~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

第7回 「ベートーヴェンピアノソナタ全楽章を弾く」会 終了

2014年11月30日 17時21分38秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

 

今年も無事に終わりました! 第1回の企画段階から関わらせていただいている者としては感無量です。

この会は今まで、<いよぎんビル内スタジオ(第1・2・4回)、ルーテル教会(第3回)、南区民文化センタースタジオ(第5回)、アステールプラザオーケストラ等練習場(第6回)>と場所をいろいろ変えてきましたが、今回は安芸区民文化センタースタジオ。

ここは、区民文化センターのスタジオとしてはロビーがついていて独立しているし、楽屋もそれなりのスペースで、ある程度の人数で使用するには使い勝手のいいところです。(ピアノは YAMAHA S6)。今回、初めて調律もお願いしてみました。

10時半開始ということは、9時から調律していただき、スタッフである私と友人ふたりは9時半くらいには会場入り、ということになりますが、休日の朝早いのはけっこう苦手(笑)。・・・たいして早くもないんですけどね。

いちおう練習もして行くので、もう朝ごはん知らん、化粧知らん・・と言う状態で、「以下あとは現地にて!」です(汗)。

ありがたいことに、今年は、楽器店さん、安芸区民さん、そして私の方にも何件かお問合わせいただき、あきらかに「身内」ではない、と思われるかたも何人もご来場。しかも熱心に長時間もお聴き頂き、大変恐縮しております。

 先日の記事にも書きましたとおり、この会はレスナーさん、私のような趣味のピアノ弾き、あと学生さんの混成チームで、よって、演奏はさまざまです。必ずしも「出来上がった」ところで演奏しているとも限らず、「とにかく出よう」ということで、譜読みから2週間くらいで出る(というか出ざるを得ない)人もいれば、1年間、いや何年も弾き続けているものを発表する人もいます。 ・・・そのあたりはお察しいただければ、と思っております。

個人的には、今年は暗譜の方が多かったので、例年、数人から依頼される譜めくりが一人のみで楽でした(笑)。

プログラムは、9番が欠席だったこともあり、以下のようになりました。

 

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ベートーヴェンピアノソナタの祭典(樋口麻理先生監修)

~ 第7回 ピアノソナタ全楽章を弾く ~

日  時: 2014年11月29日(土) 広島市安芸区民文化センター スタジオ 

入場料:  無料

 

(イニシャルは姓・名の順です)

第一部<10:30~11:20>

1. 8番「悲愴」

2. 14番「月光」

3. 27番

 

第二部<11:30~12:20>

4. 4番

5. 10番

 

第三部<12:50~13:50>

6. 6番

7. 7番

8. 8番「悲愴」

 

<14:00~14:15>

 ☆ 樋口先生によるミニ公開レクチャー(レッスン)

 

第四部<14:15~14:50>

9. 14番 (欠席)

10.17番

11.20番

 

第五部<14:55~15:50>

12. 6番

13. 21番「ワルトシュタイン」

14. 26番


第六部<16:00~17:00>

15.   8番「悲愴」

16. 24番

17. 25番

18. 27番

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基本的には、それぞれの演奏者に事前にお願いした短いコメントを司会が読み上げるのですが、本人からの直接言い訳があったり(笑)、簡単な解説があったり、スタイルは自由です。

私は演奏前に2曲とも「こういう方向でいいのかまだ迷いがある」的なことを言いましたら、樋口先生に今回レッスンを受けてなかった「月光」について、ちょうどプログラム半ばのレクチャータイム(これは欠席者が出たので急きょ設けられたコーナー)で取り上げられ、レクチャーというより公開レッスン的に(先生が弾かれながらでしたが)、3か所ほどズバッとご指摘いただき、ありがたいことでした。昨年でしたか、「ただみんなで弾くだけでは」ということで、この会の前に、「聴講できるレッスン会」を企画したのですが、結局数人の身内のみでしたので、ひょっとするともしかするとこういう形が来年以降も???・・・・ええもう、いくら言っていただいても結構ですので、私で良ければお使いくださいませ(笑)。

樋口先生は、24番、25番、27番をそれぞれ解説付きで演奏。

11月に入ってから取りかかられて練習不足とおっしゃってましたけど(もちろん以前弾かれたことはあるわけですけど)、いえいえもう、弱音の速いパッセージなど、どうしたらあんなにひとつの音も抜けずに美しく弾けるのだろう・・とためいき。

とくに大きい音もなく、狙った表現もなく、楽譜を淡々と当たり前に音にしていくだけなのに、その行間からにじみ出るものが、聴いてるほうに伝わり、沁み込み、自分でも気づかないうちにいつの間にか涙している・・・という、日常意識しないような深い部分にそっと触れられたような演奏でした。もしかすると「瞑想」というような領域かもしれません。

打ち上げでは、お互いの主婦としてのあれこれも親しくお話しさせていただいたのですが、・・・先月のゴールドベルク全曲といい、とても同じ人間とは思えません、ほんとに(汗)。