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てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

棚田百選も今は昔

2023-10-01 21:46:11 | 農事
昨30日、法然上人所縁の古刹誕生寺を訪ねた。
浄土宗の宗祖、法然上人の生家跡に建てられたとされる由緒ある寺で、境内にある銀杏は推定樹齢850年を超えているそうで見事なもの。

同寺参拝の前後に、界隈の道の駅を5店もハシゴした。
隣り町美咲町には、たまごかけごはん専門店「食堂かめっち。」があり、午後3時半の閉店に滑り込みセーフはよかったものの、近くに日本の棚田百選のひとつ「大垪和西の棚田」があることをすっかり失念しており、帰宅してからそのことに気づき地団太を踏んだ。

一夜明けて10月1日、再び同方面へ車を走らせた。
大垪和西の棚田は初めての訪問だが、実際に目の前に広がる光景はTVや新聞報道からイメージしていたと大きなギャップがあり、はっきり言って失望しかない。
棚田地域では過疎・高齢化が一段とすすみ、耕作の担い手ばかりではなく住民そのものがいなくなり、棚田の耕作放棄の深刻化は止まらずといったところらしい。あっちこっちの棚田に雑草が生い茂っている有様。
加えて平坦地の水田に比べて棚田は「労力は2倍、収量は半分」といわれ、棚田消滅の危機が問題となっているとも聞く。

翻ってどうだ!
うちのような小百姓ですら、孫子の誰一人後継を名乗り出てくれない。
棚田と違って平地という好条件下にあるにも関わらず・・・。