ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

カレー南蛮を食べるには体調を整えないといけないのであることについてひとくさり

2009-01-24 14:17:24 | 第1紀 食べる・飲む
無性に蕎麦を喰いたくなるときがある。
それも温かい蕎麦汁をたっぷりと飲み干したくなる時も。

別な用件があったから一度は店の前を通りすぎたのだが、その沸き上がる欲求と、暖簾の奥の未練が信号を渡ったときにワタシを引き戻した。

たどり着く何歩かの間に、頭の中は、もちろんつゆだくなのだが、その主役を天ぷらにするか、それともいっそ汁をカレーにするかしばし迷った。

天ぷらならいつでも喰える。
だいたいが、大好きではあるけど昭和のワタシには少しブルジョワ感があって、どうも「天麩羅蕎麦を」なんて口に出すのが小恥ずかしい。

カレー南蛮はやはり今の季節ものだろう。
いや暑い夏に熱いカレーが効くという御仁もいらっしゃるに違いないし、それはそれでたいへん魅力的なのだが、ワタシにはやはり冬のものだ。

というのも、ワタシは相当な汗っかきであるからその姿をあまり人様に見せたくないからである。

しかし冬のものだとはいいながら、食べる条件があって、それは自身の体調によるものである。

アレルギー性の鼻炎が年中おかまいなしに何かの拍子に出てくるので、その間隙をぬってお鼻の通りがいいときでないと、恥ずかしくて喰っていられない。

そして昨秋から続いた鼻炎が、皮膚科の点鼻薬のおかげでおさまっている今こそ、あこがれのカレー南蛮の日なんだと意を決して暖簾をくぐった。

店はいつもの映画館通り「一幸庵」である。

あとで店に戻り昼まかないもあるので、珍しく魅力的な「定食」仕立てではなく、力強く「カレー南蛮」(単品!!)と注文する。

かなりしばらくたって来たのは、トロトロとろみのカレー汁たっぷりのものであった。

具はタマネギと鶏肉。
カレー南蛮の王道であるが、ワタシの調査によると(真面目な調査で商品開発のレポートまで書いたのでござるよ)東京の蕎麦屋ではこの「タマネギと鶏肉」派と、「ネギと豚肉」派が競っているわけです。
カレー南蛮の「南蛮」は大阪の「難波」の事で、一昔のこの地域はネギの産地であったそうだから、本来はタマネギでなくネギなのかもしれないが。

いらぬ講釈はこれくらいにして、この「一幸庵」のカレー南蛮はすっきりとしたスープ、強めのとろみ、蕎麦汁が強くそうカレーの香りは高くはないが、後味すっきりの調和のとれたものであった。
肝心の蕎麦はカレー汁に主役を奪われそうに底に沈んでいる。
早く引き出してやらないと、「もう僕はだめだめ」とむずがって伸びてしまいそうだから、カレー汁に感心してすすってばかりいないで、時には蕎麦もすくってあげないといけない。

そうこうするちに丼の底まで見えるように汁をすすって満足にたいらげる。

はなたれ小僧はティッシュ一枚使わずにカレー南蛮をご馳走になり、満足。

一つだけ難を言えば、終わりかけに入ってきた三人組の若い女性お二人。
予期していたようなおしゃべりが始まったが、相手の言葉が終わらないうちに、かぶさるように話し始め、それが連唱する女性特有の会話で、そりゃあ本人たちも楽しいだろうし、これが他のジャンルのお店なら全く気にならないのだが、やはりワタシ的には蕎麦屋ではこの手は慎んでいただきたいのであった。
最もまことに勝手な言い分であるので、世の淑女たちは、なにいってんのこの中年親爺とお怒りにならないでほしいのであるが。

カレーのスパイスは薬である。
しかし体調が整っていないとこの刺激的なお薬も時には毒に化すので、全くカレー南蛮って奴は体調のいいときの食べ物だと改めて思いながら、ニコニコと店を後にした。

楽しい勉強

2009-01-24 11:44:21 | 第1紀 生きる
ここのところランチの混雑が終わったところで早抜けし、心身の健康のための散策がてら話題店のランチをいただきながら調査というか、勉強というか、はたまた修行というか、いややっぱり趣味というか、我が身(腹?)を考えぬ業というか、まあまあそんな感じで頂いている。

夜も酒は飲めはしないが(部屋に帰ってから食べた記憶を肴に飲む悲しさ)、店での夜まかないを控えて閉店後に夜回りに行ったりしている。

正月はとうに過ぎたのに、今年の目標も定まらないまま、いつもの癖でリサーチだけは欠かさないのである。
一年の計は・・・・・、さていつになることやら。

昨日も昼は櫻山界隈、夜はあまり好きでない大通りの向こう側に遠征。
どうも立ちんぼが多く、すっかりキャバクラ街になっている感がし、店はたくさんあるのだが歩きづらい。
条例かなんかで公道にまで出て客寄せする事を禁止すれば(本来はだめなんだろう)この街ももう少し良くなる気がする。

大通の歩道もやたら放置自転車が多いし、店によっては平然と歩道に旗や椅子を置いたりしている。
経営者の考えも全くわからないし、取り締まるべきところが機能していないのもおかしな話で、人の良い岩手県人・盛岡人が割りを喰う感じでなんともおかしい。

その点、通行人が全く少ないこちら側は、やはり自転車マナーは悪いが、大人の街という感じで安心できる。

なんてことで話はずれたが昨夜はその歓楽街の老舗のお店へ。

やはりメニューや内装やサービスなど、参考になること多々。



名物のコレなんか980円ではどうしても採算に合わないだろうが、いい宣伝ということか。
味はとても良かったので、またまた驚く。

深夜5時までの営業も毎日はしんどかろうが、席が埋まっているということはそれだけ需要があるということで、もちろん顔見知りの同業者も客としているのだが、わりと会社勤めの方が多いのにも驚く。

この時間、飲み足りない、語りきれない週末の夜。
だからといって若者が多い大手チェーン居酒屋に、こういう分別のある方々は行きたくないだろうし、そういう意味では深夜のオアシスなんだなと合点。

ああ、勉強が足りないな~。
今日も熱心にどこかへ通うか!!