今、喫緊に政治が遣るべき事は“雇用対策”である。連日、報道される派
遣・非派遣・正規・非正規・期間・短期等々の労働者の人員削減、解雇、首切り
である。住む家もなくホームレスを余儀なくされる。企業や厚労省等の空宿舎
を活用する案も出ている。今は喧嘩する暇ではない。直ぐ手を打つべきだ。日
本政治の貧困を感じる。あのオバマ次期米国大統領の就任前であるにも関わ
らず次から次へと、先手、先手と打つべき事は、早急に打っている。「希望」と
「変革」、特に“変革”を掲げているオバマ氏だけあって世界が注目するのも当
然である。この人なら“何か”してくれるであろう、この閉塞感に、この世界的金
融危機に、期待も大きい。今や世界の若きホープである。・・・それに引き換え
我が為政者はどうだろうか、どれもこれも期待薄で未来への 希望 さえ持てな
い。そう感じるのは強ち私一人ではあるまい。今日、参院では民主党、社民
党、国民新党の野党が提出する“雇用関係4法案”が可決される見通しだ。与
党は虎視眈々として衆院で否決する構えである。何とも国民不在の暴挙であ
る。民意無き 政権は所詮、有効な適時の打開策は打てない。今こそ、超党派
で、大同団結して与野党合意の基、有効な“雇用対策”を打つべきである。醜
い政局絡みの駆け引きは終幕にすべきだ。みっともない。・・・次回は、民主
党、社民党、国民新党の野党が提出する“雇用関係4法案”と 政府・与党がま
とめた「新雇用対策」との対比で合意できるものは早急に手を打ち、路頭に迷
う労働者の救済に当たるべきだ。それが政治の最低の使命である。合意でき
ない案件は徹底審議して年明け早々の通常国会で法案化して救済すべきであ
る。多言無用。・・・