ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

乙部のよこや食堂で軽くチャーハンセット

2008-09-30 12:30:19 | 第1紀 食べる・飲む
盛岡から遠野へ向かう国道の乙部にあるチェーン店のラーメン屋の角を左に曲がる。
あるいは国道4号線から黒川、乙部方面に入り白石パンの工場を過ぎて、この遠野街道と交わる交差点を直通し、急に細くなった道を少し過ぎたところに、「よこや食堂」はある。(地図はここクリック

昔は農家だったのか、あるいは、よくある田舎の酒屋または万屋だったのか、5、6台は止まれる駐車場があり、そして店に入る暖簾がある。
こんな場所なのに、車はひっきりなしに入る。

店内は厨房を囲むカウンターと、小上がり3席、テーブル席3席かな。
これもよくある昔の居酒屋風。

小上がり席の上にテレビがある。
カウンターにセルフの給水機がある。

久しぶりの来訪だ。
前の会社にいたころ、10回ほど通ったろうか。
後輩が好きな店で、どこへ行くかと聞けば、まずこの店を指した。
農家の長男である彼は、なにを食べるにもご飯がないといけない。
だから、ラーメンにも必ずライスが必要であり、ラーメンというよりライスの有無が店選びの最低限の基準だった。

しかし、もう一つ理由があったように思う 。
私たちが通ったころは、若い夫婦が店を切り盛りしていた。
少し顔だけぷっくらした色白の言葉の少ない旦那と、この田舎にはあわない、南国的なふくよかな顔だちの、しかしなかなか色気のあるほくそ笑いのステキな美人のカミサン。
そう、彼女の存在が、なかなかポイントではなかったろうか。

しかし、久しぶりの「よこや」は、その美人のおかみさんではなく、かわりに彼とその両親くらいの老夫妻がカウンターのなかに陣取っていた。

いつも通り、「チャーハンセット」を頼む。
ラーメンと半チャーハンにお新香がついてくるセットだ。

ラーメン単品は380円。
チャーハンセットは700円である。

目の前で調理される様子を見ながら、まなくラーメンと、そしてチャーハンがカウンター越しに運ばれる。

ラーメン丼は今風ではなく、昔ながらのもので小ぶりである。
麺は縮れ麺でスープをうまくすくいとる。
しなちくは細い。
最近は幅広が流行りだから、この細いのはなかなか見かけない。
海苔とナルト。これがいい。
そして、たっぷり味が沁みたチャーシュー。
決して大きくはないが、小さな丼には程よい大きさである。

スープは、やはり昔食べた味のすっきりした醤油味のものである。
適度に脂も浮かび、まことに懐かしい。
「無化調」などという言葉はいつから流行っているのだろう。
確かにワタシもグルソーは好みでないので、厨房にも置かないが、それは単なる嗜好の問題であって、いま言われている思想の問題ではない。

それはそれでいいのであって、ここのラーメンのような味には必要な構成物質であり、味をこしらえている誠にいい役者なのである。
ワタシは好きである。この味が。

チャーハンもこぶりの、例の八角の中華のお皿に丸い山で盛られてある。
塩加減もほどほどで、やはりチャーシューの刻んだのが味のポイントになっている。
誠に、ラーメンにぴったしのチャーハンであり、それ単品としても優秀な一品である。
セットとしてのバランスの良さはこのうえなく、やはり郷愁とともに味わってしまうのだ(涙)。

母方の実家のある(花巻)宮野目には小さいころから良く通った。
年上の従兄弟たちが近所の食堂でラーメンをおもってくれた。
その味は、これよりは少し薄かったと思うが、ワタシがラーメンを自覚した味であって、従ってワタシのラーメン基準線となるものである。

だから、ここのラーメンは郷愁のラーメンなのである。

さらさらっと喰って、さらりと帰る。
途中で入ってきた人も皆そうである。

いい「食堂」である。
ここ「よこや食堂」に無性に通いたくなるのには、こんな訳があるのかもしれない。

お金を支払に、給水機のある厨房との出入り口に向かうと、若旦那がチャーシューを巻いていた。
なにか確かなものを見た感じで、充分な満足感とともに店を出た。

9月のお誕生日会

2008-09-29 09:21:30 | 第1紀 をかしら屋
昨夜、9月28日(日)は「をかしら屋」の9月のお誕生日会。
夜8時ころから、「をかしら屋松園東黒石野店」で盛大に行なわれました。

従業員、従業員の家族に常連さんも加わり、大人数。

本来の主役は、9月にめでたく、いやはや大台に乗られる方も含めて大変めでたく、そんなそんな歳のかずなんか数えたくない人も含めて相当にめでたく、誕生日を迎える「をかしら屋」従業員複数名であるはずであるが、やはり会が進めば目の前の料理と酒が主役になる。

テーブルはこんな感じ。



「をかしら屋」といえば「ホルモン」であるが、今日は脇役なんであります。
えっ???、と問われる方が多いかと思いますが、そう、今夜の料理の主役は、わが「をかしら屋松園東黒石野店」の中華名人の手になる中華料理の数々。
先月から告知している、松園店限定のお持ち帰り「オードブル」(3000円~)の写真どりを名目に、次から次へと繰り出される中華の一品に、常連の皆さんも驚くとともにじゅうぶん堪能していただいたと思います。
そしてワタシも・・・、はあ、おいしかった。

オードブルはこんな感じです。



ねっ、おいしそうでしょう。
我が中華名人は地元の料理人のあいだでもちと有名な方で、その腕はなかなかの評価を得ているのであります。
写真をみてもお分かりのとおり、油通ししたナスは艶々とその青をキラキラ光らしていますし、海老はプリっとふくよかにソースの中で泳いでいます。
皮はカリカリ、野菜は歯応えを残しながらもさくっとかじれる微妙な焼き加減。
ソースは素材ごとにおいしさを変え、いや彩りも美しい。
普段、お店では「餃子」がメニューにでていますが、ぜひこの「中華オードブル」もご利用ください。

さてさて、常連さん方がお酒談義に。
ビールの大ジョッキは持ち込まれるし、ご近所からワインやベアレンの差し入れあり、大通店からカヴァが来て、松園展開店以来の秘蔵酒「三鞭酒」も振る舞われる。

この「至宝三鞭酒」、読み方は「サンベンチュ」。
朝鮮人参エキスに、三つの鞭が漬け込まれています。
「鞭」とは・・・、男性のシンボルでありますな、コホン。
美しい言葉で言えば「陽根」。
でも決して陽に当てるべきものでもないと思いますが。
して、みっつの陽根。
ワタシが神田の中華料理店の旦那さんに聞いたのは、たしか「木登りトカゲ」と「山オオカミ」と「オットセイ」だったと思います。
ちなみに、ワタシがはじめて口にした神田の三鞭酒には、ズブロッカみたいに木登りトカゲのひからびたのが瓶の中に入っていて、注ぐたびに瓶の口からトカゲの細い口がこぽこぽと出入りしていました。

神田の彼の口上。
「中国にみっつの鞭あるよ。一つは木登りトカゲ、一つは山オオカミ、一つはオホーツクのオットセイ。いずれもその陽根は素晴らしいことあるよ。このエキスをお酒にしてあるからに、これ飲んだら一時間以内にお家に帰りなさい。嫁さんと仲よくなることうけあいよ。遠くから来ている方はダメあるよ。一時間以内に帰らないと大変なことになるからよ。だから、今飲んじゃダメあるよ。帰り際に飲んでくださいね。」となった。
その日、友人と四人で言ったのだが、その晩、三名が嫁さんと仲よくなったわけであります。
ワタシは・・・。

なんて話で盛り上がる誕生会。

いよいよクライマックスはバースディケーキ。
なんとこれが二つありまして。
お店で用意した、直径40㎝はあろうかという10号の大型ケーキと、常連さんのプレゼントのフルーツたっぷりのケーキ。
第一部、第二部と二つのケーキをいただきました。
居合わせたお客様にもおすそ分けしながら、ペロリと平らげたわけであります。



わかりますか、10号のケーキの大きさが。



ローソクたくさんですね。



二つ目のケーキ。



このローソクが立つころには饗宴が真っ盛りでした。

そして、店を閉める深夜まで、「をかしら屋」のお誕生日会は続いたわけです。
パチパチ。

・・・・・9月がおわり、10月を迎えると、「をかしら屋周年祭」がはじまります。
これがすごい!! という企画が目白押し。
詳しくはのちほど。

じゃ、んだば、まだ、ほでば。

予告 「をかしら屋周年祭」

2008-09-28 11:12:23 | 第1紀 をかしら屋
本当に寒い。
暑さ寒さとは良く言ったもんで、今年はまさにその通り、彼岸を境に全く違う季節に入った感じだ。

そして、季節とともに、心も少し切り換えなくちゃ。
寒さで縮こまんだハートを少し温め、ゆるめなくっちゃね。

などと昨夜もお勤め帰りのママさんがカウンターで言っていた。
落ち込むと、どこまでも縮んじゃうから、前向かなきゃと、自分に言い聞かせるようにつぶやいていました。

その通りだよなあと、この世界の先輩に、礼。

そこで、「をかしら屋」。
10月に、「をかしら屋松園東黒石野店」は二周年、「をかしら屋盛岡大通店」は一周年を迎える。
ああ、なんとかやってきたなあというのが実感。

そこで、日頃のご愛顧に感謝し、大々的に「周年祭」を実施します。
ただいま、チラシを印刷中。
何事も手作りなので、チラシ300枚するのにもヒーフー。
プリンターのインクの補充作業で手は青かったり赤かったり。

間もなく全容を公開します。

そうそう、本日8時より、「をかしら屋松園東黒石野店」で9月生まれの多い我が従業員達の誕生会を開催します。
一般参加も大歓迎。
お一人様3000円会費で、何が出てくるかはお楽しみに。
最近、「をかしら屋松園東黒石野店」の日曜日は混み合いますので、事によればしばしのあいだ、寒いベランダで立ち飲みになるかもしれませんが。

これも、気持ちの切り替えのきっかけになればいいなあと思っています。

じゃあ、んでば、まだ。

岩手山初冠雪

2008-09-27 08:47:21 | 第1紀 をかしら屋
寒いな~。
外気温11℃。
まあ、といっても、ワタシの場合はまだ半袖でもいいのだが。



西を覗けば、岩手山がうっすら白く。
岩手山初冠雪。
平年より早いそうだ。

寒い。
懐も寒い。
景気も寒い。

う~ん、考えねばならぬのだ。

というワタシは、パンツと半袖シャツ一枚でパソコンを叩いているのだが。

だから大切なことは、勉強をして、自分の頭で考えて、説明をする。そして受け売りを止めることです。

2008-09-26 00:04:24 | 第1紀 生きる
だから大切なことは、勉強をして、自分の頭で考えて、説明をする。そして受け売りを止めることです。

リチャード・クー

「今日の言葉」・・・なんてえばったりして。

当店にも来店された、桃知利男さんの「モモログ」から見つけた言葉。

説明は、桃知流が面白いですから、さっきの「モモログ」のところをぽちっと押してください。

ワタシからはノーコメントで。

更に詳しい、元ネタは「ここクリック」です。

じゃ。

自家製ベーコンでパスタを喰らう

2008-09-25 17:27:10 | ホルモン・肉
ということで、二回目のトライでなんとか満足のいく自家製ベーコンができたところで、さてどうして食べようかなと。

で、さっそく本日の昼まかないに。
何を作るかといえば、やはり麺だな。

久々の「和風カルボナーラ」といえば体裁はいいが、実のところは「和風だしのスパゲッティー、炒り卵風、自家製ベーコン入り」となる。



写真は半ば食べ終わった後で、実際は「チョモランマ」のような山盛りだったのだが・・。

自家製ベーコンを少しけちって入れたので、肝心の燻煙香があまり聞いていなかったのは残念だが、ワタシ的には充分、満足感を味わえるまかないでした。

今回作った500グラムも残りわずか。
非売品ですので、おすそ分けを希望の方はお早めに「をかしら屋盛岡大通店」へどうぞ。

んでば、まってやんす。

自家製ベーコンへのトライ その2

2008-09-25 06:46:28 | ホルモン・肉
今夜も多少、(残念ながら)時間があったので、自家製ベーコンの燻煙、第二回目にとりかかる。

前回は、かなり保存の効きそうな塩加減の多いベーコンに仕上がったので、今回は乾塩法から湿塩法へ、塩分若干落とし、塩だし充分に、燻煙は華やかに、そしてやや時間を短めにとりました。

結果・・・・、良し。
塩分ほどほど、燻煙香よし、柔らかくジューシーに仕あがりました。





さて、少しだけ端を食べてみて、グー。
今日の昼まかないで、何か調理に使ってみますか。
報告は後ほど。

なお、今回は500グラムほどしかありませんので、この非売品のベーコンをお試しになりたい方は、お早めに「をかしら屋盛岡大通店」へ。

たまには自分の店で飲むのもいいもんだ

2008-09-24 12:59:25 | 第1紀 をかしら屋
9月23日(火・祝日)は彼岸の中日で祝日。

昼はグルージャの試合に、焼きそばとおにぎりとこの寒いのにかき氷を持って、観戦がてら行く。
雨の中の観戦。
それでもグルージャサポーターは熱心な応援。
年齢層が幅広い。
結果は10:0(塩釜)のぼろ勝ち。
ただ勝てばいいってもんじゃないと普段は言うけど、なかなか内容もあって良かったと思う。
なにかいつもよりボールに対する執着心があったように思う。
そしてゴールにも。
土曜日の天皇杯の敗戦でまた何かを掴んだような。
10月12日(日)の決戦に向けていい状態を維持してほしい。
それにしてもゴール裏の応援団。雨の中ご苦労さまでした。

さて、店だ。
まあ、「をかしら屋盛岡大通店」は商店街の裏通りでどちらかといえばビジネス街という方があっているのかもしれない。

会社がお休みの祝日。
ランチもぼちぼち。
夜も家族連れや仕入れ業者さんなんかで早い時間にお客様が入ったきり。
「今日はお休みかと思った」といいながらも来てくれた業者さんにも感謝。
ご家族でくつろいでいただいた方にも感謝。
早い時間の夕飯をと来てくれた若者たちにも感謝。

で、人通りも無いようなので少し早仕舞いしました。

それではと「をかしら屋松園東黒石野店」へ向かう。
どうやら夜の部は開店蒼々から大賑わいだったようで、遅いこの時間もお客様が入ってくる。

奥にお座りの常連さんを見つけて、仲間に加わることにする。
「また飲んでいるよ、オーナー」と嘆くのは従業員なり。ゴメン。
でも、すっかり客になりきり、先ずは生ビール。
うまい!!
やはり最初はグー、生ビールだね。
キリンの一番搾りがうまい。

そして、お客様のホルモンや鍋を少し横取りしたり、餃子や奴をリクエストしたりして、すっかり只の酔っぱらいになりつつある。
しかしながら、ここの餃子はうまい。
餃子もうまいが焼き方もうまい。
グルメの常連さんも、飲食店の旦那さんもすっかりとりこになっている。
しばし餃子談義が始まる。

そろそろ閉店時間。
常連さんもお帰りになり、まだ何組かお客様が残っているので、一人酒に突入する。

例の。
はい、と店長が(たぶん、まったオーナー飲み始めたと思いながら)持ってきたのは、「はい、トリプルですよ!!」の「余市10年」。
これがうまいんだな。
余市のニッカの工場に行った(二回モネ!!)事を思い出す。

そして次は、「赤いの」。
(ありゃ、またボトル開けるのかな)などと店長があきれ顔で持ってきてくれたのは、「カンパリ」ロック。
最近の〆はこれだ。
薬草なのだ、中身はと勝手に思いながら甘く苦い液体をちびりちびりとやる。

この甘さ、苦さが肴となって杯が進むのだ。
なにげに怪しい赤。
この赤を飲み干すたびに、体の中が怪しげに沈んでいく。

お客様もお帰り。
ありゃ、わたしゃ邪魔者かと、今日の売上を渡されたので退散しましょう。
ほれ見たことか、千鳥足にヘラヘラ笑い。
ひょっとして、この店も長くはないかななんて従業員が思っているのかもしれない。
いや、ワタシも惚れるいい店ですよ。
と、さっきまでBGMの青春歌謡を一緒に歌っていた酔っぱらいのおじさんが心の中で言いきる。

本当にいい店ですよ、ここは!!

大ジョッキ

2008-09-23 10:14:55 | 第1紀 をかしら屋
「ああ、これ欲しいな」と思ったのは、マルカン大食堂でだ。
昼酒を楽しみに、日曜日の「アッシー」、相方さんに甘えてついつい「大ジョッキ」を頼む。
久々の「大」は、あんべ~(あんばい)良かった。
つくづく、幸せ感いっぱいだった。
なんとも、満足感に浸った。
周りのテーブルを見渡し、このお昼の真っ只中に大ジョッキを飲んでいるのは、オレ一人だけという小市民的優越感を味わった。
周りの人たちは、たぶん、昼からあんなおっきなジョッキかかえて、ありゃアル中か、などと思っていたに違いないのだが。

さて、しばらくしてこの事を思い出し、やはりおらほうの店でも欲しい。
絶対、欲しいと思い始めたら止まらない。

幸い、酒屋さんに在庫があったらしく、まもなく入荷。
そして、どんなもんかと飲んでみた。
試飲である。コホン。



写真で見るとその違いがわかろう。
当店の、中ジョッキ、小ジョッキが小さく見える。
計算上は中ジョッキの五割増がはいる勘定だ。

もつとずしりと重い。
ここで、にんまり。

心なしか、泡立ちが良く注げるのにも感心。

そしてごくり。

なんと、ジョッキの半分しか空かない。
ワタシの最初のいっぱいの標準的な飲む量は、中ジョッキをわずか1㎝くらい残して、ほぼ飲み干すくらいだから、ジョッキが半分しか減っていないのにはあらためて感心するとともに、やはり「大」だなと思う。

「通」は残りのビールが冷めるのを嫌い、小ジョッキで何回もお代わりするのがいいというが、ワタシに限っては冷める間もなくどんどん飲むのがビールの醍醐味と考えているから、やはりジョッキは大きい方が合うのかもしれない。

さて、この「大」ジョッキ。
メニュー化は?
いくらなの?
と聞かれるかもしれないが、余興の部なのでありますからメニュー化は・・・。
どうしようかな・・。
ボリュームからいって、すこしおまけして700円くらいが妥当な線かな。

どうしてもという方は、「をかしら屋盛岡大通店」でこそりとリクエストしてください。
なんせ、ジョッキは6個。
注文が多くても、お応えできませんので!!

PS:本日、9月23日(祝日・火曜日)は大通店・松園店とも営業します。なお、ワタシは盛岡南運動公園で13:30から行われるグルージャの公式戦に行きます。12時過ぎから、好評の「岩手山麓豚 清美 と おたふくソースの ちょっとカレーな焼きそば」と、「ホルモン焼きそば」、「花巻の大畠さんちの梅干しのおにぎり」と「岩手山麓豚 清美 の肉味噌のぎり」、それになんだか寒いのにかき氷を持ってお待ちしております。

んだば、まだなっは。

「そばカフェ」なるものに行ってきたのだが

2008-09-22 08:18:29 | 第1紀 食べる・飲む
いつものバタバタ家族。
今日の昼はどこにするかと論争である。
ワタシは親子そばでも喰いたいなというと、相方は蕎麦はいやだという。
運転手は相方だからついていくしかない。

しかし、ついてみればなんと蕎麦屋だ。
だから女はわからない。
不思議の国の生き物だ。

花巻にちょっと前にできたショッピングモールの小型版、「銀河モール」に新しく飲食店が2店舗、開店した。
その片方、「そばカフェ ふく屋」という。
なんでもあの「南部屋敷」が手がけているとか。
(聞いた話なので。「南部屋敷」さんのHPには何も掲載されていないので、本当かどうか?)

「そば」と「カフェ」がイマイチつながらないながら、店をみるとなかなか「ハイカラ」でんな。
中年親爺はもう怖じ気づくか、知らぬ振りしたい外観でございます。
「しゃれている」と古語、あるいは死語を照れ隠しに述べて、相方と娘に隠れるように入店。

広い店内は、ちと明るい今風な喫茶店・カフェそのものであります。
二人がけテーブルが二面に10個以上かな。
多人数用テーブルが三つくらいだったかな。
そして真ん中に丸いテーブル。
その中にサービスの店員が入れる仕組みで、東南アジアのリゾート風であります。
15人も座れるような大型ですな。

そこしか空いていないというので座ったのですが、混んでいたのはその時だけ。
帰り際は残り一組でした。
時間は12時過ぎの日曜日です。グスン。(我が店みたい)

店員が持ってきたメニューをみれば、なるほど、喫茶からはじまり、こだわりの(と書いてある)コーヒーやパフェや、そしてピザや。
やっとこさ後ろのページで南部屋敷らしく蕎麦と丼物。
別建てメニューにはセット物もある。

わしら田舎者だから、ワタシ、「鶏カツ丼とあたたかい蕎麦のセット」。
相方、「カツ丼」。
むすめ、ピザと思いきや、大きく外して「天蕎麦」。

まわりの方も似たようなもんかな。
ピザや、小さなお子さん連れはパフェなども。

それにしちゃあ、花巻のわりには皆さん小奇麗な格好できてますな。
まあ、田舎じゃスーパーもデパートも一緒でござる。
あの盛岡でさえ、むか~し、むか~し、あの今は亡きダイエーが開店したころは、かのショッピングバックを持って歩くのがはやりましたからね。

さて、なかなか来んなと厨房を覗いてみれば、いますね。
厨房の方、約7名。
サービスの方、約4名。
もう少しいるのかな。

時給にして一時間いくらかななどと人件費計算をしてしまうせこい経営者のワタシでありました。

さて、そうはいえどそんなには長く待つことなく運ばれてきました。
三人分、ほぼ一緒に来ましたね。
さすがに良いサービスと思いきや、やはり相方のカツはアツアツ。
ワタシは少し冷めている。
まあ、そんなもんでしょう。
三人分一緒に来るということに、良いポイントを差し上げる方が素直です。

ワタシのセットは、やはり最近の店らしく、見かけがいい。
鶏カツ丼の丼は直径が25㎝はあろうかという大きさ。
当然、浅型ですから手にとって食べるのはむずかしいし、そりゃあカフェですから上品にお食べなさいと、なぜか木製のスプーンまでついている。
サラダがまたおしゃれでありまして、そこそこ量もあるんですが、赤ピーマンや黄ピーマンやなんやらかんやらと彩り豊かで盛りつけもいい。
なにより、全ての素材の鮮度がいいし、カットの仕方もいい。
チェーン店にありがちな作りおきの、へなっとしたサラダではないのだ。
ワタシ、気に入りました、このサラダ。
ポイント大幅アップで~す。

肝心の鶏カツ丼は、丼も大きいからこの手の店にしてはボリュームもたっぷり。
高得点です。
鶏肉もおいしいし、衣もなかなかいい。
揚げ油の匂いもなく、きれいなカツでした。
ただ、カツのタレは甘い。
最近の流行りは「甘さ」ですね。
やたら甘い店がはやる。
でも、甘さにもその素材のグレードがあらわれるわけで、ただただ甘いからといって言い訳ではないでしょう。
確かに、甘さはおいしさの一つですし、昔ほど甘いものはおもてなしに使われていたわけで、日本人の遺伝子には、「甘い=おいしい」となるわけなんでしょう。
で、ワタシ的には甘いなかにもダシの風味が欲しかった。

そして、ごはんがやはりチェーン店らしき感じですね。
粘りの薄い、少し小さい粒のごはんでした。
ごはんの甘さが、タレのせいかもしれないけど少し感じられなかったのは残念。

でもでも、全体評価はワタシ的にはけっこう高いものでした。
すっかり手作り感がありましたから。

そして、暖かい蕎麦。
蕎麦屋の蕎麦ではないですが、南部屋敷の蕎麦ではありました。
標準点。
残念なのは、お碗が小さいこと。
この小さいお碗に、けっこうなボリュームのお蕎麦が入っていて、大食らいのワタシも大満足だったんでありますから、ぜひともお碗も大きくしてねと言いたくなる。
だって、単品メニューから200円も高く取る「蕎麦」なんですから脇役なんてもったいない。
「俺は蕎麦だぞ~。南部屋敷の蕎麦だぞ~。けっこうボリュームもあるぞ~」と威張ってほしいものでして、小さい椀に潜めておくのはもったいないわけでありました。
蕎麦は高得点。ただしお碗の小ささが減点てな感じです。
(ワタシが勝手に言っているだけですから、気にしないでください。この馬鹿たれとでもいって、シカトしたらいいのですよ。)

で、相方のカツ丼。
これもすっかり蕎麦屋のカツ丼らしく、しっかりした一品でした。
味もよさげ。
相方とワタシの共通な意見は、やはり「カフェ」でありますから、ワタシの定食丼と違い小ぶりでありまして、少しボリュームがね・・って感じ。
プライスが蕎麦屋としては標準ですが、スーパーの敷地内にある、失礼、ショッピングモールの敷地内にある「カフェ」にしては少しお高めに感じるものだから、余計に上品すぎるかなというワタシら貧乏夫婦のつまらぬ感想でした。

娘の天丼も、相方のとおなじ小降りの丼に盛られております。
当然のように天麩羅は丼からはみ出して、見た目も豪華であります。
お味もよかったようです。
そして、娘にはちょうどいい大きさ、ボリュームだったようです。
やはり、「カフェ」なるもののコアターゲットでありますご年齢向けのものだったんだなと、変な実感。

総合評価はおいしかった。いいもの食べたって感じ。
さすがに岩手の出ながら多店舗展開をし、専門誌でも高い評価を得ている南部屋敷。
今日食べたメニューもそうだが、一つ一つ、蕎麦も丼物も、そしてたぶんコーヒー一杯からピザまで、手抜かりなく「作り上げている」感じが嬉しい。
でも、今日頼んだメニューなら、やはり南部屋敷の落ち着いた雰囲気の方が良かったかな。
おじさんには少し手ごわいけど、お一人で食事するは使いやすい店だと思います。
といっても、日曜日なんかは小さいお子さん連れのご家族が多いでしょうから、最近の良く教育されたいいとこのお子さまが、そりゃあもう放し飼い状態で店内を自由に遊び回っていますから、その点はご覚悟を。
どこも一緒ですがね。

で、何を感じたか。
「そばカフェ」とは、「そば」も「カフェ」もなかなかこだわりのお店であります。
が・・、やはりとってつけた組み合わせでありますな、という感じ。
これが都会の商店街や高級住宅街にあれば、なんとなくあうんでしょうがね。

さてさて、この「銀河モール」。
開店したてに来たころはなかなか賑わっていましたが、今日は日曜日のお昼ながらぼちぼち。

この間は大賑わいの飲食店もね。
座れないほどだった席も、今日は空いている。
屋外テーブルも無くなったし、大好きな「浅月」も行列無しでいけそう。

37のテナントがあるようですが、有名チェーンもあれば地元のお店もある。
そうとう、「とんがった」みせもある訳で、さあどうなりますか。
大きなショッピングモールであれば、業種業態も総ざらいでしょうからいいと思いますが、この程度の規模になるとお店ごとの違いが際立ち、モール「街」という感じより、「寄り合い」という感が否めない。
頑張ってほしいなとは思うんですがね。
そうそう、ジョイスさんはようやく定着したみたいで活気あふれていました。
ジョイス好きのワタシにとっては一安心です。

さて、こんなところで、んでば、また。