厳しい政令市の船出

　我が住む岡山市は、今日から全国１８番目の政令市に仲間入りした。岡山市が４区割りとなり、我が住所は「中区」の表示が加わる。お手数ながらお手元の住所録をご訂正頂きたい。

　新聞も、テレビの報道も、“政令市岡山”一色。４区役所ともてんやわんやの様子が映し出されていた。
　これに伴い、岡山県警は岡山東署（同市中区浜）を「岡山中央署」、西大寺署（同市東区西大寺中野）を「岡山東署」にそれぞれ名称変更なる。何が何だか頭が混乱して、馴染むまでには時間がかかりそうだ。

　先に岡山市から「市民生活ガイド」が配布された。また１日付山陽新聞でも「仕組みがどう変わる？」との詳しい報道もあった。

　中四国では広島市に次いで２番目の政令市で、都道府県並みの権限を持つ政令市は、半世紀近く前のからの悲願でもあった。
　しかし、御多分に洩れず全国の他の自治体と同様に市財政は苦しく、約７千億円の借金を抱えており、厳しい政令市の船出といえる。
　道州制論議が進む中、中四国における岡山県の果すべき役割は大きい。雄都にふさわしい行政運営を望む。