弾くのはものすごく難しい。しかも、ピアノで弾くとなると、またいろいろなことが微妙に変わってくるので、テンポ設定ひとつでまだまだ時間はかかりそうだ。
とりあえず6枚ほどのCDが出てきたので、適当に聴いてみた。
そうするとだいたい3つのグループに分かれることがわかった。
第1グループ<テンポ遅め>
朝比奈隆&大阪フィル
セルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル
第2グループ<テンポ速め>
カルロス・クライバー&ウィーン・フィル
ゲオルク・ショルティ&ウィーン・フィル
第3グループ<テンポ真ん中>
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
クラウディオ・アバド&ウィーン・フィル
遅めのグループは、例の「運命のモチーフ」を「タ・タ・タ・ターン」と一音ずつ演奏する感じ、速めのグループは「タタタ・ターン」とまるで三連符のように一息にいく。(ご存知の通り、譜面上は「ウ・タ・タ・タ・ターン」であって、8分休符で始まり、8分音符が3つ続き、2分音符のフェルマータだ)
遅めグループの「タ・タ・タ・ターン」だが、当然この演奏の仕方だと演奏時間も長い。朝比奈『運命』第一楽章は9分29秒。チェリビダッケは7分8秒だが、リピートを省いているので、リピートをしたならば相当な長さかと思われる。
演奏の録音時、朝比奈は77歳、チェリビダッケは80歳。そう思って聴くとますます、「タ・タ・タ・ターン」が「モ・シ・モ・シー」とか「ソ・ロ・ソ・ロー」とか聴こえるような気がする(殴)。
↑は冗談としても、その遅さ、とてもとても保てるものではない。
やはりテンポは年齢に関係あるのか・・と思って、7分24秒のショルティの録音時の年齢を調べたら、なんと78歳 。
すごいです、ショルティ。45歳時録音のクライバーはほぼ同タイムの7分22秒なのだが、この速さだと「運命に追われている」ような感じだ。気分的に「オラオラ~~~~~」とたたみかけられている状態。
ショルティ、この年まで(死ぬまで?)オラオラしとったんか・・・・。
なんとエネルギッシュな!!
テンポ的にはフルヴェンとアバドあたりが聴き易いと思う。
運命のモチーフが次々と展開し、積み重なっていくさまを十分聴き取る余裕はあるし、「タぁ・タぁ・タぁ・タぁーン・・・・」と失速寸前の酸素不足に陥ることもない。
聴いている分にはいろいろなこと言えるのだが、自分で弾くのはものすごく難しい。しかも、ピアノで弾くとなると、またいろいろなことが微妙に変わってくるので、テンポ設定ひとつでまだまだ時間はかかりそうだ。
これ、挨拶代わりになりますよね??
それにしてもたくさんのCDをお持ちですね。
私がまだ小学2年生の時に、叔母にねだってクリスマスプレゼントに買ってもらった初めての自分のレコードが、カラヤンの「運命」だったんですよ。(裏は「未完成」ね)
LPだからもう聴けないんですけど、もちろんカラヤンだから「タタタ・ターン」だったですね。
それが「運命」ってやつかと今日まで思っていました。
「モ・シ・モ・シー」の運命ってひょっとして私には受け入れられないかも。
聴いたらそうでもないのかな。
それぞれの巨匠が出した答えがそこに出ているんですもんね。
色々と練りますね~。
こういうアプローチの仕方はしたことがないので、勉強になります。
もちろん、私もCDは聴きますよ。
それはリズムがわからないとか、譜読みが面倒なので感じを知るとか思いっきりズルの意味で聴くんですけどね。
2月を楽しみにしています!
うちにあったLPも、A面『運命』B面『未完成』でした。いや、これ両A面というべき?(いずれにしても死語ですね)。
LPは子供にとっては返すのが難しかったり、飛び跳ねると針が飛んだり、キズがついたり、扱いづらかったですよね。
「ソ・ロ・ソ・ロー」「モ・シ・モ・シー」の『運命』はまだ聴き込んでませんが、おいそれと近づけない「威厳」はもちろんあるのですが、重さを通り越した「清冽さ」にも似たものも感じました、私は。
以前は、3か月くらいでいったん仕上げたのですが、今回は実に苦戦しています。ピアノ譜をそのまま音にするのはそれほどでもないのですが、スコアを弾き始めると、遅々として進みません。
それにしても、指揮者ってほんとエライです。たしか、指揮者のどなたかは「試験で『運命』のスコアを書かされた」といっておられましたが、指揮者を志すものには『運命』の暗譜なんて当たり前なんでしょうね。1小節タテに覚えるだけでも、大変なのに
一方で、審査員がもうエキサイトしてコメント書いてくださるわけです。
「私は、フルヴェンの○○年盤が好きですが、あなたは誰が好きですか?」とか
「まさかこんなところで『運命』が聴けるとは思いませんでした」とか、それはそれはびっしり書いてくださってました。
やはり、この曲は好き嫌いを超えて、みなさんこだわりをお持ちなのだと痛感いたしました。
私は、ほんとのところ、ピアノソロ曲は上手な方のを聴かせていただければいいや・・・って感じなんですね。別に音大進学するわけでもないですし・・・。
自分で楽しんで、オーケストラ曲らオルガン曲をピアノでぼちぼち弾いていきたいし、それをおもしろがって聴いてくださる方がいればなお幸せ・・という気持ちです。
「オーケストラ曲なんだけど、ピアノで聴くのもまた一味違っていいねえ」といっていただける演奏を目指します。
これで最後にします…
またまた、大好きなテーマです!!
ご存知のようにぼくは音楽と全く関係ない仕事ですが、以前、職場で、輪番で自由なテーマでスピーチをするという機会があり、ぼくがテーマに選んだのが「運命」冒頭の聴き比べ。
ぼくが選んだのは、次の演奏
○ ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル
○ ブルーノ・ワルター指揮コロムビア交響楽団
○ ヘルマン・シェルヘン指揮ルガノ放送管弦楽団
○ フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団
○ フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ
…なかなか好評でした(た、たぶん)
http://blogs.yahoo.co.jp/violin20090809/10254981.html
ところで、「運命」にはフンメル編曲による室内楽編曲版(ピアノ+フルート+ヴァイオリン+チェロの四重奏)があり、これを来年のセミナーでぜひ…(悪魔のささやき)
私も忘れているような過去記事までお読みくださり、タメになるコメントの数々、ありがとうございます。
Loreeさんの10分スピーチお聞きしたいです。
もちろんブログ記事のほうは拝読いたしましたけれど、今度ぜひビール片手にお願いいたします(笑)。
それにしても・・・・これはぜひ一度一席設けなければ。