通常国会も今日で閉幕。従来に見られなかった“ねじれ”国会の現象なる
が故に衆参多数の横暴によってスイスイと決まった法案が決まらなくなった事
だ。それに引き換え、多くの成果があった。今までに見られなかった政治の駆
け引きの裏が見えた。特に悪弊の権化と揶揄された官僚・省庁と業者との馴れ
合い・癒着が談合を生み、競争入札を不能にし、忌避し、慢性的随時契約がな
された。不当法外な税金の無駄遣いがなされた。一般常識では考えられない
膨大な予算が投入されての談合契約である。税金の無駄遣いの最たるもので
ある。それは氷山の一角に過ぎない。暴けばイモ蔓式に数多 出てくるに違い
ない。年金の問題も“ねじれ”だったからこそ摘発されたのだ。戦後日本の復興
を担ってきた今は老境の方々の安らぎの時期を台無しにする暴挙としか思えな
い杜撰な管理である。国民の悲憤慷慨は絶頂に達した。当然だろう。コツコツ
働きその一部を老後の為にせっせと積み立てた年金である。それを他人事の
様に湯水の如く放出し巨大な得体の知れない殿堂を築いた。それを事もあろう
に建設建築経費を下回る不当な値段で払い下げする。金銭感覚が異常に麻
痺しているとしか思えない暴挙である。あの実直な役人気質はどこへやら・・・。
公僕としての自覚が足りない、では済まされない。総ざらいの新陳代謝が必要
だ。日銀正副総裁人事も揉めに揉めて与野党の攻防が展開されたが、事 人
事に関しては一国を左右する重大な事例である。慎重にも慎重を期して然るべ
きである。財務省(旧大蔵省)から総裁、副総裁の一人は出す慣例がある。当
然、財務省よりの考え方、財務省の出先の感は拭えない。野党が反対するの
は当然である。独立中立性が保てなくなるからだ。野党のその公平性、中立性
の意図が分かっていながら反対を覚悟で同じスタンスで数回も提示した。もう、
何をか言わん哉、である。野党の反対を表面的に捉え“ねじれ”国会の<せい
>にする。そういう<ぼやき>はもう通用しない。直近では悪名高き「後期高齢
者医療制度」である。全国で75歳以上の方々のストが噴出した。当然である。
厚労省は天引きを強行したからには引くに引けず2度目も強行した。部分修正
するも不評は頂点に達し説明不足では済まされなくなった。8月以降の臨時国
会で継続審議となるも与野党の攻防は眼に見えて熾烈を極める。・・・7月の洞
爺湖サミットも控え未解決の山積する国内問題と外交の懸案事項も福田政権
に重く圧し掛かってくる。それ等を、どう解決していくかにも国民の眼は注がれ
ている。・・・
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