現在、
・メイン4楽章、
・暗譜保存程度に1楽章、
・弾きにくいとこ潰しの2楽章、
・どうしたものかの3楽章、
・・・・という状況です。
たしか「練習記録3」で、4楽章を「とにかくわからない」と書いていたと思うのですが、
今はそういう「ヌエ(鵺)」のような状況は脱して、アタマの中では、通しで流すことはできます。
おおまかな構造や展開もなんとなくわかります。
ところどころは、いいテンポで弾けます・・・・が、「インテンポで止まらずに弾くとか、百年早いわっ!」という感じ(泣)。
いい曲なんですよ~
ちょっと前まで、どこが目なんだか鼻なんだかの「福笑い状態」にしか聴こえなかった自分に蹴りを入れたい。
もちろん、毎日毎日少しずつ弾いていてだんだん音が入ってきた、というのは最大の理由とは思いますが、
どっと「進んだ」と感じたのは、
レッスン(7月12日と31日)は当然のこととして、
とある演奏会に行ったこと。
「今弾いてるベートーヴェンもフーガだし」とかなんとか、そういうヨコシマな気持ちではなく、
純粋に「古楽の演奏会、それもヴィオラ・ダ・ガンバが3台も入っているカルテットをぜひ聴いてみたい」ということで、伺ったのが、7月14日(金)のこれ。
丁寧な解説パンプレット、MC、あとスクリーンへの楽譜投影、付の、バッハ「フーガの技法」演奏会。
私は「音楽の捧げもの」は好きで、CD等聴いたり、自分でも三声のリチェルカーレを弾いてみたりしたのですが、「フーガの技法」はまったくの初耳(汗)。
チェンバロをちょっと習ったことがあったりで古楽そのものは好きですけれども、バッハは敷居が高いというか、畏れ多いというか・・。
対位法もわからないし、作品そのものもそうたくさんは聴いてない。といって、ただ「好き」とか「いい」と思って聴くには、気になることが多すぎて、まったく聴き流せず、正直、どういう態度で聴けばいいのか、弾けばいいのか苦しい。
そういう状況の下でとにかく伺ってみたのです、ライブなら聴けるだろうと思って。
せっかくなので、その日の直後の感想をそのままコピーしておきます。
<これは行ってよかった!!
バロックヴァイオリンに3つのガンバというアンサンブル、実は初めて。
向かって左から、
小ガンバ、中ガンバ、大ガンバ、で右端がバイオリン。
小ガンバは時々ミニに持ち替え。
奏者からしてクオリティの高さは予想していたけれども、
予想以上で、教会の響きの良さもあって、
最高のひとときでした。
和音が解決するところ、条件がすべて調ったとき、
解決どころではない、「超解決」「神解決」になるんですよね。
モダンの平均律ピアノでは聴いたことないハーモニー。
この一瞬のためなら、何時間でもフーガ聴くし、弾ける・・という気にすらなります(書くことはできないので)。
「フーガの技法」、実はほぼまともに聴いたことなく、
しかも予習もせず、大丈夫か?と思っていたのですが、
寺神戸さんの書かれた解説書、
口頭での説明、
適宜スクリーンに投影される楽譜、
の3つのおかげで、
それなりに、いや相当楽しめました。
用がなければ、明日明後日の福山公演でもう一回聴きたいのですが・・・残念。
明日明後日の方、お楽しみに!>
とにかくめちゃくちゃ興奮してました(笑)。
なにかがわかったとかいうことでもないですし、これをきっかけにバッハにのめりこんだ、ということでもないのですが、
なんというのか・・・長い長いフーガのあと、一瞬の導音を経ての、光のハーモニー ・・・この体感を得た、と思いました。
もちろん、さまざまなフーガの解説をうかがっているうちに、ハンマークラヴィーアの4楽章を思い出し「あ、あそこもそうだ、ここもそうだ」と、合点がいった部分があるのもたしかです。
でも、それはあくまでも「ひろいもの」みたいなもので、この日の「体感」がほんとに良かった。
こういう演奏会が開催されたことに心より感謝いたします。
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