~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ブルブルくる(ハンマークラヴィーア練習記録 その4)

2017年07月06日 23時46分40秒 | ピアノ

午後の2時間ほど、電子ピアノで非クラシック系の曲を練習しておりました。

たくさんの曲をやらなきゃいけないんですが、うちではどうにも進まないので、

すぐ近くのサロンに置かせていただいている自分の楽器で練習していた、というわけです。

2時間弾き続けて、・・・・・飽きた(殴)。

「ブルブル」が恋しくなった。

アコースティックピアノを弾いてるときの、指先や足に伝わる振動に飢える。

指や足が震えてるんじゃないですよ、ピアノからの震え。

電子ピアノでも皆無ってわけじゃないですし、最近のはそれなりにアコースティックの感覚に近いですけれども、

身体感覚に訴えるものはやはり弱い。

まあ、ゆるい系の曲を弾いてたというのはもちろんありますけれども。

 

うちに帰って、即、生を味わう。こっちではクラシックをですね。

ハンマークラヴィーアの4楽章は、フーガも長いですし、独特のバスの進行や、ガツンとした和音もありますので、

いわゆる「運動性」の身体感覚もなかなかのもんですけれども、

今私がシビれているのは(くどいですけど、自分の手足が痺れているわけではない)、

そういう類のことではなく、

フーガの一瞬、旋律同士のある音程の時に「ブルッ」とくる、

長い長いトリルの上に旋律が乗って「ブルブルッ」とくる、

フーガの下にバスが入って「ブルブルブルッ」とくる、

これを指先とか、ペダルに置いた足で、感じるという、・・・・楽器そのものの共鳴というか振動の話ですね。

(・・・これは音がなくてもイケそう・・・・)とすら思える。

逆にいうと、今のところ、音の方がよくわかんない。

耳がほぼ聴こえなかったといわれているベートーヴェンは、こういう楽器の震えを感じながら曲を作っていたのかもしれない、と思ったり。

ほかの楽曲でももちろん楽器震えますよ、震えるんですが、

やっぱり震えよりも、音の方がずっといいですもんね。震えてることなんかそうそう意識に上らない。

こんなに、「振動」で悦べる曲はそうないですよ。

 

・・・・いったいどうなってるんだ、この曲。