ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

久しぶりのゆうじんはいい

2008-11-30 13:58:49 | 第1紀 生きる
昨夜、11月29日。
友人の電話で気がついた。
「今日はどうする?」。

そう、気の合った高校時代の友人達と毎月29日(ワタシは早生まれだが同級生のほとんどは29年生まれで)に花巻一日市の「小ぎく」に集まる。

でも、今日は土曜日で店はここのところは毎週、満席で賑わう。
どうしようかなと従業員に問いかけたら、もうこちらの心理は見透かしていて、「予約が三組だからそうあわてなくてもいけそうなんで、いいですよ」と。
お言葉ありがたく、それでも7時過ぎまで様子をみて、後を任せる。
 (結局、常連さんも立ち寄りカウンターまで大賑わいとなったそうです)

らんらんと会場につくといつものメンバーに懐かしい同級生が二名。
例年だと12月30日(29日はそれぞれの都合がある)に拡大同級会を行なうのだが、やはり年末は来れない人もいるから曜日のいい今月に招集をかけたとのこと。
それでもやはり都合の悪い人が何人もいるのは、やはりそういう年齢に達しているということ。
自分の都合だけではなんともならない、家族や地域や会社の中枢となって生きている年齢である。

まあしかし久しぶりとなると会話のはずむ。
遅れての参加なのでかけつけ数杯重ね、なんとか会話に輪に入り込む。


三々五々解散し、カウンターに場所を移して同業のマスター、年上の同級生と業界の話に入る。
この道の大先輩だから参考になるし、気兼ねなく話せる相手である。
やはり景気の話。
先行きの明るさを保証してくれれば、いやなにかの努力を感じていれば生きていける。
そうでないのが今のサラリーマン。
飲むのも遠慮しなければならない世知辛い世の中ではいけない。
なんて、こちらの話も先の厳しさを予測するものばかり。
ん~ん。

でも、幸い松園店は10月に開店以来の大記録。
大通店も今日で昨年12月の売上記録を上回る月間売上記録となる。

もちろん中身(利益)は薄いものの、それでも来店されたお客様に感謝しなくちゃあいけないよね。
明日はどうなるかわからないが、今日も昨日より一歩進んでお客様をお迎えしようと日曜日の家族孝行を後回しにして事務処理とプランニングに盛岡の事務所で二日酔いでまわらぬ頭で知恵を絞っています。

あすから12月ですね!!

寿司屋じゃねえんだけどな~

2008-11-29 13:20:01 | 第1紀 をかしら屋
先日、何年ぶりかにあった後輩が店に入るなり、「えっ、寿司屋をはじめたんじゃないですよね」なんていう。
まあ、入ってすぐにカウンターがあり、その向こうはオープンキッチンだからぱっとみには「ホルモン屋」というイメージではないかもしれない。
内装の色もちょいと和というかお寺風の配色であるし、寿司屋とかカウンター割烹なんて店に変えてもなんの違和感も無いだろう。



ただ、カラフルなメニューPOPが所狭しと無造作に貼ってあるので、カウンター付き居酒屋ってな感じなのだろうか。
「ホルモン」が皆様に飽きられたら、わたしゃあ、居酒屋でも望むところですよ。

さて、そろそろ年末の宴会予約が入り始めた。
不景気とは言え、やはり一年の労をねぎらう忘年会は働く同士としては必要であると思う。
「をかしら屋盛岡大通店」も昨秋、開店したころは「ホルモン屋」で宴会も無いだろうけど試しにちょいと企画するか、なんて思っていたら意外にヒットして驚いたり喜んだりしたものだ。

なんにせよ商店街から一歩引っ込んだビジネス街の中にある当店は、やはり12月(忘年会)、1月(新年会)、3・4月(歓送迎会)の売上が大きいと一年たってわかった。
逆に一般的に焼肉屋がはやるはずの8月はお盆休みで会社も休みだから期待外れの売上だった。
道一筋違って大通に店があれば大きく違っていただろう。

ただ、いいことに(?)「松園東黒石野店」は背景にニュータウンを控えるから、平日ひま(!!)、土日大賑わい、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始がいいわけで、「大通店」と逆になり経営的には心穏やかになるわけである。
(だって、どっちも悪ければ気が滅入るもの)

昨夜の金曜日も「大通店」は予約もあって賑わった。
小さい店だから、やはり入りきれず二十名弱の方にご迷惑をおかけした。
三回目でやっと入れたというお客様も遅くにいらした。
平日はそんなことはなく、いつお客様が入るか首を長~くして待っているときの方が多いわけだから、商売というのはなかなか難しい。
平日で天候も悪いのにがやがやと混むときもある。
人間、飲みたい気分になるときは一緒なのかもしれない。
あ~あ、もう数席、大きい店だったらなとも思うが、そうなれば暇な時はうんと暇そうに見えるし、人件費を考えると今の店の規模でちょど効率的なのかもしれない。

でもね・・・なんて毎日、起伏激しく考える。
いいときゃ喜び、悪い時は気が滅入りながら、そして月締めて帳簿を身ながらまた滅入るわけであります。

さて、言いたいことは一つ。
本当にそろそろ12月の週末は予約で埋まる日も出てきていますので、「をかしら屋」で宴会をという貴重な考えをお持ちの方は早めにご連絡を下さい。

では、またのこころである。

今年のギフトは「をかしら屋」にするか

2008-11-28 00:14:03 | 第1紀 をかしら屋
世知辛い世の中になったとはいえ、やはり盆暮れの贈り物の時期になるとお世話になったあのかたへ今年は何を贈ろうかと思う。

その候補の一つにこれはいかがと提案してみる。

手前味噌で恐縮だが、「をかしら屋」のギフトセットである。
昨年も何組かおつかいいただいた。

内容は

・「をかしら屋」Pホル 500グラムパック
   (辛味噌であえているので野菜と一緒に炒めても、鍋でもいい。)
・岩手山麓豚 清美 バラカルビ 300グラム
・岩手山麓豚 清美 ロース   3枚

である。
なかなか豪華な組合せですよ。



価格は3500円。
消費税込みで3675円。

宅配も承っております(宅配料金は別途)。

そうそう、ホルモンだけでいいという方は、この500グラムパックを何個でもお送りします。
一個1200円+包装費100円に消費税がプラスですね、消費税が・・。



なかなか大手ナショナルブランドメーカーみたいな装丁はできないが、こういうかなりレアなものも喜ぶ人がいたりするから、いかがかなと提案してみたりするわけでございます。

もちろん中身には自信ありですからね。
お店で召し上がるよりはかなりお安くしているつもりです。

お申し込みは・・・。
まあ、メールでもしてください。
すぐ案内書と申込書を送付します。

清美豚は頭数も少なく人気なのでお早めにお申し込みください。

本日は宣伝まで。

ほんだばね~。
考えでみだらいっちゃ。

アルゲリッチのショパン「ソナタ第2番」を聴きながら

2008-11-27 13:34:00 | 第1紀 生きる
本日のランチは従業員にまかせてたまっている事務処理と年末年始対策に知恵を絞ろうとしていた。

真空管アンプに灯を燈し、しばらく待って温めてからCDをかける。
先日コンサートを聴きに行った村治佳織の新作「プレイズ バッハ」から、少し前の「ライア&ソネット」へ。

そして、フジ子・ヘミングの「ショパン・リサイタル」。
彼女のリストやショパンは好きだ。
彼女の解釈による豊かな、そして奔放な旋律が好きだ。

ケイコ・リーの新作「デライト」。
素晴らしいバックに静かに乗りながら彼女のハスキーな歌声が染みる。
やはりロック系のアルバムより、彼女はこのスタンダードなジャズがワタシにはお似合いだと思う。
都南のキャラホールの時の彼女はロック系ノリノリだったが、ワタシは正直ついていけなかったおじさんの一人でした。

ジャズに切り換えて、大好きな山本剛の「スピーク・ロー」、そしてビル・エバンスの名曲集「バラッズ・アンド・モア」と移る。

仕事は進まない。

そして、朝刊に友人の動静が載っていると別の友人から。
いい知らせではない。
ただ、考えていた悪い方からすれば少しはまともな結果だった気もする。

少したって別の年下の友人から近所の方の訃報が届く。
報道ではこの業界の不振ぶりを伝えるニュースが毎日届くが、やはり不動産業はかなり厳しいのだろう。
身近にそれを感じると、我が身を振り返り、いくばくかの寂しさも感じる。

あんなこんなで仕事は前に進まない。
しかし、こんなご時世であるからこそ黙って留まっている訳には行かない。
なにかあがかないと、なにも生まれない。
何をやってもそううまくはいかないよという方もいらっしゃるが、性分がそうだからあがいてしまう。

幸い、昨夜も急な団体さんやら、常連さんやらの予約に加え、なにかあったのか9時過ぎからカップルが5、6組ほど。
水曜日というのに夜の二回転は嬉しい。
けど、だからといって昨日の続きの今日が約束されている訳ではない。
見えない明日のお客様のために仕込みをするのがこの商売だ。

気持ちに従い、マルタ・アルゲリッチショパン「ピアノ・ソナタ第2(葬送行進曲付)」を聴く。
語りかけるような、ときどき立ち止まり、ときに激しい、澄まされたピアノの旋律を聴く。

ワタシがその時になったらどんな曲を亡骸の横でかけてもらおうか。
そのリストくらいは作っておこうかな。

・・・なんて、まああと30年くらい先のお話かな。

どうもいかんので、すこしパリッとしたアルバムを探すか。
ビッグバンドかデキシーなんかでもいいやね。気分直しに。

っと言っている間に「松園新聞社」さまご来店。
来月号の打合せだよ~ん。

とある日曜日の「をかしら屋松園東黒石野店」の夜~島豆腐と大漁

2008-11-27 00:45:46 | 第1紀 をかしら屋
この前の日曜日の夜。
日中は既報の「5きげんグルメ」に行き、沖縄の「島豆腐」を購入。
「島唐辛子」や「島らっきょう」など、「島なんとか」が流行りであるがこの「島豆腐」はベーシックなものだろう。

盛岡と同じ豆腐好きだといわれる沖縄の方には「ゴーヤ豆腐」などに欠かせない、ちと硬めのお豆腐である。



これを「をかしら屋」のモツ鍋に入れてみようという魂胆であった。

さっそく常連さんに電話を入れると、「今日は大漁だから釣った魚を持っていくよ」という返事。
まあ、これまで何度となく振られていたお魚さんが今日はたくさんついてくるらしい。

夜の部の「をかしら屋松園東黒石野店」。
ワタシは相方と娘においていかれ、車もなく今日は飲むだけ。
非常に都合がいいわけであり、常連さんの来店とともに乾杯~~。

先ずは「島豆腐」。



こんな感じでしたね。
思ったほどの固さではなく、昔あったようなしっかりみちっとした豆腐でおいしいござんした。
ホルモンとの相性もばっちしでした。

っと、さて常連さんが釣ってきたお魚さんたち。
なんとヒラメもとれていまして、かたもいい。
アイナメなんかもあって、我が中華名人の手で次々に皿の上へ。





はいはい、やはり刺身はうまいね。
身も締まって、メスは子持ちなので脂も乗っています。



こう、中華風にごま油なんか利かしてもおいしいと知りました。
さすがに中華名人です、当店シェフ。



さらに揚げたり蒸したりの技連発で、魚丸ごとおいしくいただきます。



そう、たまごから



尻尾まで。
まさしく「をかしら屋」のキャッチフレーズ通り平らげました。

遅い時間になると、店内はたまたま食事に来ていた「をかしら屋盛岡大通店」の若娘と、あとからなんとT嬢ご一行様も加わり、「をかしら屋松園東黒石野店」の客は「をかしら屋盛岡大通店」の従業員三組と相成ったわけであります。

まあ、たまにはこういうのもいいかなんて、ありがたいひとときをおくった訳です。

はいっ、おしまい。
どんとはれ。

急告!! 自家製燻製第二弾「牛タンスモーク」完成

2008-11-26 13:11:15 | 第1紀 をかしら屋
国産牛タンはまだ高止まりであるが、輸入牛タン(ほとんどが安全な豪州産)の相場が急に下がってきたと聞いて、何本か仕入れる。

昔のグラス(草で育てる牛の業界簡略語)の豪州産牛タンはかすかに舌に着いた草の香りがしたが、今のは肥育中、あるいは仕上げがグレーン(穀物)であるので非常にいい状態の牛タンが提供されている。

日本の牛タンの中でも和牛のは「黒タン(コクタン)」(黒毛和種だから)といって重用されるが、豪州産は通常の国産にひけをとらないと思う。

久しぶりの豪州産なのでいろいろ工夫してみる。
まず、価格も安いので思い切って「厚切り牛タン」としてメニュー化した。
良質の牛タンなので厚切りにしても噛み切れないことは無い。
むしろ厚切りなだけに牛タンの醍醐味が味わえるというもの。

厚切り牛タンはいいとこだけを使っているので、赤身の部分やタンサキが端材となる。
これを使って牛タン屋風にタンスープを作る。
うまい。

次にいよいよ燻製を作ろうかとなった。
「牛タンスモーク」である。
かなり贅沢にカットしたいい部分だけの牛タンを半割りにして、割とベーシックタイプに配合した燻液に一週間ほど漬け込んだ。

そして昨夜、いよいよ燻煙。
柔らかい火でじっくりと燻した。



平日の火曜日はお客様もすくないひが多いから、店のカウンターを使った燻煙にはもってこいの日なのであるが、昨夜は少し慌ただしかったのでちょいと思ったより火が通ったかもしれない。
それでも一回目としてはなかなかの出来だと思う。

自家製ベーコンの第8回目も牛タンの後に燻煙。
今回のテーマは「柔らか」。
火の当て方を柔らかにして、身もプッくらと仕上がりました。





大通店は今日から、松園店は明日からの提供になります。
いつもベーコンは早めに売れ切れますので、興味ある方は、わずかですのであ早めに。

前沢牛のまかないなんて贅沢すぎるぞ、おめえら!!

2008-11-26 12:48:31 | 第1紀 をかしら屋
前回は前沢牛のカタロースを一本仕入れて、カルビスタイルで提供している。
立派な前沢牛でさしもばっちし。
しかし「をかしら屋」であるから提供価格は安い。
1575円だ。
たっぷり100グラム、6~8切はある。
従って人気メニューなわけだ。
当然もうけは少ないが、全てにわたってそうであるから、気にしてもしょうがない。
月末や決算時にちと頭を悩ませればいいことである。

さて、これはと取引先がもってきたのが前沢牛の「ウデ」である。
スーパーでは「カタ」という。
なんでかしらんが、そういうことになっている。
慣習から来る名前なのだから気にするほどでも無いがおもしろいといえばおもしろい。

さてこの「ウデ」。
いいところはカルビで取れるし、「ミスジ」というとびっきり上等品もある。
しかし筋や脂も多く歩留りが悪いのが玉にきず。

「をかしら屋」ではこうすることにした。

先ずいい部分を「カタカルビ」としてお安く提供。
もちろん前沢牛であるからさしもばっちし。
かえって赤身もうまいのでバランスがいい。
1260円は安いだろう。
  (事実、後で計算したらものの見事に利益が無い。あわててもPOPをつくった後だから遅い。あきらめて「超特価」でご奉仕することとする。)

次にこれも超目玉の「ミスジ」。
本当に一頭からわずかしか取れない。
そして色白のお肌に細かいさしがびしっと、それは見事に入っている。
上品である。見るからに貴婦人である。
ワタシ「三十路(みそじ:どっかの首相みたいに誤読されるとシャレが通じないからとりあえずフリガナを)よ」なんていっても十歳は若く見える「ミスジ」なのである。
これが一枚1000円。
60~100グラム(いい方が版が小さいので重量が少ない)であるからやはり超特価目玉品である。
これは大通店、松園店各10枚も無いかな。
早い者勝ちである。

そして残りの端や筋っぽいところ、筋そのもの、良質の脂に少しモモの部位も加えて昨夜、「前沢牛スジカレー」を作りました。
いつもはルーを使わないスパイシーなインドカレータイプにしていますが、素材が前沢牛なので今回は珍しくルーを使った欧風カレーに仕上げました。
まあ、なんと贅沢なカレーです。
タマネギも2時間ほどオーブンでじっくり焼いたりして。二十個も!!

これもメニューとしてお出しします。
ランチタイムは超特価780円ですので、喰わなきゃそんそん!!

・・となれば、カタを処理したときの端材をこっそりくすねて、一昨日のお昼は豪華に「前沢牛まかない」でありました。
本当に贅沢というか、幸福というか、何というか、こんな店があるのかというか、だから利益が取れないんだというか、すさまじいまかないです。



おまけにこれじゃあ不足だといって、T嬢がPレバーも用意する(なんと三人でぶ厚切りを十切れ以上も)ものだから、またまたお腹ポンポコりん、明日の定期検診はどうしてくれるんじゃいみたいな事になってしまいました。

は~~、めでたし、めでたし。
どんとはれ。

「村治佳織」ギターコンサートを聴く

2008-11-25 08:14:32 | 第1紀 読書・JAZZ
11月22日(土)、花巻市文化会館で行われた「村治佳織」ギターコンサートを聞きにいく。

チケットを購入したのは一週間前。
危うく見逃すところだった。
地元に彼女が来るなんて思ってもしなかったから。
一週間前にしてはいい席が取れたのが嬉しいやら悲しいやら。

開場時間に合わせて開場の「花巻市文化会館」に到着。
ここはワタシが高校生の確か三年のときだったかにできたと思うから、もう三十数年たっているのだろう。
所属(だけ?)していた吹奏楽部の秋の定期演奏会を、前年までの花巻市体育館からこの新しいホールに変更するというのはやはり高校生にとってもわくわくすることだったと思う。
音響も格段にいいし、客席の数もグレードもいい。
そして何より新しい。
立派な控室なんかもあって、照明も華やかだったと記憶する。

普段は席だけ置いて練習にも行かない最低の部員だったが、この三年の演奏会前だけは真剣に練習したのかもしれない。
まあつけ刃だからワタシのパートは完全に皆の足を引っ張っていたと思うが、割れんばかりの音量だけは勝っていたのかもしれない。

っと、そんな昔のことを思い出しながら席に着く。

村治佳織のコンサートは、たしか昨年だったか盛岡に来たとき以来である。
先日、「村治佳織 プレイズ バッハ」という新作を購入したばかりで、事務所のBGMは彼女のCDをかけっぱなしである。
おまけにカワトク7階のバージンレコードで買ったときについてきたポスターを壁に貼ったりしているから、相方には「この~」というような目でみられている。

といっても、今回も隣には相方、その隣には娘がいるのだが。

プログラムは、やはり新作を出したことからか、前半は J.S.バッハ の局であった。

 プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調(相方はこの曲が終わったら、「これで前半お曲は全て終わったの」と聞くのだ。あのね~、四つの曲と四つの楽章とは違うんだべ~。)

 シンフォニア(そういえばこの曲名のアルバムがあったような)

 シャコンヌ(いいな~、といいながら不覚にもねむくなる)

 主よ人の望みの喜びよ (クリスマスに合わせてという彼女の説明だったような)

そして後半はスペインの曲から

 ブエノスアイレスの冬 : ピアソラ (JAZZミュージシャンとの違いなんかを思いながら聞いた)

 あるタンゴ弾きへの哀歌 :プホール

 5つの前奏曲より第一番/第3番/第5番 : ヴィラ=ロボス

 マジョルカ島(舟歌) : 同上

 アルハンブラの想い出 : タレガ (前のアルバムにある。お気に入りになった)

アンコールは二曲。「アルハンブラの想いで」だったかな?それともう一曲。

今回のポスターはかなり艶やかであったが、舞台の彼女は前回見た盛岡公演の時よりは髪も短くキュートな感じ。
ワタシ的には見た目は前回かな。
ギターの響きも席のせいか、ちょっとインパクトが無かったように思う。
やはり盛岡都南文化センター(キャラホール)の音響はここら辺では駅裏マリオスの市民文化ホールと双璧でいい(ワタシ的には後者)。

休憩時間に、「オレが宝くじで当たった金で株で大儲けしたら、市に音楽専用ホールと図書館、それに全ての学校に立派な図書室を寄付する」といったら、相方はまた始まったとばかりにそっぽを向いていた。
そんな戯言より、今すぐ家に金を入れろとばかりの冷た~い微笑みであんした。

んん、話は戻ってコンサート。
こんな大きな会場でギター一本に全ての眼がいき、聞きほれる。
軽やかに、時には強く弦を爪弾く。
あまり原曲を崩さずに、常にリズム、速さを保っているのが印象的だった。

バッハとスペインの作曲家という対照的な楽曲の構成だったのもおもしろかった。

コンサートが終わり、サインを求める長い列をうらやましく眺めながら会場を後にした。(こういう時についていけない損な性分であります。指加えていないで並べばいいものを。ねっ。)

う~ん、いがったな~。
CD三作目からの追っかけ(といってもアルバム)のワタシには感無量の二時間でした。

「5きげんグルメ」に行ってきたよ!!

2008-11-24 07:34:13 | 第1紀 食べる・飲む
読売新聞さんの購読継続のお土産で、話題の「5きげんグルメ」入場券をゲットした。



主催:TVIテレビ岩手で全国のうまいもの屋がやってくるということで、準備万端に望んだわけである。

探検隊一行は、ワタシ、相方、娘の三人。
時は11月23日(日)。
勤労感謝の日であるから、たまの散在にはふさわしく、かつ勝手な理由付けができる労働者三名である(なお、娘は求職中)。

とにかく大事なことは食べたいものをゲットすること。
ワタシはなんといっても日比谷松本楼のオムレツハヤシである。
テレビ宣伝ばっちしで毎年混み合うから、会場の岩手産業文化センターアピオへ会場時間の9時半に到着することを目標に、20分遅れで着いた。
まあ、昨夜は閉店時間の1時を過ぎてもお客様3組。
実質、開店以来の売上新記録だったからこちらもお客様に気兼ねしお帰りになるのを待って夜半2時終了。
帰って相方、娘と祝杯をあげて3時過ぎに寝たからこれくらいの遅刻は多めに見よう。

着けばもはや駐車場に車、車。
次々とやってくる車、車。
こちらもファイトが沸く。

入場してすぐ読売新聞のコーナーで顔見知りの報知新聞の若い記者と読売新聞の販売員に挨拶しながら準備してきた割引券を使って抽選会へ。
相方がひくとなんと「一等賞」。
こりゃあ珍しい。
ワタシを含めてくじ運の悪い彼女が。
こそっと娘と、「10年分の運を使いきちゃったね」と陰口。
大きな人形(ベアーですね)をゲットしさい先がいいスタートでした。



さて会場はもう混雑。
皆さん注目の「キムカツサンド」、「佐世保バーガー」、「でびっとラーメン」なんかは行列ですね。



長野の縄文おやきなんかはのどかでやんす。



よくわからん、というかパンフレットも見ずにあちこち探し、まずは日比谷松本楼のブースへ。

予想外に行列が少なく、相方が並びあこがれの「オムレツハヤシ」を二個ゲット。

この間に、ワタシはB級グルメ二年連続ナンバーワンに輝く「富士宮やきそば」を買い求め、会場内の飲食ブースへ。

朝飯です。



こんな感じでテーブルが並んでいますね。



これがワタシが目指したナンバーワン、「日比谷松本楼のオムレツハヤシ」。
うんまいね~。
まあ、オムレツはこんな会場だからうまく焼けているわけではないが、いかにもデミグラの効いたソースが老舗レストランっぽくていいです。



これは「富士宮の焼きそば」。
焼きそばの麺がもちもちしてうまい。
焼きそばといえば、これほどベーシックな焼きそばもなく、B級とはいうが本筋の焼きそばであります。
うんまい。

食べたあとはあちこち巡回。





これは播州姫路の風花のネギタコ。
うまいね~。
マヨネーズたっぷり。
出口の口金から三筋の細いマヨネーズが出る。
これは来年の催事の参考になるなと頷く。



大分の「とり天」。
うまい。
名物にうまいもの無しというが、うまいものがあるとすればオーソドックスなものなのかなと、ヘタな考えを巡らす。
基本的にうまいのだ。





このわらべ餅は娘の選択。
専用のタレもあるらしいが、なくても「うんま~」。
娘、この手は見るめがあるね。



「鶏五目いなり」もうまい。
ここらへんは帰ってから昼飯(といっても会場での朝飯からわずか一時間半後)にいただきました。




甘味もいろいろ。
ばあさま(ワタシの母)用のお土産もいろいろ買っていたようです。



これは函館のイカ飯。
定番ですが、「定番」である条件をすべて満たしているから定番。
うまいです。
定番に外れなしです。
食べてからあわてて撮りました。



みたらしもおいしかった。
ねっとりしたたれがからんでうまい。



「ばってら」(鯖寿司)は大好物。
これだけは愛する家族といえどもだれにも喰わせるわけには行かない。
独り占めしようと、いま冷蔵庫に眠っています。
明朝、誰もいないことを確認してから一人で、でへっと笑みを浮かべながら食べようと思っています。

以上、会場レポートでした。

詳しくは「ここ」から。

「をかしら屋松園東黒石野店」の従業員には日替わりの「東京お茶の水 小川軒」の「レイズンウィッチ」を購入。

ああ、気持ちのいい散財でした。

「かっぱ飯店」で家族飯

2008-11-23 13:51:46 | 第1紀 食べる・飲む
実はネタが盛り沢山なのである。
グルメ、コンサート、催事と昨日今日と続いているのである。

順番にいこう。

まずは「かっぱ飯店」。

花巻の駅前に近いこの店。
地図をみても花巻市民でもなかなか辿り着けない街中?
興味ある方は検索して行ってみてください。
ただし、近くまで来たら車からおりて、あっちちょろちょろ、こっちちょろちょり見回さないと辿り着けないかも。
そうそう、車で行く方はできれば「軽」自動車で。
店に入る路はそうとう狭いですから。

かなり昔からある店だと思うが、ワタシも噂に聞いて行ったのはそう昔ではない。
知っている人からすれば、「なんでこんなにメジャーなのに」というかもしれない。
それほど入ってみると常連さんが多い。

家族とは何回か行こうとしたが定休日(今は日曜日)でふられていた。
この日は土曜日だからたいがいどんな店も開いていると行ってみると、まさに暖簾がぱんぱかぱ~んと開いておりました。
めでたしめでたい。

店の名物は麻婆豆腐と焼きそばと、そして「大盛り」と知ってはいたが、このあとにギターのコンサート(あこがれの村治佳織ちゃんで~す)が控えているし、前夜は帰宅2時、就寝3時でろくに寝ていないから満腹で会場でぐ~すかという訳にも行かないから控えめにオーダーする。

店内はホールに三卓、奥に広間のお座敷があるが、「奥にはメニューがありませんよ」との掛け声に厨房前のメニューボードをみながら注文する。



奥座敷にかけて麦茶のポットから(気が利いているね!!)そそいで少し待つと。
いや、ほんとに少しだけ待つとさっと三人分のお膳が運ばれる。

超スピード早業。
これが中華のなせる技。
びっくりでござる。

ワタシは、たしか「よくばりセットA」のラーメン、チャーハン(なまじっかの量の半チャーハンなんかではありません)、餃子のセット。



餃子は蒸し餃子である。
これが速さの秘訣なのだろうか。
大きいのが三個。
みっちりむちむちでうまい。

ラーメンも中華屋のラーメン。
コショーも中華屋の。
西洋レストランではブラックペッパーの荒挽きコショーが好まれるかもしれないが、ラーメンといえば真っ白いコショーがいい。
真っ白といってもホワイトペッパーではない。
かなり砕いたコショーと小麦粉かなんかを混ぜたものである。
風が吹けばパッと飛ぶような細かさ。
そしてぱさぱさっとたっぷりかけてもそんなに辛くない。
これがいいのである。

最初に入った香辛料メーカーでも、この手のが人気だった。
何種類かある業務用コショーの中で一番、質が(なにを基準なのか)低く(つまり混ぜ物が多いということ)、価格が安いものが一番売れていたわけである。
しかし、やはりラーメンにはこの手が一番であるのは今も昔も替わりはないとワタシは思う。
(まあ、今どきの洒落たラーメン店ではペッパーミルで上質のブラックペッパーを挽いて食べたりするのかもしれないが)

チャーハンも全くこれが中華屋のもので、調味料ぽかったり、脂が強かったりしてもなんの文句もない。
ご飯はぱらぱらで、たまごもぱらぱらである。
そしてラーメンスープとばっちし相性がいいのは、スープだけがいいのでも、チャーハンだけがいいのでもなく、この二つが溶けあっていいのである。

相方は同じセットのBのカレーをお供にしたもの。
このカレーがまた単なる付け合わせではなく、国民的人気を競うラーメンとカレーなのであるから双方ともうんまいわけである。
ある意味、餃子も主人公を主張し競い合う三賢人みたいな、どれが金でも、どれが銀でも、どれが銅でもでもない、それぞれが違う美しさを授かった三姉妹である。



そして娘の中華飯。
中華の飯はとろみがいいとは娘も成長したものだ。
やはりこれも息の長い中華屋の中華飯であって、とろみも味も量もすこぶるいい。

中華飯の王様はキクラゲ、王女様はうずらのタマゴ。控えはなるとと白菜なんてワタシは思うのである。
しかし、そうだからなおさら娘からのおすそ分けに、このキクラゲとうずらを入れるわけには行かなかった。
・・・未練・・・・



あ~あ、腹一杯だと店をでようと老御夫婦の丼を見ると素晴らしく大きい。
そうだよな。
「かっぱ飯店」はやはり大盛り。
麻婆丼と大盛り焼きそばを頼まなくちゃと、さっそく次回訪れる日をいとおしく待つ気分になるのであった。

  詳しいレポートは、ここと、ここがいいかな