ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

昼まかない  そろそろ鍋が欲しいよね 

2009-10-31 01:56:15 | 第1紀 をかしら屋
学生時代から飲食店で働く楽しみは、なんといっても「まかない」である。

そろそろ寒くなってきた。

T嬢に鍋でもどうだいというと、私もそう思ってたという。

そうさな、このボリューム出てきたのには、正直びっくりした。

ランチあとの昼まかない。

ワタシとT嬢と同じ名前のTちゃん。

こう見えても昼は小食なワタシに、三十路前後の女の「コ」二人である。



この鍋じゃあ、体育会系肉食男子三名でも多いんじゃあないかい??



なぬっ!!

欲しいとは思っていたが、当然のように〆の麺も二人分はある。



このように、ご飯も当然つくし、マカロニサラダとポテトサラダもしっかりつくのだ。

鍋は当店自慢の「白鍋」。

贅沢にも牛スープ(冷麺用の牛骨・牛スネ・鶏ガラなどでことこと煮た上品なスープ)を使い、盛岡より北の地方にある甘ったるいスープではなく、花巻系のすっきり和風出汁で仕上げてあるモツ鍋である。

さっぱりしながらも後をひくスープは、もう何回でもおかわりしたくなるし、ご飯にかけたらこれまた、いい!!

結局、スープも残すことなく完食。

まあ、強者揃いだわ。

わしゃ、寝る。

ポンポコ腹にスープがタポタポいって、右側向いてなきゃ収まりがつかない。

あ~、本当はホルモンをもう少し入れてほしかったと、まだまだ欲が収まらない驚異の胃袋であった。

定休日、秋、温泉

2009-10-30 18:03:01 | 第1紀 生きる
飲食店に定休日はつきものである。

ラーメン店はやはり小規模経営ですし、主がいないと成り立たない業種であると思いますから、だいたい週に一回は定休日があるようです。

っなんて、わかっちゃいるけど、その定休日に当たると、嗚呼っと悲鳴をあげるのがラーメンファン。

昨日の午後からお休みをいただき、まずはと目指したのは矢巾の「拉麺 太扱(タイヂ)」。

無加調。

そんな言葉が珍しかったころからあった店。

きまぐれではなく、気に入ったスープができないと店をあけないという、かたくなな若いご主人。

そのスープを求めて、矢巾の駅前というわかりにくい立地に関わらず、ファンは増え、「タイヂ詣で」などと称して通うファンも多いわけです。

研究熱心で、時々、新バージョンや新メニューを出されるみたいで、その時はネット上でもファンが書き込みますから、長いこと行っていないワタシもその光景を目に浮かべ、楽しみにしているわけです。

さて、水曜日と木曜日は鬼門なのはご承知でしょう。

たいがいここらへんに定休日が集中しますから。

・・で、勇んで行きました。

最短コースを頭の中のナビから探して、田んぼ道をビューンといきました。

・・いやな予感的中!!

定休日ですね、ハイッ。


ワタシャ、気持ちの切り替えも早いんで、じゃあと、久しぶりの紫波の「たかのはし」へ。

なんかマイペースそうなご主人の打つ、いや踏むうどんになにかしらの進化を期待して行ったのですが、嗚呼ッ、ここも定休日。

どうしてくれるの、ワタシの香川県観音寺産ちくわ・・は。

ちくわってば、ちくわっ。

いくら蕎麦圏の岩手とはいえ、最近はうどんのオイシイ店も増えた。

しかし、こと「ちくわ」にかけては、この観音寺ちくわに勝るものはない(あくまでも個人的嗜好)。


嗚呼ッ、とうめきながら南上する。

しかし、神はあきらめていなかった。

ワタシには「浅月」があるじゃないか!!


ということで、その日は「浅月」で満足した。

   ここで、最近、変な書き込みが多く、もはや2ch化が甚だしく、数人の原住民以外はあまりあてにならない、「食べログ」から、この3店をピックアップします。書いてあること、すべてを信用しちゃ、駄目よ(ワタシのブログと同様に)。

   紫波 たかのはし

   矢巾 拉麺 太扱(タイヂ)

   花巻 浅月(インター店)


さて、夜は同級会。

ふらつく頭だが、出勤する相方に失礼にならぬよう、7時過ぎに起きて、サンマ、メンチカツ、ごはん、たっぷり大量素麺と、あさにふさわしいお食事をいただき、勤めに出る相方を丁寧にお見送りして、はは~、軽い二度寝。

ランチまでお休みを頂いたので、久しぶりに身を清めに台温泉「精華の湯」へ。

熱いっ!!

熱いっ、が、いいっ。

五度、湯船に浸かり、一時間ちょいででる。

茹でだこ、ならぬ茹で豚か?

失礼なっ!!

熱いのはいいが、やはり肌には少し応えた。

この季節から、肌は乾く。

乾いた肌に、温泉はどうかといえば、よりけりだ。

たいがいはいいが、塩気や酸度が高いところは基本的に無理。

あとは、こちらの調子。

はだが少しひび割れた状態では、ほとんどどこも良くない。

今日みたいに前兆がある時も避けた方がいいが、しかし誘惑に負けた。

頬の皮が少し薄くなってような感覚があったから、顔の肌には逆のダメージを少し残した。

こういうときは早急に肌を冷やす必要がある。

外は寒いが、窓を全開にして、「冷房」を最大にかけ、顔側に向けて盛岡まで走ったら、まあ大分良い。

体はまだ少し火照りが残っている。

軽い。

体が軽く感じる。

温泉効果である。

「精華の湯」は源泉かけ流しだろうから、ほんとに中からポカポカ。
  (肌のことは自分が悪いんで、温泉のせいではありません!!)

まあ、少し話は下がるが、いや、まるで前夜の中年男たちの会話のように思いっきり下がるが、実は温泉のあとは体が軽くなるばかりじゃなくて、「○ン玉」も軽くなるのであります。
  (誰だ、もともと軽いだろうなんて陰口言っているのは)



もう紅葉も終わり、散りかけの木も。

ますます、温泉が恋しくなるが、まあ肌との相談だな。
この微妙な加減をどうごまかすかが、アトピー持ちの神経のとがらかすところ。

でも、寒いと自宅の風呂場も寒くってね。
温泉の方が、そりゃあ数倍、数十倍、いいさネ。

花巻で一献

2009-10-30 08:08:56 | 第1紀 生きる
昨夜は、「29日」。

29日といえば、ワタシの中では「29日会」。

店を従業員に任せて、5カ月ぶりの出席。

場所はいつもの、花巻一日市「小ぎく」。

同級生の経営する、花巻の有名店である。

送ってもらった相方が、「今日はなんの日か知っている。トラフグの日らしいよ」って。

「小ぎく」はふぐの名店である。

まあ、しかしちょいとシーズンには早い。

ふぐはもう少し寒くなってからに期待しよう。

三々五々集まった仲間が、今宵はなぜか(パチンコ景品の)ウイスキーを持ってくる。

なんやらのシェリー樽仕込みとか、響17年とか、いつもは日本酒、大七のワタシもこうなりゃあ、ウイスキーの飲み比べ。

すっかりできあがり、久しぶりに双葉町へ繰り出す。

最近人気の美人姉妹のバーという案もあったが、結局はいつもの同年代女性がひとりでやっているカラオケスナックへ。

ここは気兼ねないし、やはりくつろげるのが我々年代には一番いい。

美人も色気も、ほとんど不用なお歳にみんななってしまったのである。

先日、お亡くなりになられた加藤和彦さんにまずは一曲。

あとはフォークの連続。

ワタシ達年代は、やはりフォークである。

時計がシンデレラの帰る時間を過ぎ、デレデレラの我等四人組も体力消耗し帰途へ。

あれっ、前にあるワタシの数少ない行きつけ、「動物園(仮称)」の看板が失せている。

まさかっ!?

それにしても、盛岡大通よりもなんか悲惨さを感じさせられる、この花巻一の繁華街(であるはずの)、双葉町。

通りすぎるのは「空車」のタクシーばかり。

先を、行く末を、嘆いてばかりはいられないが、医者や薬剤師といった違う業種の仲間も異口同音に景気の行く先に不安を述べる。

言ってもしょうがないが、しょうがないではすまされない現実も、もはや待ったなしである。

そんな、もう一国一城の主になった同級生達の、ある意味、嘆きが、ため息が漏れる夜だった。

ボーナス

2009-10-29 11:54:31 | 第1紀 生きる
昨日の新聞各紙によると、今年冬の大手企業の賞与は15.9%と過去最大の落ち込みになるようだ。

   参照:NIKKEI NET

ワタシはもはやボーナスに縁がないが、やはり会社勤めの頃を考えると、これは「痛い」だろう。

ボーナスが丸々使える人はごく少数で、この中から住宅ローン、車のローン、この間つい買ってしまった地デジ対応の液晶大画面テレビのボーナス一括払い、不肖息子の学費、何年かぶりに嫁にせがまれてかった着物代、ずっと前に自分の背丈を越えてしまった娘の成人式の晴れ着代・・・・。

ああ、本当に使えるのはいくらもないのに、これじゃあ赤字だと嘆いているサラリーマン諸君も多いだろう。

「アナタだけが査定が低くて落ちたんじゃない」と鬼嫁に剣幕たれられて、平身低頭の課長代理さん。

これじゃ、正月に田舎に帰るのも、念願のマッサージチェアも、ケイコ・リーの新譜も、有馬記念も、ええい年賀はがきもやめちゃおうか、なんて自棄っぱちになっては困る。

ぜひ、正々堂々と職場、職場の仲間、職場の内々の仲間、職場の良子との密会、しょうがないから上司を呼んだあまりおもしろくもなさそうな忘年会の「二次会」。
びしばしと予定してください。

いま、大通はあえいでいます。

飲食店主の悲鳴が聞こえませんかっっっっっ!!


PS:昨夜は満卓でありがとうございます。ぜひ、今宵も期間終了間近の「をかしら屋 周年祭」へおいでください。(いやみったらしいね!?)

今日もランチタイム生中継

2009-10-28 11:55:59 | 第1紀 をかしら屋
「開店は11時半ですよね」 なんて、わかっているけど、お腹ペコペコなんだろう。

まだ11時を少し廻ったばかりで、お座敷で待ってもらうにも座布団はあげている状態で、無理無理。

ここのところ、ランチタイムが好調な「をかしら屋盛岡大通店」。
組数でいけば、3回転に近い。

ラーメン店じゃないから、ホルモン屋としてはまあまあかな。
でもランチタイムだけ切り取れば採算ラインにのるかのらないかだろう。
それだけランチってのは厳しい。

11時半開店と同時にやってきたのは、先程の腹ぺこおじさんと小さいお子様連れのファミリー。

以前はほとんどが近隣の会社員・OL諸君だったが、最近は一人おじさん・談笑おばさん軍・ファミリー・学生とバラエティーが拡がった。

12時本番前に一回転したりすると、こちらのリズムが狂って一日中変なことをしでかしたりする。

今日もそんな感じで、こりゃあ逆に本番の12時に常連のサラリーマンさん達を逃がしてしまうぞと、本当にそういう傾向があるもんだから心配してしまう。

まあ、贅沢な悩み。

周年祭が終われば、また、お客様はま~だと首を伸ばして待つ自分に帰ることはわかっているのだから、大ぼらこくのは今のうちなのだ。

して、やはり何組かサラリーマン諸君は入れずじまい。

東京と違い、待つのも相席も嫌がる土地柄です。

そうだよな、ランチくらいゆっくりと食べて、午後からの鋭気を養いたいもんね。

なんて言っているうちに、新手の技、先発隊の席確保お嬢さんが来店。
お花見じゃあないのに、最近は珍しいランチ席予約なんてのもある。
つくづく、女性ってのは賢いと思う。

あれっ、レバーは大丈夫かい。

シロ(シロセット=大腸・小腸・直腸・ガツ)はいざとなれば肉問屋もざいこしてあるが、この豚レバー、豚タンはあまり使う店も無いせいか、事前発注分しか確保できない。

取りすぎれば鮮度が落ちるし、ぎりぎりではハラハラする。
なかなか難しい。

その日その日によって、看板のホルモン定食の連発のときもあるし、常連さんが多いと(毎日来てくれるからね)コラー麺や冷麺に分かれるときもある。

もちろん暑い日は冷麺に流れ、寒くなるとコラー麺。

これは数値の気温ではなく、前日との気温差が大きく影響し、湿度や天候も関係する。

小さな飲食店主でも、毎日、天気予報は気にしているんであります。

さて、時間にゆとりのある常連さんが、すいている時間にずらして来店してくれる12時40分ころ。

1時になれば、またフリー客と、これから準備だという夜営業の飲食店主さんたちが来る時間。

12時帯は決まった売上だから、開店間際とこの1時過ぎにどうなるかでその日の売上が変わる。

神様にでもお祈りしたくなる時間帯です。

ほんじゃ、まぁ。


「街かど美術館」 おまけ

2009-10-27 22:41:15 | 第1紀 読書・JAZZ


これが土澤で買い求めたバッジ。

プリン同盟のと、「街かど美術館」のバッジです。

ただいま、ワタシの胸に「凡人バッジ」(参考ページはここ)とともに付いています。(実際、まったく「変なおじさん」状態です)

それから、興味のある方は、「街かど美術館」のパンフレットも「をかしら屋盛岡大通店」にありますので声をかけてください。

んじゃ。

PS:宣伝!! 「をかしら屋 周年祭」、あとわずかで終わりです。11月3日まで。詳しくは「をかしら屋 ホームページ」を。

90枚の写真で綴る、「街かど美術館」 その6 これで終わり

2009-10-27 21:47:58 | 第1紀 読書・JAZZ
さて、駐車場に帰る前に、一軒。



71:昔は銀行だったのか、分厚い扉があったみたいな所に、いつもの瓶が。

まあ落ち着く空間だ。JAZZでも流したい。こんな店があれば・・・っと、また想像の世界に引き込まれる。

さて、土澤の商店街をあとにして、車で少し離れたゲイジュツを探しに行くぞ。



っと、迷いながら来たのがここ。



72:むかし、「岩手交通」のバスの休憩所だった広い土地に小屋が二つ。

街で案内をつとめていたおじさんが、「(案内パンフの)71番と73番がおすすめだ」という、その71番。

なんでかなと思ったら、はは~ん、地元の作家だった。







73・74・75:鈴木研さんの作品。ワタシャ、好みです。なんかほっとします。そして、何かを感じますネ。現代ですね。心ですね。不安ですね。自分なんだけど、それは自ら存在する自分なのか、ハタが定める自分なのか、見てよ、見つめてよと問いかけていますね。・・いい作品群です。好きです。
 案内のおじさん。アナタと趣味が一致したよ、ここで。







76・77・78:つづいて、コージくんの作品。これもいいです。古典的ですが、しっかりとしています。個性もあります。木の作品ですが、肌はジュラルミンです。はいっ、いいです。好きです。



79:お隣のやはり「岩交」の背の高い小屋。







80・81・82:「触るな、危険」ってが。なんと、釘は使っていないようで、ただただ積み上げた、えっそんな~、って感じの作品であります。ア~トですよ。娘はこわがって中まで入らずじまいでした。なんだって、またこんなの作っちゃって。









83・84・85・86:底から少し離れて、変なとこに来ちゃいました。池がありました。鯉でも養殖していたんでしょう。綿がありました。最初に、娘がこれはゲイジュツだと言いました。ススキの小道がくにゃくにゃと一軒の小山で続いておりました。前を歩く親子連れの小さな子は「歩こ、歩こ」と元気に行きます。これもゲイジュツだとは、看板を見るまでわかりませんでした。郵便受けに綿が詰まっていました。終わり!!

招待作家の作品らしいです。ワタシには正体不明でした。・・・だからなんなのさ!!







87・88・89:これまた道に迷い、川のほとりの牧草地へ。顔ですね、顔。スナップですね、顔の。いい写真ですね。そして、伝わりますよ。なんで川のほとりの砦なのかわからんが、雨でインクも流れていますね。まあ、アートでしょ。



90:そして、最後は案内のおじさんのおすすめ二つ目の、パンフレット73番。土手を歩いて、どこにあるのと下を見れば、大きな足跡が。ファンタジーもアートでござんす。相方は近づこうとするんですが、近づくとわからない、遠くにいてわかるものって、世の中にありますよね。最後は少しふわっとした気分で、土澤の「街かど美術館」をあとにしました。

会期は11月3日(祝日、火曜日)まで。

断言しますが、見て損はないよ。
いや、時間があるんだったら見るべき。

なお、パン好きのアナタに告げる。

「粉引きのゴーシュ」は見てから買うな。
売り切れだ。
見る前に買うべし。
場所は国道沿いの交差点。

ラーメン好きに告げる。
東和にも「満ニラ」の暖簾分けの店がある。
ワタシャ、いったことはないが。

初めて土澤にいらっしゃる、ゲイジュツ好きの方に告げる。
「萬鉄五郎美術館」は見逃すな。
小さいけど企画展はなかなかいいぞ。

果物好きに告げる。
ワタシタチ、「エンゲル係数限界値一家」と同じように、東和から大迫に抜け、三つある産直を廻れ。
そして、商魂たくましい農家の方と戦い、いいものを買いなさい。
葡萄もリンゴも、ここはうまい。
大迫から紫波にかけて、肥沃な大地が続いているからか。

・・じゃあ、おつきあい、ありがとう。

90枚の写真で綴る、「街かど美術館」 その5

2009-10-27 21:31:13 | 第1紀 読書・JAZZ
さて、折り返し地点は過ぎている。

街のメイン通りの裏を流れる小川に沿って行くか。

古い店を裏から眺めるのも一興。





66・67:またまた、こんなとこで遊んじゃ駄目よといいながら、こりゃまた寺山ワールドで、この作家は「伝わる」ものを持っている。



68:こんなとこに無料休憩所なんて、街全体で楽しんでいるのがわかって嬉しい。



69:これはトタンのゲイジュツというよりは真面目な実証展示みたいなもの。なんかこの日は「トタン学会」みたいな講演会をやっておりました。少しながら興味を持ったんですが、コブのお二人と一緒ですからね。

(むかし、盛岡で「熊学会」みたいなのがあって、敬愛する広告代理店の先輩は、学者でもないのに真面目に聴きに言ったみたいです。いくら山歩きや渓流釣りが好きだって、熊除けの笛や、おまけに熊退治のスプレーを二個もかっちゃうなんて。いったい、いつ使うのやら。・・余談)



70:さて駐車場へ。土澤の街は、ゲイジュツ見物で賑わってきましたぞ。

(・・まだまだ続く)

90枚の写真で綴る、「街かど美術館」 その四  かな?

2009-10-27 21:06:02 | 第1紀 読書・JAZZ
(つづき)



45:あ~、いい店構え。いいな~、こんな店。いま、脈をしているゲイジュツ。







46・47・48:街のあちこちに貼ってある札の、本家本元がここらしい。でかいポスターにもあるから招待作家なのかもしらんが、まったく個人的な嗜好で言うと、わしゃ好かん。数は正義かって、数が民主主義かって。どうもね。



49:狭~い、昭和のこみちだ。怪しげなバーなんかが隠れている。大人たちがそこに出入りするのを、少年は輝く目で見ていた。・・なんて、はいってみたら、若い、これからの、まだ自分を表す術を身につけていない作家のおどろおどろしいけど、ありきたりな塊だった。











50・51・52・53・54:だから、いったい何を言いたいのか。作家は何を伝えたいのか。目を引く表現だけでは中身が見えない。もっと現せよ。もっと激しく。もっとあらわに。・・・なんて少し思いました。  だからなんだい!!





55・56:だから、こんな古屋の置き忘れ物が、いかにもワタシの胸にはゲイジュツなのです。





57・58:そして、このまことに急な階段もね。




59:おしっこに寄った、土澤の立派な無人駅にもアートが。古くも新しくもないこの駅が、地元民の談笑の場になっていることを知った五十うん歳の秋。



60:また、見事に映画の世界のような、昔の盛り場の大人の世界。



61:左には今も現役のようなスナックがただ一軒の小路。真ん前は、えっ、銭湯だ!!



62:銭湯の洗い場の仕切りガラスドアには、四分間のスライドアートが。番台は男と女を分けている。ワタシは田舎育ちだから銭湯を知らない。最初に入ったのは予備校に通っていた早稲田の戸塚よりの大きな銭湯。もちろん五年間の学生生活に、風呂付きの部屋は無かった。・・・・、ガラス戸の上には「平成6年改定」の入力料金の額が。閉鎖したのはいつのことだろう。



63:そして体重計。ワタシャ、量ると増えるから、乗らないことにしている。



64:昔の明治だか森永だか不二家だかの牛乳を集める倉庫にアートらしきもの。まさか不発弾じゃああるまいに。



65:なにかを現しているんだろう。でも、数の多いのと、でかいのは、ワタシのゲイジュツ心では、「違反」だな。・・おおいなる無駄遣いとでもいっておこうか。しかしながら、「無駄」ってのは、それだけでゲイジュツの餌食であります。

(・・・まだまだ続く)

90枚の写真で綴る、「街かど美術館」 その3

2009-10-27 20:26:51 | 第1紀 読書・JAZZ
土澤の街はつづく・・。



25:和服屋さんです。ベタベタ貼ってあるのが、街の「ゲイジュツ」ですな。





26・27:「街かどげいじゅつ新聞」であります。手書きで、いい味出してます。真面目です。人生、真面目が一番と知ったのは、半ばも過ぎた50手前でした。いまさら、何が恥ずかしいか、そう真面目って奴はなかなか身にまとえません。



28:ゲイジュツの町に光はそよぐ。



29:「こっぽら土澤」。共同住宅構想です。街の雰囲気を残し、新しい街づくりへという試み。詳しくは、岩手日日新聞の記事を。・・この、街かど美術館もワタシの同級生が幹事をやっているのですが、いや~土澤ははてしなく進化するぞって感じで、このニュースを見ました。彼は、朴訥としているのですが、うん、同級生ながら素晴らしい。



30:ここが食堂。11時からだって、奥さ~ん。ありゃ、ただいま11時ちょうど。腹すき加減、ちょうど。





31・32:ってなわけで、一同、お腹グーで早めのランチです。地元産の小麦粉を使った、昔ながらの田舎風のぶっとい、しかし限りなく柔らかい(むかし給食にソフト麺ってのがあったかな?)。ワタシャ、好みでないが郷愁で喰うのだ。泣けるかな? 天麩羅も田舎風ででっかいが衣も分厚いぞ。650円だか、680円だか、田舎のオバチャンの文化祭の出店みたいな、これはこれで素晴らしいのでありました。



33:モノトーンの世界。これは花巻なそうだ。



34:これは川崎。豚の絵が秀逸。これみりゃ、誰もが「トンカツ定食、一丁」。写真は今の絵だが、モノクロの世界は時代を超える。





35・36:ここはモンゴルかチベットか。思わずテントの中の椅子に座り、外の砂吹雪の音を聞く。ヤギのミルクはどこだ?



37:っっっっっと、燕の巣かい。自然のゲイジュツにゃあ、かなわんな。



38:やたら、あちこちに札が。これも、ゲイジュツだそうで、あんた邪念はないかい?



39:ゲイジュツの隣に、岡持が。昔は何屋さんだったのか。ワタシにはこっちの方が興味を注がれる。



40:まあ、ゲイジュツ。ほんのちょっとの差が、ゲイジュツ。・・はて。



41:鹿踊りの世界。展示場所がいいよね。



42:古い格子窓から街を見下ろす。



43:これで遊んでいい、と一緒にいた家族連れの子供は言った。僕は全然、いいと思う。伝えたいものには、伝える努力も必要だし、受け止めるものによって変わる世界もある。



44:だよねっ!!

(つづく・・)