ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

水怖がりのポチ

2008-01-31 11:59:33 | 第1紀 をかしら屋
うちのポチは水怖がりである。
雨が降ると、いつもは尻尾をブンブン振ってお出迎えするポチが、犬小屋の中で丸まり情けない顔で視線を投げかけるだけ。
プランターに水やりするホースをみただけで、びきびくする。
ましてシャンプーなど。

ポチかわいがりの相方がたらいを持って行っただけで逃げるから、きれいきれいにしてあげられない(らしい)。

・・・

そして昨夜、早い時間にカウンターにお座りの夫妻。
「ブログをみてたまんなくなって喰いに来たよ。」って。
しばらく、いろいろなお話をしながらお食事されました。
まあ、会話が弾む弾む。
楽しいひとときでした。

で、その御夫婦、ペットシャンプーのお店を経営されている。
ラブ♡ハート」というお店。
ここに大きな箱型のシャワーみたいなのがあり(お話と写真からの推測です)、ここにワンちゃんが入りシャンプーする仕掛け。
シャンプー薬もドイツ製のいいものみたいで、働く従業員も手荒れなんかしないと聞き、人間様にもいいんじゃないかとアトピー肌の私は思うのでありました。
テレビ取材ではレポーターの方が中に入って実況したといいますし、コマーシャルではタレントさん二人が箱の中に入っているシーンだとか。
私も入ろうかなと、ちらり。
(120㎏の犬でも入れる大きさなそうです)

さっそく自宅に電話したら、相方、「ポチがすんなり入るわけないじゃないの」と否定的。
そうだよな。車にも乗れないし。

動物いのちの会」からもらい受けて数年。
人間で言えばそろそろ成人かな。
でも、まったく成長しないポチです。

誰ですか、飼い犬は飼い主に似る!! と陰口を言っているのは。


やっぱり29(ニク)の日かな?

2008-01-30 02:27:22 | 第1紀 をかしら屋
へへいと、疲れて帰って来ました。

やっぱり「29(ニク)」の日かなと言ったのは、混雑が終わりかけの11時過ぎのI嬢のお言葉。

確かに。
予約は一組11名様なのに次から次と、遅い時間になってもまだまだ入る「をかしら屋盛岡大通店」でした。

ありがたいことに今年一番の売上。
なんでかな、平日なのに。

29日といえば、本来わたしは花巻で毎月の同級会に出席しているはず。
生まれ年にちなんで(私は早生まれで違うのだが)、「29日」に友人の和食店に集まる「29年会」。
毎回、数人だがいつものメンバーが集まる。
でも、残念。私は当分行けそうにない。
なにせ休みの日がない、しがない飲食店経営者だから。

昨日も一番の友人から電話。
「いつ29日会に来れるんだ。」
こたえ、「来年の正月かな?」。

なんともならない現実。
しかし、苦にもならない。
今年一年は休み無しで働く覚悟。
というより、休むのが怖いから休まないよ、という感じ。

日曜・祝日が定休日で、いつも怒られている「をかしら屋盛岡大通店」。
昨日の(暦上は一昨日)昼、たまたま「をかしら屋松園東黒石野店」の駐車場で、月曜日定休日に来られたお客様にお詫びしたことも。
でも定休日なのに、予約のお客様のために出勤した従業員二名。
予測した通り、予約客以外にも飛び込みがあったとか。

休みたくないけど、休まなくちゃ。

従業員求む。
定休日無しの年中無休でやりたいなと思っているんですが。

経営者の複雑怪奇な悩みは続く。

エアコン更新

2008-01-29 11:41:57 | 第1紀 をかしら屋
寒い寒いとご婦人方に不評の「をかしら屋盛岡大通店」。
そりゃあ、居抜きで授かったエアコンが二台とも故障してれば、いくらファンヒーターを何台もつけようと今年の盛岡の寒さには負ける。
ましてお客様が入れば入るほど、煙を吸い取るダクトがフル回転し、排気量が多くなるほど寒い空気を吸う吸気量が多くなる。
暖かくなる暇がないわけである。

でも、ようやく寒い寒い「をかしら屋盛岡大通店」におニューの(古い言葉でした!!)エアコン、なんと三台も一気に更新しました。

これが、お座敷のエアコン。



これがカウンター席のエアコン。



そして、これがわがまま主人の上に新しく備えつけた厨房用(ご主人様用)エアコン。



これで寒さも、予想される夏の暑さも回避できるか・・・・。

そして残るはリース代のみ!!!!

さっそく来てくれた常連さんに聞くと、「なんか、いつもよりあったたく感じるね」と。
「そうなんですよ。設備投資もかかりましたので、なんとかしなければね。」と答えると、素知らぬふりをされました。

はて、エアコン代。どうしてくれるんだ。
まさか、「盛り」をけちったり、こっそり値上げしたりしないでしょうねと、皆さんの声が聞こえそうです。
やっぱり、身を削るしかないか(この体型では説得力がないけど)。

あったかい「をかしら屋盛岡大通店」へ、来てくなんしぇ。

・・・・・・


これは人気の対流式ストーブ。電気不要です。地震に備えてぜひ一家に一台、ほしいとこですね。


「フジ子・ヘミングの奇蹟」を聴く

2008-01-29 10:11:04 | 第1紀 読書・JAZZ
遅れ遅れの決算業務。
昨年はすべて任せきっていた娘も、今年は勤めているので「あと少しだからお父さんが自分でやって」と突き放される。
その、「あと少し」がなかなか手につかない。

「Sさん(私のこと)、お忙しいでしょうが、そろそろですか。」と、人のいい税理士さんが気遣いながらささやく声が聞こえそう。
何がなんでもやらねばと只今、必死で取り組んでおります。はい。

でも、小さいころからの「ながら族」(こういう言葉も最近は聞かないが)。
常に音楽がほしい。

真空管アンプ(ELEKIT TU 872)に灯を燈し、しばらくしてあったまってからCDをトレーに入れる(昔なら「ディスク盤に針を落とす」ときれいに表現できたのだが、CDではいかんともしがたい)。
JBLのモニター(4408A)から音が静に流れてくる。

仕事中だからと、フジ子・ヘミングの「フジ子・ヘミングの奇蹟」を取り出す。
最初の曲、リストの「ラ・カンパネラ*パガニーニ大練習曲」でやはりペンが手から離れ聞き入ってしまう。

フジ子・ヘミングを最初に聞いたのは、たしかこの曲だ。
まだ彼女がブームになる前のことだと思う。
その表現力のすごさ、タッチの巧妙さ、それにもましてやはり譜の理解力が独特なのだろうと思う。
自由で、豊かで、繊細で、華やかだ。
なによりも「彼女ならでは」の世界に引き込ませる説得力があると思う。

同じ曲が他のピアニストからは聴き出せない世界へ導いてくれる。

三曲目の「ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調」。
ピアノ一台でここまで表現できるんだと感心。
高校時代、ブラバンでやった曲だ。
好きだけど、未熟で練習嫌いの私には苦手な曲だった。
せまい部室で全員が一体感を感じる曲の一つでもあった。

ショパンもいい。
やはり彼女のショパンはいい。

昨日はアルゲリッチのショパンを聴いた。
これもいい。

でも、フジ子・ヘミングのショパンもいい。

もっぱら、フジ子・ヘミングは朝に聴く。
休日の朝、丹念に新聞を読んだあと、自室の青いソファーに横たわり、うたた寝をしながら聴くのがいい。

アルゲリッチは夜だ。
灯を落とした部屋で椅子に座り聴く。
タンカレーかスミノフの冷凍庫で冷やした奴をストレートで。

・・・・・・・

いかん、いかん。
決算処理がまたできない。
聞きほれている時間はないのだ。

三婆

2008-01-28 08:56:04 | 第1紀 食べる・飲む
その店には三回ほどしかいった事がない。
しかし、私がいつも行きたいと思う店のベストテンに入る憧れの店だ。

引き戸を開けると、薄暗い店内にL字のカウンター。小上がりが3席。
しかしこの小上がり。小さなテーブルで四人座れるはずだが、定員座ると外の方は通路に尻がはみ出るくらい狭い。
となりどうしも背中がくっつくほどだ。

カウンターは少し高い椅子である。
ここは落ち着きがいい。

奥に厨房がある(らしい)。
カウンター内に婆が一人。奥に二人。ときどきできた料理を運んでくる。
しめて婆が三人。
姉妹らしい。

私がはじめて行ってから十数年たつ。
でも、婆は年をとらない。
婆は婆だ。
しかし、気品がある。妖絶だ。

よく姉妹喧嘩するらしいと、この店の常連の先輩はいう。
婆と婆と婆が口げんかする。
たぶん壮絶だろう。
しかし普段は気品がある。

ここの鰹の刺身が凄い。
うまいのだ。
鰹に艶がある。しなやかだ。新鮮とは違う。熟成とも違う。
うまいのだ。
いつ行っても。

これが不思議だ。

酒が美味い。
熱燗が微妙にうまい。
いつ飲んでもうまい。
微妙な燗つけで運んでくる。

いずれも中の厨房から運んでくる。
なにやら得体の知れない「うまくする薬」でも入っているかもしらん。
麻薬か、あるいは呪文か。
婆のすることだ。わからん。
ただただ、うまい。
(ここまで、おぼろげな記憶ですので細かい間違いがあるかもしれません)

昨年の暮れ、とうとう店を閉めた。
婆が本当の婆になって、閉めたのだろう。

改装工事中だ。
なんでも中央資本のうどん屋になるらしい。

たぶん行かないだろう。
もと婆の店には。

ああああああああああああああ

2008-01-27 01:53:48 | 第1紀 をかしら屋
サラリーマン時代は割りとデスクワーク中心の業務についていたことが多い。
机に向かって、そんなに急ぐ仕事がないとき、どう暇をつぶすかがサラリーマンやOLの技だと思う。
仕事もないのにやっているふりをしなければならないのが宮仕え。

しかし、私は苦手だった。
すぐ眠くなる。
パソコンを楯にごまかそうとするのだが、なかなかそうはいかない。

無意味なタッチングをしようとするが、それでも眠い。
頭ががくんとし、目覚めると、モニターには
「ああああああああああああああああああああ」

いや二行も三行も
「ああああああああああああああああああああ」

いやなさけない。
左の人差し指が、「A」を押し続けているのだ。

あわてて消去する。
誰か見てないかな。
いやだれも見ていない。
気づいても知らんふり。
だって自分も同じ、どう暇をつぶすか、どうしたら仕事していない自分を隠せるか考えているのだから。
昼の二時過ぎ。
もう、あちこちで
「あああああああああああああああああああ」。
事務所全体が
「あああああああああああああああああああ」。

正直に寝ているのは役員室にいる専務だけ。
「あああああああああああああああああああ」。
サラリーマンはつらいな。

(懐かしいサラリーマン時代。こんな出来の悪いサラリーマンは私だけだったと思いますが。)

こっからここまで二つずつ

2008-01-26 02:41:14 | 第1紀 をかしら屋
岩手に帰ってきてたいへんお世話になっている大先輩がいる。
酒を飲みにいくとき、この方は大胆な発注をする。

「メニューのここのところの上から下まで、全部ひとつずつください。」と。

そういうあまり考えない頼み方もないもんだと思うが、「まあいちいち考えるよりいいでしょ。先ず飲みましょうよ。」となる。
これで本人は食通だというのだから、わからない。
しかしこれも一理あって、選んで入った店のことだから、来たのは自己責任。
どのメニューでもお店が考えて出しているんだから変なものはないさ。
それより飲んで騒ぎましょう。ってな事だ。

でも、あまり好きになれない。この選択方法。


給料日の週末。
予約が一件もなくどうなることかと思ったが、やはり開けてみれば満席。

7時過ぎに「7人ほど入れますか」と。
しかし、今は無理。
みんな、飲み始め。
サラリーマンの週末は、どっしりゆったり飲む方が多い。

また8時前に電話。
「仕事が終わったんですけど、まだ入れませんか。」と。
まだだね・・・。携帯の電話番号を聞いて、席が空いたら連絡することに。

30分ほどでようやくあき、連絡するとすぐ来てくださった。

そして注文。
なにやらバイトの娘が一生懸命オーダーを書いている。

なんだと見てみれば、注文が多すぎて書ききれないんだと。



「豚ホルモン、全種、各二つずつと、牛ホルモン、全種、各一つ。それに・・・」

はい、ここにもいました。
「ここからここまで二つずつ」という大胆な頼み方をする輩が。

まあ、ホルモン好きの集団なのか、給料をもらった勢いなのか。
こちらはせっせと洗い、切る。
全部で三十人前以上か。
「おっぱいも」「ラムも」と追加が来る。

帰った後、食べ残しはと聞いたら、きれいに平らげていかれたとの事。
あっぱれでした。

ぜひ、また来て下さい。

PS:「をかしら屋盛岡大通店開店100日祭」の目玉メニュー。「メガホルモン定食」。ホルモン倍量、ご飯大盛りで880円。まあ一人では無理かなと思ったら、松園の常連さんは二日続けて、大通店もトライする方が現れ思いのほか好評ですね。さて、定番にするか否か、考えなくては。
それから、これも大目玉(?)、「和牛リブステーキ半額」。在庫あとわずかです。品切れ御免ですので、皆さんお早めに。

ホルモンを鍋で焼く

2008-01-25 10:48:55 | 第1紀 をかしら屋
昨日の盛岡は大雪。
昼過ぎまで「をかしら屋松園東黒石野店」にいたが、遅い客が終わってあさ3時過ぎに帰った時はちらほらだった雪が、朝、開店前には15~20㎝ほども雪が積もっている。

さすがに1月後半の雪。
サラサラ雪で除雪はしやすいのだが、いかんせん量が多い。
店員も総出で4人で雪かき。
暖冬だった昨年は、そう何回もしなかった雪かきが、今シーズンはもう何回目かな。
せっかく前の日に駐車場の氷割りを丁寧にしたあとだが、それをせせら笑うように降る雪。
明日の彼女とのドライブを前にきれいに洗車したら、どしゃぶりにあい、また泥だらけになった愛車。そんな感じですね。(・・どんな感じだい?)

ランチタイムの間にも積もる雪。
また、朝と同じくらい積もって、松園はいますぐでもスキー場ができそうな感じです。
ここ両日はわりと暖かいものの、週末にはまた冷気が襲ってくるようですから、丁寧に除雪しないと「をかしら屋松園東黒石野店」の空中駐車場はてきめんに凍ってしまいます。
秋の落葉のように、払っても払ってもふる雪。
北の雪国の大きな試練ですね。


さて、楽しみの昼賄い。「をかしら屋松園東黒石野店」の中華名人の手になる麺を食べ、「をかしら屋盛岡大通店」に向かう。
さすがに都心は松園ほどの雪ではないが、大通の裏通りは積もった雪を退けるところもなく、狭い道路の両側に山となっている。
道路も両側がビルだから、日陰で融ける間もない。
一昨年の大雪のシーズンは、この雪のせいで大通の飲食店はかなりやられたと聞く。

幸い、今夜は予約が二組と思いきや、やはり一組がドタキャン。
でも11名様の常連さん達の宴会や、雪の中のお客様で早い時間はそこそこの入り。
ありがたい。

こういう時にしか行けないなあと、9時過ぎに店を店員にまかせ、仕入れ先の方と最近できたホルモン屋さんへ視察へ。

ホルモンを鉄鍋で焼き、その後に鍋にするのがこの店の趣向。
鍋とホルモンの取り合わせは、秋田や青森・津軽地方の得意技。
若く元気な店員の説明を聞きながらつっつく。
へえ~、いけるじゃん。
この店の経営者は、若く意欲的で良く勉強していると聞く。
確かに入りいろいりなところに客を喜ばせる仕掛けがある。
料理もちゃらちゃらしていない。
これはこれで、大手チェーン店との差別化ができるだろうと感心する。

でも、やはりターゲットは若い人かな。
おもしろさもあるんだろうけど、ホルモン好きのディープな層が狙いではなく、食事と会話を楽しむ比較的若い層を狙っているんだろうと思う。
またきてもいいなと思わせる、次にきたらどんな新しい展開があるのかなと期待させる、そんな店でした。
まずは、おみごと。

11時ころ店に帰る。
階段ですれ違ったお客様が最後。
宴会も大賑わいで終了したらしく、雪の夜の店内はしんとした静けさを取り戻している。
後片付けをし、今日は早めに終わろうと(気まぐれですいません)。
すっかり片づいた店内のカウンターで店員とホルモンを焼く。

落ち着くな~。
これが私の感想。
いつもカウンターの向こう側にいるんだが、お客様側でグラスを片手にホルモンをつついていると、肩から力が抜ける気楽さ。
くつろぎがこの店の一番の魅力かなと自画自賛してみたりする。
ハレとケ。
非日常の異空間も飲食店の魅力となるが、我が家、遠い昔、子供の頃にあったようなふんわりとしたなんの違和感もない場所も、それなりの良さがあると思う。

常連さんに直していただいた柱時計が12の鐘を奏でるのを合図に、店を閉めました。

明日は週末。そして給料日。
どんな日になるのだろう。
どんなお客様が来られるのだろうと、常連さんの顔を思い浮かべながら、いつ来たっけ、そろそろかなあ、何を準備しておこうかと算盤を弾くホルモン屋の店主でした。

盲腸 直腸 小腸

2008-01-24 10:22:01 | ホルモン・肉
いやっ、まいった。
「盲腸」がうまい。牛の盲腸だ。
脂がいい具合についている。
肉厚なので少し包丁を入れる。
噛み具合がなんともいい。
小腸の脂とも違い、なんとも「ホルモン党」ごのみだ。
こりゃ、ビールだ。

いや、思いのほか上品だ。
牛の「直腸」だから固いのかなあと思っていたのは大きく外れ。
厚みもそんなになく、脂も適度でさらっとしている。
やはり大腸の流れなのか、荒い繊維が程よい歯応えになっている。
こりゃ、日本酒でもあうぞ。いや、きりっと冷やした白ワイン、シャブリなんかでもあいそう。

いやいや、お馴染みの脂のうまさ。
肉、脂。脂、肉の大洪水。
小腸、コプチャンはこうではなくては。
おう、燃える、燃える。
ファイヤー、コプチャン。
お前にはホッピーが一番さ。

やはり、「牛のホルモン」といえば大腸だ。
豚とは違ったすっきりした食べ応え。
気品を漂わせる肌合い。
縞のような繊維が歯応えを一層楽しませてくれる。
ホルモンの王様に合うのは、キリンのクラシックラガーか。水で半割りして一晩置いた芋焼酎「七夕」か。

と、開店間際のカウンターで、お客様がいるのにかまわず試食に走る「をかしら屋盛岡大通店」店員三名でした。

写真は左から、牛の直腸、盲腸、大腸。



本日から新メニューとして直腸、盲腸を580円で提供します。
とりあえず10人前くらいかな。

昨夜、来ていただいた、内臓触って三十数年の業界大御所もこの取り合わせを一皿盛りにしてお出ししたら、大満足。いい評価をいただいました。

本日スタートの「をかしら屋盛岡大通店開店100日祭」もお楽しみに。
ぜひ、ランチ限定の「メガホルモン定食」にトライしてください。

盲腸

2008-01-23 11:15:25 | 第1紀 をかしら屋
「盲腸」と聞くと、少し気恥ずかしい。
そう、年頃になると、「盲腸」で入院した友人達が、「剃られた!!」という報告をする。少年達はそのシーンになにがしら恥ずかしさと、秘密をかいま見る興味と、ゆらぐ羨望と少しの嫌悪を感じる。
そして、男はいつになっても少年だから・・・・。
「盲腸」を患った友人を、大人になるパスポートを入手したように感じ、なにか秘密の園への入場券を持っているようなうらやましさを持ってみたことがある。

ちなみに、私はまだ経験がない。


もっとも、この通称「盲腸」は、おおむね「虫垂炎」をさす、なんてことは今日、ググッてみてあらためてわかったことなんですが。
「盲腸」というと、役に立たないものがぶらさがっているというイメージしか持っていなかったのも事実。
「盲腸」みたいな奴だな・・・なんて悪口も、昔は良く使いましたね。
でも、これも「盲腸」ではなく「虫垂」のことだったのかな。

ほんらい、「盲腸」は大腸の一部で、小腸との接合部より口側(肛門から遠い側)の盲端部分なそうです。

そういえば・・・・・。
たしかに毎日洗う豚の大腸の広く厚い部分が「盲腸」なのだ(本当かな?)。
あらためて不勉強を笑う・・・・(悲し)。

さて、気を取り直し、前後で報告した通り、牛の大腸から小分けした「盲腸」が手に入りました。

それが、これ。



豚と比べると数倍も大きく厚い。
洗いがいもある(右肩が疲れました)。
ヒダヒダが、「どうだワシは他の大腸なんかと違ってヤワじゃないよ。こほん。」などとその存在感を一層誇示しているような気もする。
(ホルモンと会話している変な親爺でした)

して、味は・・・。

昨夜食べてみようと思ったんですが、2時過ぎまでお客様がいらっしゃって、よたよたで片づけして帰ってしまいましたので、報告は次回に。
それでも、販売予定をたてるところがいじましい私ですが、580円(安い!!)のプライスPOPも作ってしまいましたので今夜から(試食で納得したら)販売予定です。
今日の入荷は、ほかに「牛の直腸」、「北海道産短角牛カルビ」、明日からの特売用「和牛リブロース」。
そして、本日、I嫦娥「ホルキャベ」をつくり、私も昨夜、「和牛の自家製チャーシュー」を完成させましたので狙い処たっぷりの「をかしら屋盛岡大通店開店100日祭」です。
もちろん、松園店も協賛実施。あちらは中華の小品もでますよ。豚喉を煮たり、舌先をにこんだり、シューマイや餃子なんかもときどき出ますっけ。

皆さんお楽しみに。
(今夜、大通店に来店される予定の方はお電話を一本下さい。予約が入っていますので)