今日は63年目の 沖縄の「慰霊の日」である。恒例により歴代首相も参列
する。沖縄戦最後の激戦地 摩文仁の丘では正午、一斉に1分間の黙祷が捧
げられる。福田総理も列席される。戦禍に散った日米、民間人を問わず全戦
没者を祀った「平和の礎」(へいわの いしじ)には哀悼の誠を捧げる人が絶え
ない。そこには20有余万人の全戦没者が静かに眠っている。全国都道府県の
碑も建立されている。遺族の献花が絶える事なく年中、続く。観光客も哀悼の
念で献花する。・・・『戦争をおこすのは たしかき 人間です / しかし それ以
上に / 戦争を許さない努力のできるのも / 私たち人間ではないでしょう
か』・・・沖縄県立平和祈念資料館の近くにある<むすびの言葉>である。平和
を願い希求する人間の気持ちは万国共通である。噛みしめたい言葉である。6
3年前の<あの暑い日>から今日の「慰霊の日」を向かえた。想起するだけで
悲惨な思いに駆られる。親が、子が、肉親が、友軍(日本兵)によって「集団自
決」に追いやられた。その惨禍は筆舌に尽くし難い。ここ沖縄では「集団自決」
は日本軍の命令によるものと固く信じられている。戦争体験者の偽りのない証
言があるからだ。それは沖縄戦の真実であり、実相であり、真相である。二度
とこの様な残酷極まる非人間的な行為は皆無にしたい。戦争の真相を見抜
き、再び この様な悲劇を繰り返してはならない。今日は、そういう「誓い」を新
たにする日である。・・・戦争体験者が少なくなり戦争の<語り部>が少なくなる
現実に私達は直面している。しかし私達は老若男女を問わず意識的に戦争を
皆無にする努力を惜しんではいけない。戦争体験者が少なくなっても戦争の悲
惨さを後世に伝えていく義務を現在の私達は担っている。そういう自覚を持つ
必要がある。逞しい「想像力」を働かせて戦争体験を超えて戦争の残酷さ
間的な行為を告発する<語り部>になる事を私達は担っている。そう自覚して
日常から<戦争のない日々>の構築に努めるべきである。今日、沖縄の「慰
霊の日」は戦争のない平和な世界を目指して取り組む日としたい。・・・
付記:この哀悼の文章は23日(月)午前6時15分現在に記述した。
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