once in a blue moon

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『お・い・し・いソウル』へようこそ!


あんにょんはせよ

ロンドンで出会ったオトメン韓国人旦那と2014年12月生まれの娘と
ソウル西部でのんびり暮らしています。

小さな幸せを大切に、というのが家族のモットー。


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ミュージカル スワッグエイジ叫べ朝鮮!

2023-07-13 | ミュージカル・演劇・コンサート

娘と久しぶりに観劇をしました。
今年の上半期は子供と観られる作品を私が観てこなかったので実に8ヶ月ぶり!


3年生になり社会で国楽器など伝統芸能を学んだ娘は国楽の独特な音色にハマりました。
そんな娘に夏にスワッグエイジというミュージカルがやるんだけど観たい?と聞いたら即答でイエス!

あらかじめプレスコールの映像や娘はまだ習ったことのない시조(時調)という文化について
簡単に予習してから観に行きました^^

時代劇ミュージカルといってもスワッグエイジというタイトルからもわかるように
SWAGのきいたフュージョン時代劇
農楽ベースの音楽や舞踊とヒップホップをうまく融合させているので
子供にも非常にわかりやすく単純明快!

多少、時代劇口調とはいえ韓国語がある程度わかる方なら言葉のハードルもひくめなので
外国人が観ても韓国伝統芸能をおしゃれに魅せてくれるミュージカルとして楽しめると思います^^

ただ日本語を話す日本人侍?の方の日本語が前シーズン然り今シーズンも
私も娘も全く聞き取れず...なので日本語リスニングはハードル高いです(なぜ)
日本訛りの韓国語は韓国人が話すので日本語訛りでも聞き取りやすいっていうね(笑)

唯一スミマセンっていう台詞は聞き取れるんですが侍がスミマセンってこの状況でいう?
現代人のスミマセンじゃない?って感じてしまうのですが
あくまでフュージョン、ファンタジーな時代劇ミュージカルなのでそのあたりはご愛敬。
あとその侍役の名前が発音いまいちで覚えられないけどロロノアゾロみたいな名前とお衣装から察するに
製作陣はワンピース知ってるな(世代的に知らないわけないが)です(笑)

時調という今でいうところのラップが国家理念のファンタジー朝鮮が舞台
登場人物の歌詞も時調ともとれるしラップともとれる韻をうまく踏んでいて
耳に入る歌詞もリズミカルで楽しいです。
(BWのハミルトン的な?←)

タイトル、スワッグエイジのスワッグも英語のスラングからきてますが(最近の日本ではどうかわかりませんが韓国ではスワッグという単語はテレビなどで日常的?によく聞きます)
韓国語の수액(スエグ):樹液とSwag(韓国語発音はスエッグ)がにていて二つの意味を持っています。

主人公ダンが歌う조선수액(朝鮮樹液:朝鮮スワッグ)というナンバーの

너무 답답해!(とても息苦しい!)
시키는 대로 하라는 대로 사는 건(言われた通りやらされた通りに生きるのは)
정말 갑갑해!(本当に窮屈だ!)
평범한 시조 평범한 생각 그런 건(平凡な時調、平凡な考えそう言うのは)
하고싶은 말을 뭐든 시조에 담아보는 거야!(言いたい話は何でも時調にこめるんだ)
그게 바로 조선 수액!(それがまさに朝鮮樹液:スワッグ!)

この歌詞は現代にも通じますよね
特に初演と今シーズンでは政権もかわり言論弾圧が悪化した韓国(高校生の風刺画が大賞を取った美術大会を弾圧し大会をなくした事件など)
スワッグエイジのファンタジー朝鮮といまの韓国何が違うのでしょう
このあたりは韓国のかたや在韓外国人なら何となくわかる너무 답답해!ではないでしょうか

ジンが歌う나의 길(私の道)というナンバーは
スハさんの声で聞くとAIDAのEasy as lifeに聞こえてきました(笑)
全然ちがうんですけど

このスワッグエイジという作品は音楽に中毒性があります
特に이것이 양반놀음(これぞ両班遊び)というナンバーのオエオという歌詞とメロディは
一度聞いたら耳からはなれませんし劇場をあとにした人々が口ずさむくらい印象的です

レミゼ朝鮮バージョンのような民衆と王政という単純な作りもわかりやすいです

第4回韓国ミュージカルアワーズでヒジュンさん、スハさんが祝賀公演した映像です



ふたりはこの時に新人賞を受賞されています^^
やはりまだ幼くてかわいい♡

クライマックスはええぇっ!?位あり得ないファンタジー朝鮮な終わりかたを迎えますが
老若男女誰がみても楽しくオエオ出来る作品なので夏休みの観劇におすすめです^^

(ただし、いくら我が子によい席でみさせてあげたくても一言もしゃべらず全幕微動だにせず観劇できる位背筋力がある子じゃなきゃあまり前方席には座らない方が周囲のガチオタたちと揉めずに済むと思います^^;)


オエオ!オエオ!と楽しんだ娘はやっぱりMDの扇子をおこづかいで買いました(笑)


フォトスポットものりのりな韓国女子


観に行った日がたまたま300回記念公演で
主演のふたりと作家さん、作曲家さん、振り付け家さんの舞台挨拶までありました。

2017年、ソウル芸術大学の学士創作ミュージカルとして初めて制作された本作品
大学内で三演までされ全て学生が作ったというのが驚きです(まぁ商業化としてアレンジされましたが)
その中心的に制作をされたお三方のお話をうかがえたのはラッキーでした^^

小学生から家族みんなでオルス!と言いたくなるような楽しいミュージカル
8月20日まで弘益大大学路アートセンターで上演しています

おすすめです!





















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