てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

主役不在のまつり

2010-11-21 13:40:00 | 暮らしと生活
 mariさんの記事に触発され、とっとり花回廊と松葉ガニを求めて北上の心積もりでいたところ、故あって孫を預かることになり遠出は取りやめた。

 然りとて抜けるような秋天のもと家で燻ぶっている手はない。孫を「沢田柿まつり」へ誘ったが断られたので、孫は家内に託して独りで出かけた。昨年の柿まつりの様子はこちら

 混雑を予想して開幕30分前の9時半に会場へ到着すると既に長蛇の列で、見る間に後に続々と並び列が折り返した。

 開場と同時に今度は赤袋(規格落ち柿の詰合せ袋)売場を目指して我先にダッシュ、ここでも待つこと30分。これで通算1時間待ち。やっと順番が巡って来たと思いきや4、5列前(約30人前後)で無情にも「売り切れ」のサイン。口々にブーイングを浴びせつつ列は四散した。
 途中、列に割り込む人に罵声が飛ぶのを聞いて、昨年が売切れまでに1時間要したと知っていた私は、既の事で「まだまだ大丈夫ですよ」と慰めの言葉を掛けるところだった。
 売切れの赤袋を諦めて、他の籠詰め柿や特選柿売場へ出向くも、こちらも売切れで、辛うじて味見コーナーで一切れを試食しただけ。

 主催者や来賓(議員並びに同名代)の挨拶が続くステージ前に人集りはなく虚しく響く。場内アナウンスも「早い人は午前3時から並んでいた」とか、「開場30分で売切れた」とか、「今年は柿が不作だった」など弁解じみた話ばかり。

 今年22回目を迎えた由緒ある柿まつりながら、手際の悪さばかりが目立った。柿不足は予想されたことなので、事前に他所から調達するとか、一袋の中身を減らし広く行き渡る配慮、場合によっては開催を見合わせるくらいの判断はして欲しかった。敢行するならば、せめて整理券を出すなどして、無用の混乱は避けるべきだろう。

 手ぶらで帰るのも癪なので、最寄のスーパーで柿を求めて家路に着いたのだが、一等最初お目当てにしていた“カニ”は、結局スーパーの“カキ”に化けてしまった。孫が柿まつり行きを渋った理由は、結末を見越してのことだった。帰りにスーパーで買って来ることも読まれていたようだ。同スーパーは柿まつり会場の近くにあり、通り抜けの車で大混乱するというとんだオマケ付きだった。


開場30分前でこの列

すぐさま列は折り返す

人集りまばらなステージ(ここでも主役不在)

人でごった返す会場内 特に赤袋売場前は長蛇の列
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4 コメント

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Unknown (エンピロ)
2010-11-21 22:52:14
柿が不作でも予定通りに開催するのですから、例年にも増して当てにしたものが買えない客が大勢いらしたことでしょう。整理券でも準備してもらえるなら早くから諦めもつくんですが…。「数に限りあり」の大型店の新装開店みたいですね(汗)同じことを来年も繰り返すのでしょうか。

お孫さんは事情を察する先見の明があるのでしょうか。
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Unknown (omotann)
2010-11-22 09:30:37
>エンピロさん
恐らく列に並んでいた人の半数以上が恩恵に浴さなかったものと思われます。午前10時から午後3時までの催しが、オープン直後30分で終了ですから、大半の客は不発に終わったのではないでしょうか。案の定、帰りも出口が混雑しましたが、入れ違いに事情を知らない客がどんどん押し寄せていました。イベントとしては大失敗です。来年は、もう金輪際ごめんです。

子どもの察知能力には驚きました。大人の浅知恵をほくそ笑んでいたことと思います。
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Unknown (mari)
2010-11-22 22:48:15
柿を求めてこんなに大勢の方が並ばれるんですね!
ビックリしました・・・。

折角足を運ばれたのに、手に入らなかったのは残念でしたね。
「まつり」の準備をされた方々の“読み”が甘かったようですね。
柿が甘いのは大歓迎なんですが・・・。
来年はどうぞ豊作になりますように☆

カニはまたの機会に、ですね♪
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Unknown (omotann)
2010-11-23 09:26:27
>mariさん
不作で品不足とあれば、余計に食べたくなるのが人情というものです。

柿まつりの様子は、23日付の山陽新聞岡山都市圏版でも報じられています。夏の少雨と猛暑が影響で、収穫量が例年の6割程度。この日は6㌧が用意されていたそうです。そして沢田生産組合は11月24日、26日、28日、12月1日の4日間、沢田の選果場で午後1時から、同まつりと同じ価格で販売するそうです。
私はもう懲り懲りで出掛けませんが・・・。

カニとくれば何といってもワタリガニですね。これも先日の山陽新聞に、「ワタリガニの底引き漁が本格化しているが、今年の漁獲量はここ数年の不漁からやや回復している」との嬉しいニュース載っていました。カニファンには堪りません。
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