世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

沖縄のカジマヤー(97歳のお祝い)

2005年09月14日 | Weblog
97歳になったら・・・<カジマヤー祝い>。旧暦の9月7日に行われる。真っ赤なちゃんちゃんこを羽織、大きな風車を手に持ってド派手なオープンカーに乗り(昔はトラックの荷台にひな壇を作って利用していた)、地域をパレードして沿道から祝福を受ける、というのが正しいカジマヤー祝い。”カジマヤー”の始まりの説は色々あるが、有名なのは次の2つになる。よく聞くのは、97歳も生きたのだから、風車を持って童心に返り、余生を楽しんでください・・・という意味を持つもの。もうひとつは、お祝いではなく模擬葬式として、死装束を着せ、七つの『カジマヤー(十字路)』を巡っていた慣わし、からきたという説。・・・生、死、そして死んだ後の祖先を深く崇拝する文化が根強い沖縄の土地で生まれた、とても意味深い神聖なお祝いのような気がする。世界で最も長寿の地域として、各国から研究者が集まり調査をしているという記事を、ときどき地元の新聞で目にする。長寿の理由は、食塩摂取量の低い食生活にあるとか、カルシウムを多く含んだ水にあるとか、楽観的な人柄にあるとか色々らしいが・・・毎年97歳、<カジマヤーの祝い>を迎えるお年よりは100人以上。トーカチ祝いは数えることに意味がないほど多くいらっしゃるようである。つい、先だっての9月24日は旧暦の8月8日、<トーカチ祝い>の日であった。遠い親戚の<おばさん>のトーカチ祝いがあって(知り合いにお年よりが多い場合は、その家々をはしご、してお祝いに駆けつる)、お祝いの席で琉舞(沖縄の伝統的な踊り)を踊って祝福する。「おばさん(本来なら<おばあさん>と呼ぶべきだが、88歳といってもぴんぴんしていて若いのであえて<おばさん>呼んでいる)すごく喜んでいたさぁー」と。お土産の重箱と一緒に、次のように記された紙が、あった。  「米(ユニ)のトーカチや  切り升(マシ)どやゆる  盛着(ムテイ)のカジマヤ  ゆう願げさびら」日本語に訳すると・・・88歳のトーカチ祝いは、ちょうど、まだ升のすりきりぐらい、だけど、もっと長生きして今度は升に、こぼれるぐらい盛って大きいカジマヤー祝いしようねー(おじぃ、おばぁ長生きしてよぉー)・・・という意味。(詠み人知らず)
(参考資料・・・沖縄関連ネットより)


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