ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

お年玉はアマゾンから

2009-01-03 14:42:28 | 第1紀 生きる
新年、一月一日の朝飯は神棚に「酔仙酒造」の「初酒槽(はつふね)」をあげてから。

この「初酒槽」は新酒の無濾過生原酒で、毎年この時期だけ発売される。
新年を迎えるにふさわしい酒で、米の澄んだ香りが心地好い。



香りも澄んでいるが飲み口もさわやかで、神様が飲んだあとはワタシども平民がいただくわけである。
「酔仙」はワタシの岩手県内酒蔵ナンバーワンであり、店にも定番としておいているが、正月はここ数年、これである。

昨夜は当家代々の大晦日恒例「すき焼き」で、最近、まわりの脂で胃が小さくなったワタシはこれでじゅうぶん。
用意したお刺身が元旦の朝飯の肴となって、またまた「初酒槽」が進む。
刺身といっても、マグロ、タコ(酢だこでなくタコ刺しでした、水タコはおいしいね)、カジキマグロとささやかである。
もっとも、ワタシはこの「カジキマグロ」さえあれば、とても嬉しいのであります。

胃が小さくなったというのは大げさでなく、お雑煮ももち三個、とろろ飯も一杯だけ。
例年なら餅二十個、とろろ飯五杯くらいは平らげるが、その元気はなかった。
歳なのかもしれない。
まあ、しかしこれで大満足。
あとは寝るだけである。

・・グウスカ・・・・

起きると夜であるが、腹はまだすかないので朝、来た年賀状に目を通し、自分の年賀状を書く。
賀状は元旦と決めているわけではない。
単に、昨年末に書く余裕がなかっただけの話である。
久々に書斎でJAZZを聴きながら腹ごなしの時間をすごす。

新年の夕飯は、これまた例年通り泡ものである。
今年はロジャーグラートである。
お気に入りのカヴァのピンクを。



肴は友人が送ってくれた海老とかに。



食べ慣れないものを食べるから、家族三人、寡黙になる。
蟹にハサミを入れるのも忘れているし、だいたい蟹挟みとかほじくる例の耳掃除の大きいのとかは無いのである。

カヴァだけはさっさと無くなる。
もう旬でなくなったボジョレとノベッロを店から社員価格で持ち出したのだが、なんと栓抜きが見当たらない。
当家の恐怖の台所で、あるはずのものは無いし、無くなったはずの物は出てくるのである。

そんなこんなしている間に、ピンポンと宅配屋がくる。
そう、アマゾンである。
ワタシへのお年玉はアマゾンの本であった。

年末に頼んだ本のうち、古本の「せんべろ探偵が行く」(中島らも)は北海道の業者から年末ぎりぎりに届いた。



残りの新刊本8冊がいま届いたのである。



「悶々ホルモン」
「がんがん焼肉もりもりホルモン」
「焼肉のことばっかり考えている人が考えていること」
「絶品ホルモン料理」
「人気店の最新もつ料理の調理技術」
「東京焼肉通読本」
「トーキョー焼肉エクスプローラ」
「たむけんの焼肉店はなぜ繁盛しているのか」

今回は勉強の本である。
従って、いつもはこの手が届くと「また無駄遣いをして」と斜め横からキッとにらみつける相方も、とりあえずは微笑んでいる。

「前に進めねば」と元旦から思い悩んでいるワタシのいい教則本になるのか。
はたまたすぐ役立つ睡眠導入剤になるのか。

いずれにせよ、今年のはじめも、泡、JAZZ、本、食ではじまったのである。