世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

「ゆとり教育」見直し提言に自民文教族 全面対決!?

2007年01月20日 | Weblog

教育再生会議の第1次報告案に対し自民党文教族が早くも異議を申し立てる動きがある。昨日19日に全体会議を開き「ゆとり教育」や「いじめ対策」、「教育委員会の抜本的対策」を提出し概ね了承された。近年、学力低下が叫ばれ親御さん、学校関係者を憂慮させている。しかも「いじめ」による自殺が頻発する事態に社会をも震撼とさせている。安倍内閣も最重要課題に「教育の再生」を掲げ重点施策としている。今回の官邸主導の教育再生会議もそれに応えるべく内容となっている。24日の総会で正式決定し安倍首相に提出する。報告内容は「7提言」と「4緊急対応」で構成されている。・・・

●授業時数10%増(隔週土曜日、出校日に相当時数)

●「いじめ」問題対応(体罰範囲の政府通知を3月目途に見直す)

●不適格教員排除(教員免許更新制導入と条件厳格化)

●教委・学校の外部評価導入

●高校の奉仕活動必修化

○「いじめ」や暴力をふるう子供に対する出席停止(学校教育法11条の見直等・・・)、毅然たる態度をとる事を要請している。

○学校評価について第三者機関「教育水準保障機関」(仮称)を設置し教員の能力に応じた人事・給与改革の必要性を提言している。

○「ゆとり教育」の見直しと連動して副校長の新設による学校体制の強化を打ち出し「学校教育法」の改正を要請している(国会提出)。

以上の提言を受けて安倍首相は25日の国会召集で関連法の改正に着手する方針である。即ち「学校や教育委員会を評価する仕組みなど教育システムの在り方を再構築しなければならない」と強調した。自民党文教族は「ゆとり教育」を見直して、学力の押し付け、ドリル強化等で無味乾燥な旧来の在り方に逆行する危険があるとして、早くも異論を唱えている。―政府の思惑通りにはいかない様である。難航が予想される―。野党の攻勢も過激になる事が予想される。国家百年の大計に私達、国民も安閑としてはいられない。成り行きを注視する必要がある。・・・

付記:「ゆとり教育」とは・・・<学校週5日制に伴い、学習指導要領を改正して授業時間と教科内容を削減する一方、自ら学び考える力を身につけるための教科横断的な「総合的な学習の時間」を新設した。2,002年度から小中学校で、03年からは高校で始まった。しかし05年に当時の中山文部科学相が、中央教育審議会に国語力育成など6つの観点を示して見直し検討を要請。さらに昨年末の「改正教育基本法」成立を受け、見直しのための学習指導要領改定作業が本格化する見通しである。・・・