長い妻の闘病生活中も仕事と看病に明け暮れ一途に両立を成し遂げ報道人としての模範を内外に示した。Qab日曜、朝の10時から1時間の報道番組のアンカーマン田原総一郎氏である。その奥方が長期闘病の甲斐もなく逝ってしまった。折りしも氏は海外取材中で本人には知らせていなかった。生前、万一還らぬ人となっても番組に空白をあけてはいけない、との伝言が奥方から当局にあった様である。健気にも報道人の使命を家族にも徹底させ一丸となって自覚した行動を執らせたのである。報道写真家のイラク取材で一命を失った家族も知らせる権利の自覚的行動は、家族にも浸透していてマスコミに登場した奥方のその姿勢から伺えた。かような一連の事件事故等の出来事は報道の自由と知る権利、知らせる権利の社会的意義や使命を新らためて再考する切っ掛けとなった。
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