ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

「銀河モール花巻」を覗いてきたよ

2008-04-30 18:58:05 | 第1紀 生きる
ゆきゆきこさんのメールで、先週できたばかりの「銀河モール花巻」に、最近お気に入りのうどん屋「浅月」があるとしって、混み合っていることを覚悟しながら家族で行ってきました。

なるほど、思ったより広い!! というのが感想。
駐車場も、建物も広い。

花巻初出店のジョイスさん側に誘導されて駐車。
横の飲食街からお上りさんの見学スタート。

やたら宣伝しているパン屋さんと大きなレストランはチラ見で、イートインのコーナーへ。
やはり行列なのは「浅月」だ。
そうだよな。もっともでござるよね。

店の図体の割りには屋内の座れるスペースが狭く、多くの人が席待ち。
お子さま用の遊ぶゾーンを設置したりしてなかなかと思う反面、これじゃあ喰えないよっとの声があがるよねって思う。
田舎の人はショッピングしながら食事することも重要な要素なので、こんな所でつまずくとあとの噂が怖いですよ。
私たちは後ほど外のテラスを利用しましたが、冬は無理でしょうからここらへんが難点かな。

行列も「浅月」だけで、あとはすんなり。
意外にたこ焼き屋さんとかも並んでいない。
私たちは「コッコロ」のアイスをいただきました。
本当は食事も考えていたんですがね。
そうそう、ショッピングして、食事して、スーパーでお買い物(もちろん牛乳や冷凍食品も)というワンストップショッピングを考えるとやはり食事スペースが不足かも。
私たちも食事できないため、ジョイスでのお買い物もあきらめ、某競合店で食事と買い物と相成りました。

さて、意外に広く、大型ショッピングセンターとはいかないまでも、そこそこ楽しめる店が入っています。

雑貨屋さんで豚のコレクションを買ったり、ABCマートで靴を見たり、意外に奥行きがあり書籍も充実しているツタヤで本を読んだり、暇つぶしにはいいですね。
ツタヤは座る椅子も充分用意してあるし。
地元の店も出店していますが、大きさが中途半端かな。
品揃えがうまくできないような感じですけど、やはり衰えていく中心部から思い切って大型郊外店へ出さざるを得ない状況もよく分かります。
健闘を祈ります。

なかにはちょっと変わった店もあって、楽しめますよ。

まだまだ建設中のお店もあるとかで、先入観を打破するおもしろいショッピングセンターでした。

そのあと通った上町商店街は・・・。

ぶらぶらと店を覗きながら楽しめる上町。
わいわいと賑やかに飲め、少しはピンクがかって色気があってもいいだろう双葉町。
やはりこの二軸を中心にした街づくりができなければならないんじゃないかな。
外野から言ってもしょうがないけどね。

南側にももうじき新しいショッピングセンターが完成。
病院は移るし、ドーナッツ化現象なんて人ごとのように言っていられないような気がします。

さて、さて。

PS:などといいながらも、ただいま「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」実施中。今日もお得な「おまかせ爆盛り皿」と、半額の「鹿児島芋焼酎「七夕」ボトル」で皆様いい酔い心地。大通店は定休日の日曜日以外は祝日も営業。松園店は5月11日まで休まず営業しています。皆様のお越しをお待ちしています。

大沢 金勢まつり

2008-04-30 11:59:56 | 第1紀 自然・季節
4月29日(祝)、恒例の金勢まつりが花巻市大沢温泉で行われたという「記事」がのっている。

私の大好きな大沢温泉の橋を渡った上の方に小さな神社があり、金勢様がまつられている。
年に一回、この日に自炊部の露天風呂に浸かり、荒い清められる。
この「御神体」をまたぐと、子を授かり安産に恵まれるというならわしである。

いや、なかなかすごい「御神体」で全国ニュースにもなるのはわかる気がする。
おおらかなお祭りである。
地元の春を告げるお祭りでもあり、ちょうどこの頃、花巻南温泉郷から豊沢あたりは桜が満開となる。
この豊沢に通じるルートもそうだが、金勢様がまつられている神社をあがっていくと、山菜の宝庫となる。
そして、花巻温泉や観音山まで通じるこのルートは散歩道としてもいい。
雨のあとの晴れた日は道端の石ころで蛇が日向ぼっこをしたり、沢の斜面沿いに熊がのっそり歩いていたりする場面に出くわすこともあるが、これはどこの山道も同じである。
できれば観音山か台温泉方面からてくてく歩き、こびり(おやつ)におにぎりでもほうばって、大沢温泉に着き、露天風呂で汗を流し、館内の食堂でビールをグビッとやって、バスで帰るのがいいんだなと思う。
山道は二人がいいから、片方の車を大沢温泉、片方を台温泉に置いていると便利。
ただしこの場合はアルコールは厳禁ですよ。

大沢温泉の露天風呂。
金勢様がいなくても、真ん中の大きな柱の石ころには、蛙やひとこぶラクダなんかが潜んでいますよ。
湯に浸かり、ゆっくり石ころを見てください。
きっとあなたにも見えますから。

枯れ木に花が

2008-04-30 11:33:45 | 第1紀 自然・季節
冬の間は耐えている。
まるで枯れ木のようなたたずまい。

けど、春になり芽が吹き出てくる。
やがて緑に繁り、夏、花が咲く。





自然の営みに、また感心し、ため息をつく。

芝桜もそろそろ満開だ。
残念ながら我が家のは手入れが悪く、もひとつ。
近所の芝桜は見事で、ポチの散歩の帰り道を楽しくさせてくれる。





チューリップは前回ご披露の二種が咲いている。
あとはつぼみだ。
もう少しかな。



裏庭の木にも少しずつ花が。
この斜面の半分が我が家の持ち分。半分は花巻市。
そしてバックに写るのが枇杷沢川沿いの散歩道。
この環境は恵まれていると思う。
この斜面にバッケが出、つくしんぼうがにょきにょき、桜咲き、白木蓮・赤木蓮も。しだれ桜があり、紫陽花があり、こぶしがある。





少ない庭木にも花が。
春は少しずつ。
でも北国では、一気にわっとやってくる。


PS:「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」好評実施中。「をかしら屋盛岡大通店」は日曜定休日以外は祝日も営業しています。昨夜は祝日にもかかわらずたくさんのお客様が。ありがとうございます。「をかしら屋松園東黒石野店」は5月11日(日)まで休まず営業です。

ぜいたく

2008-04-29 00:39:38 | 第1紀 食べる・飲む
久しぶりにゆっくり寝た。

前夜、店から帰ったのは11時過ぎ。
日曜日で大通店は定休日。
いつも通りなら、ゆっくりして夜に松園店に入るのだが、この日は店長がお休み。
朝から店と事務所を行ったり来たり。
と言っても、ビルの2階と4階だが、痛めている右ひざにはこたえる。

2時過ぎ、アイドルタイムに入り、昼のまかない。
と、途中で、「まだ入れますか」と野球のユニフォームのご一行様。
これで、断った試しがない。

で、何にしますかと尋ねると、いきなり「飲み放題にすっかな」などと。
・・。
始まりました。昼宴会が。
途中で主婦でもある従業員たちは休憩に帰し、一人おつきあいを。
寂しかろうと、ご家族の小さいお子さまが私をかまってくれる。
((( ありがとう )))
ずいぶんたち、そろそろかなと思ったら、「おいしいんで、焼酎(鹿児島芋焼酎「七夕」ですね)、もう一本」と。
元気ですね~。
結局、夜の部が始まり、一般のお客様が入ってきても、まだまだと続きました。
いいですね、昼宴会。
帰り際、「もう今夜は晩酌いらね~」なんて言っていましたが、そりゃそうでしょう。
最も私の場合、町場で思いっきり飲んだ後、自宅に帰り、留守番をしていた相方の相手をするために「無理して」ビールをつきあうことがありますが。

こんなこともあって、久しぶりに昼寝もせず盛岡から花巻にかえって、娘と一杯やって、グ~。
こう見えても、つい最近まで一人では怖くて寝れなかった私ですから、相方のいない今夜は書斎のソファーで灯つけっぱなし、JAZZかけっぱなしでゆっくり寝たわけです。

朝は朝で、朝食を用意してくれる相方もいないし、まっしぐら盛岡へ出勤。
とはいえ、腹は減る。
こういうときこそ、「浅月」だな。
花巻インター店で讃岐うどんを突っ込む。
確か、先々週も家族で来た。

朝7時から開いているし、安いし、うまいし、気取らずセルフで、とてもいい。
ぶっかけに天ぷらを二つほど。

店の横に製麺室を設け、しっかり自家製麺で「腰のある」うどんをつくっている。
ここが、えらい。
この考え方が偉いと思う。
自分の進むべき道をきちんとできるようにしている姿が窺われる。

そして、その麺も良い。
でも、今日のはちょっと気骨を少しなだめて、穏やかにしたのかなと思ったのは私の勘違いかな。
讃岐のするっとしたのど越しながら、コシの強い、輝いている麺が好きである。

そして、昼。
月末の支払いで銀行にいきがてら、久しぶりに「一幸庵」の暖簾をくぐる。
今日はカウンター。
正直、ここのカウンターは少し気が張ってつらい。
なんせ、厨房のきりりとした雰囲気がもろに伝わってくるからだ。

しり込みしながら座る。緊張。

朝はうどんで天ぷらだった。
外気は少し肌寒い。
「地鶏(南部かしわ)」のそばを、「定食」で注文。
しばし、期待しながらそば茶をすすり、待つ。

いつもの豪華な定食が盆に乗ってくる。
先ずはそばだ。

いつもの分厚い存在感のある丼に、黒ずんだそばの実が間近に感じるのしっと味わいがあり、蕎麦の実の香りのする太い麺が現れる。
蕎麦をすする。
蕎麦はのど越しと、私も思うが、これは少し噛みしめる。
このテクスチャーもこの店に来たかいのある、なかなかのご褒美となる。

そしてつゆ。
いつもの切れの良い出汁が、地鶏の脂と相まって穏やかながら奥深い味を出す。
ここんとこで、一番おいしい汁にあずかった。
うれしい。
分厚い丼を両手で持ち上げ、熱い汁を何回もすする。
幸せだ。

南部かしわは生産農場も拝見したことがあるが、その気性の通り、しっかりとした噛み応えとみちっとした身からでる野性的な肉質の味わいが、いかにも地の物という感じで舌に押し寄せる。
牛で言えば短角牛か。
こういう「肉:赤身」がしっかりしたものをうまく仕上げるのは難しいんだろうけど、火の通し方のなせる技か、きっちりと仕上げ味を伝えてくれる。
ももとむねの部分があるが、どちらもおいしい。
ブロイラーのようにむねだからといって、馬鹿にしてはいけないのだ。

ぶつぎりの葱が、気を張るそばと地鶏の箸休めの役目を果たす。

また汁をすする。
またすする。
もったいなくて底が見えそうでもすする。
熱さがぬけても、汁はその豊かさを失わない。

ああ、定食もあった。
おからも、おくらもうまい。
マグロの刺身は定食の物だからとびっきりではないが、きれいに揃ったつまと大葉にはさんで食べると、とてもさわやかだ。
今日の特筆すべきは、白身の、たぶんサバかな、天ぷらだ。
衣が、何を使ったんだろう、厚いんだけどぱりっとして味がある。
少し癖のある白身に、このやんちゃ坊主の衣が合う。
これだけでご飯がおかわりできそうだ。

そうそう、ご飯も白米にあまり突いていない米(かな?)も混じり、噛めば噛むほどうまい。
いや、私のように不躾な人間でも、かっくらうことなく、上品に噛みしめたくなるうまさなのだ。

ぜいたくだ。

朝も、昼も、こんなにして、ぜいたくだ。

至福の幸せに、なぜか、ふっと息をついて店をでる。

汁の味を思い出しながら、記憶から消えないように口腔に気を集中して歩きだす。

店に入る前は、このあとに喫茶店に寄ろうかなと思っていたが、舌の記憶が薄れるのがいやで、パス。

桜の花が散り、また少し肌寒さが戻ってきた盛岡の街を、いつもの本屋に向かい歩きだす。


PS:「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」実施中。

庭の花 08年4月28日朝

2008-04-28 12:16:56 | 第1紀 自然・季節
相方は実家へ。
 (別に不穏な雰囲気ではない。義父の一回忌。)
娘とポチは留守番。

ポチのおねだりの鳴き声で、朝起きるが、もう少しで右ひざも完治かなと大事をとる。
散歩できなくて、御免。

さて、庭。

そろそろチューリップなのだが、早咲きの大輪の赤は散りかけだが、他は桜花の後の涼しさで、もう一頑張り。

朱赤ときれいな橙系のピンクが咲く。





清楚ながら団体さんで賑やかな白い花も。



山から取ってきた山草も。



今日は昼中も冷たい雨だったが、明日からの陽気で、また様相が変わるだろう。
芝桜も賑やかになってきた。

PS:マルカン大食堂のブログでは張り切って画像が大きく、面食らった方も多いかと思います。私が一番あわてたかな。どうもgooさんの取り扱いには苦労します。・・と人のせいにしていますが、・・反省。やはり小さい画像でいくましょう。

PS2:「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」好評実施中!! 本当にたくさんのお客様でありがとうございます。大通店は、ゴールデンウィーク中も日曜日だけお休み。祝日は営業します(ただし夜は10時までです)。松園店は今日が定休日で、明日から5月11日までずっと営業します。松園店は5月12・13日(月・火)がお休みとなります。お待ちしております。大通店の祝日にお客様がこられるか、ちょっと不安な顔をしてお待ちしております。皆さんもうお休みなのか、大通界隈の昼は閑散としています。・・ギョッ。

前沢牛ハンバーグ 登場

2008-04-27 11:55:20 | ホルモン・肉
実は、「をかしら屋盛岡大通店」では既に登場済みなんですが、このたび、「をかしら屋松園東黒石野店」にもおめみえ。



そう、「前沢牛ハンバーグ」です。

ハンバーグの中身は、前沢牛7:豚挽肉3の黄金比率。
牛100%ハンバーグもいいですが、食感からいうとやはりこれくらいがちょうどいい。

ソースも私がこのハンバーグにあうようにつくりました。

さすがに前沢牛。
肉汁がしたたりますし、この脂身と赤身からあふれでるお汁がうまい。
なんとも贅沢です。

そして、このハンバーグが一人前2個もつきますよ。
お値段も破格の1000円。
ランチタイムはライスと味噌汁つけて1000円。

数に限りありです。
好評なら、頑張って続けたいと思います。

ぜひご賞味を。

ただいま、「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」実施中です。
週末、祝日の夜はご予約を。

かしこまって、春

2008-04-26 00:09:33 | 第1紀 自然・季節
盛岡の桜は先日の雨と風でほぼ終わりなようだけど、
会社の花見兼新人歓迎会や、旅行会社主催のお花見バスは予定通り行われる。

春は穏やかに訪れる。
あちこちで、気がつかぬまま、かしこまって春を告げる者たちが潜んでいる。



これは、母の庭のユキヤナギ(かな?)。
たぶん、自宅にあるものはここから枝を拝借して植えたもの。
さすがに親分はきれいだ。



「をかしら屋松園東黒石野店」のオキザリスも白い花をさかせた。
田沢湖にある芸術村の売店にあったオキザリスを見て、こんなにかわいい花があるのかと買い求めた。
暖かくなると、年に何回か咲く。
いつ、なんのはずみで咲くのかわからぬが、白い細長いつぼみが現れると先が楽しみになる。
何種類かのオキザリスを自宅の庭にも植えたはずであるが、今は見かけない。
そんな花たちがたくさんあった。
やはり華奢な花ほど命は短いのか。
それとも手入れの悪さにあいそ尽かして逃げたのか。

季節は緑へと移っていく。

温泉で電気療法だ~ の巻 付録:合わない日

2008-04-25 00:05:31 | 第1紀 生きる
志戸平温泉のカーブにある桜の木はみごとに満開だった。
給料日前にこんな事しやがって、と仙台から上司や同僚達も駆けつけてくれた。
うん十うん年前の志戸平温泉ホテル。
そう、わたくし達の結婚式でありました。

ははっ、そう言うわけで、花見の特需も終わり週はじめのさみしい店を早仕舞いし、日付変更線を狙いながら結婚記念日を祝う自宅へと帰った次第です。
珍しく泡物のない食卓でしたが、それなりにそそと儀式を終えたわけであります。

翌朝、というか一寝した昼過ぎに向かうは温泉。
久々に裏道を通って紫波の「ラ・フランス温泉館」に。

当初の壮大な計画まではいかないが、第三セクターとしては充分な実績を上げているし、ホテルも建ててなかなかの繁盛ぶりであります。
広い風呂と、ぬるっとした穏やかな湯の加減を気に入り、週に三度ほど通った時期もありました。
でも、だんだん人気がでてきて、夜や休日はかなり混み合い、ゆっくりもできないのでここ数年はご無沙汰。
現在、入浴料は700円とこの手にしては高めですが、そのころは株主割引かなんかの回数券がたしか半額で、それを持って通ったわけです。

さてさて、久しぶりの湯。
相変わらず駐車場も混雑していますが、広い風呂場に入ればそう混雑しているわけでも無く、雨の今日はゆったりできそうです。

雨降りなので大好きな露天風呂も早々に切り上げ、目に止まったのは「電気風呂」。
以前は、確かピリッとくる感触にあまりいい感じがしなく、ここだけは避けていました。
でも、今日はなんか呼ばれている。
電気風呂がおいでおいでと誘っているわけであります。

なぜか??
そう、痛めている膝と腰においでおいでしているわけでありますね。

入りました!!
ぬぬっ。
なんともない。
少し動くか。
ありゃっ!!
きたっっっっっっっっっっっっ!!
ビリビリが。

湯船の4ヶ所から電気がびりりと発せられている事を発見。
ここに近づくと、来ますねっ!! びりりが。

で、この感じ、何かに似ている。
そう、腰を痛めたときに通った整骨院や整形外科さんで受けた電気療法の機械に。
びりびり加減、その周波数の波が似ているではないか!!

ということは、ひょっとして・・・・・。
先ずはおそるおそる腰を、及び腰で近づける。
ぬぬっ、きたきたっ、ありゃっ、きついっ!!

きましたね。電気が、湯の中を、びりびりと。
近づけるときつい。
少し遠ざけると弱くなる。

腰を近づけ、きつくなると少し離す。
腰を前え・・、はいっ、腰を引いてっ。
はいっ、前えっ。はいっ、引いてっ。

見ちゃいられませんよね。
風呂の中で腰を振り振りおじさん。

ついでに、横向きになり、痛めている右膝の内側を、強烈電気発生機に近づける。
はいっ、横向きに、膝を前えっ、はい下げて、はいっ近づけて。
またまた奇妙な姿勢でうごめく腹ボッこり中年おじさん。

「あんた~、膝が痛いのかね~」っと声をかけたのは、先程から腰に強烈電気発生機をあてていたおじさん。
そうなんだよ~、と病人、相哀れむ。

いるんだな~、この温泉電気療法はいいもの。
入浴料だけですむし、気持ちはいいし。
好きなときに当てられるし。

何回か、温泉療法と電気療法を兼ねた「電気風呂」につかり、周りの妙な視線をもろともせず、腰や膝をクネクネと動かしながら、時には「ヒャッ~」などとうめき声をあげてゆったりしました。

今現在、なんかものすごく快方に向かっているような気がします。

・・・・・

っと、良い湯だな~をしたあとは、腹ヘリタ君。

この街道を北に行けば、確かいいラーメン屋が。
そうそう、「味丸」。
雑草畑やリンゴ畑が多い丘陵の街道にぽつんとある名店。
こんなところにあるんだけど、昼時は満車で入れない事も。
何度か通いました。
しかし、振られた事も何度か。
ここまで来て、胃もすっかりこの店のスープ用に出来上がっているのに、定休日で振られた後はどうしてくれるんだい、なんてことが何回もありました。

そしてっ。
なになに、店の正面に立っているのは「定休日」の看板。
嗚呼っ、またもかっ。

車は戻らない。
胃袋も戻らない。
腹ヘリタ虫は騒ぐ。

ずっとこの道を行けば、「味源」にたどり着くかな。
あそこであれば、この胃も納まるかな。
などと考えながら運転していたのですが、この「腹ヘリタ小僧」が途中でブレーキを踏ませました。

入ったのは、何年かぶりのお店。
できてすぐ、大はやりで、今も混み合うお店(なのかな)。
腹ヘリタ君が「ここだ!!」と騒ぐが、車を止めても私の脳裏には何かの懸念が・・。
胸騒ぎ。
このおかげで何度かの修羅場をかいくぐり、生きてきた私です。
この胸騒ぎのときは、「逃げるが勝ち」。
一目散に、振り返らず逃げるべきなのです。
そう、「べきなのでした」。

しかし、「腹ヘリタ君」がもう暖簾に手をかけている。
車を止めてから二重人格になっていた私は、結局、「腹ヘリタ君」の人格になり、入店。
こうなれば食いまくるか。

自慢の自家製麺なのかな?ラーメンと、思いっきり腹が減っていたので半チャーハンと、おまけに餃子。
このゴールデントリオは昔からの力業ですね。
仙台で会社員をやってたころ、上司の言うがままに毎日、雀荘通い。
上司が店屋物を頼めば、部下の私も愛妻がごちそうをこしらえて待っているのに、乗らないわけにはいかない。
こうして、仙台時代にたっぷりと太ったわけですが。
やはり、麻雀をしているときは片手で食べれるものが良いですね。
となれば寿司。
しかし安サラリーですし、育ち盛りですからね。
良く、このゴールデントリオ、ラーメン・チャーハン・餃子を頼んだわけです。

はなしはあちこち。

で、最初に来たのは餃子。
なんと、レストランなんかで出てくるステーキの鉄皿に入ってきます。
これは良いアイデアですね。
餃子があつあつのまま冷めない。

で、結果は・・その通り冷めない。
というより、ついたばかりの餃子はなぜかちょっと中がぬるかったんですが、最後に食べた餃子はあつあつで肉汁も飛び散るほどでした。
ただ・・・、身もぎっちりなんですが、肉がちょっとミンチのかかりすぎかな。
まあ、及第点以上の餃子なんですがね。
餃子の肉はほどほどに脂も抱え、元気な方がいいですね。わたしには。
でも、本当に良いアイデアでした。

そして、ラーメンとチャーハンのセットが登場。
この時、ふと不安がかすったのは、かなり遅れて入った隣の方と同時に来た事です。
こちらもあちらも店の看板のレギュラーなラーメンなんですが。

で、ラーメンのスープをすする。
これが私の手順でして、スープを先ずすする。

ふむっ。ちょと、ぬるい。
麺がこだわりなんでしょうけど、いわゆる多加水の小麦粉系の太めの麺。
どちらかといえば、上品なうどんに近い麺。
これは好き嫌いが分かれると思いますが、個性的でよろしいと思います。
この麺にあわせるために、あえて少しぬるめのスープなのかもしれません。
ただ、猫舌なくせに熱いスープが好きな私にはちょっと残念。
味はよさげ。
チャーシューも柔らかく煮込んであるのが二枚も付いて、この値段では充分ですね。

セットには小皿と中華のデザートも付いてサービス満点です。

でっ、でっ、でっ。
チャーハン。
色好し。タマゴもふんわり。ご飯もパラパラですばらしい!!

ただ、味が無い。
塩味がちょと薄い。
風呂上がりで消耗しているし、元来、しょっぱめがすきな東北人の私。
上品に仕上げているんだろうなと思いながら、でも今日のわたしには少し味が薄い。
テーブルのセットには塩が無い。
雨は降る。
傘は無い。

こまりはてました。
全体がまとまって、それぞれさすがに繁盛店だなあと思わせるできなんですが、これだけが私に合わない。

はい、ただ「私には合わない」だけなんですよ。
でも、これが気になって、最後まで気が晴れませんでした。
「腹ヘリタ君」もいつの間にか静かに去ってしまい、いつもの私がラーメンのスープをすすっている。
すすりながら、考えている。

超繁盛店なんだから、私の好みがやはりかわっているんだな。
そう言い聞かせて店をでました。

自分の所でも、やはりスープがぬるかったり、味が足りないという常連さんの指摘が何回かあります。
これは、こちらのミスもありますね。正直。
恥ずかしいけど、やはりあります。至らぬ事が。

でも、今日の食事の件は、これとは違いますね。
やはり店の味と、自分の味が合うか合わないかということ。
残念ながら、今日の私には合わなかっただけの事ですね。
ひょっとして、私、好き嫌いが多いのかな。好みの幅が狭いのかな。その割には良く喰うんだが。

そんな事をふらふらと考えながら、しっくりこないけど充分に膨れた腹をさするながら帰途につきました。

さて、明日はどこ行こう。

PS:ところで、平成17年度の「市町村別平均寿命」が発表されました。我が花巻市は、男性77.6歳、女性85.7歳。ふ~ん、8歳も違うんだ。そんでもって、相方と私は6つか7つ違うから、平均的には私が死んだ後、14~5年も相方は「私なしに」一人で老後を過ごすんだ。うんっ、かわいそうだ。塩分控えめにて、長生きしよう。メタボにもさよならして、酒も止めるか。ふんじゃ、何の人生かって・・。いいじゃないの、幸せならば。(誰だ、迷惑、余計なお世話。大酒飲んで、たらふく食って、さっさと行ってしまいなさいなどとといっているのは。お前は、ひょっとして・・・・)

岩手山麓豚 清美

2008-04-24 08:36:48 | ホルモン・肉
一年ほど前、おいしい豚があると、仕入れ先が持ってきた。
確かに。
豚特有の匂いもほとんど無く、食べてもえぐみや癖がない。
純白に近い脂身は甘く、程よい赤色で保水性も高くしっとりと輝く赤身もおいしい。
何頭か取ったが、ばらつきも少なく、脂身と赤身のバランスのよいものが常に入荷される。

焼けば、一般の豚より少し融点の低い脂身が、さわやかな甘い香りを引き出し、食欲を誘う。
鍋物などにしても、くせのない食味が好ましい。

だからといって、他の食材に負けるわけではない。
きっちりと、その上品な性格を強く打ち出すところがなかなかだ。

「岩手山麓豚 清美」。
滝沢村の農場で三浦清美(きよみ)さんが育てている。

聞くと、首都圏なんかでは良く雑誌に出てくるブランド豚に負けず人気なんだとか。

「をかしら屋」では、カルビ(厚切りバラ肉)、ロースと先週から「岩手山麓豚 清美 の 冷しゃぶサラダ」を出している。
実際、わたくしとしても、お気に入りなわけです。

で、業者さんが作りました。



この旗。
「をかしら屋盛岡大通店」と「をかしら屋松園東黒石野店」にたなびいております。
盛岡初、というか日本初、いや世界初、宇宙初なんですね。この、「のぼり」。

たいした自慢じゃないですが、「清美」は自慢できます。
ぜひ、当店でお試しください。

実は・・・、何品か試作もあります。
メニューには乗っていませんので、いつも通り「大通店」で私に「ほにゃらら」と言ってください。
残っていればお出しします。
現在、まかないで消化中ですので、「アレ」は残りわずかです!!

PS:「をかしら屋盛岡大通店開店半年祭」実施中。ゴールデンウィークは、「大通店は日曜定休日以外は祝日も開けます。ただし、夜は10時まで。「松園店」は4月29日~5月11日(日)まで休まず営業です。そして、「をかしら屋」も「書を捨て、町へ出よう」と思います。詳しくは後ほど。

続編 マルカン食堂でランチを食す 番外 マルカン十巻ソフトだ!!

2008-04-23 00:16:50 | 第1紀 食べる・飲む
(やっぱり二回では納まらなかった、恐るべしマルカン大食堂の続編です)

さて、食べましたね~、といいながらも次のデザートを待つ三人組。
お昼近くになって、レジ前はさらに混雑。
広い客席もほぼ埋まってきたマルカン食堂。
そう言えば入店した11時過ぎ。
食堂の片隅では従業員さんが早くもまかないを取っていました。
そりゃそうだよな。
これから気が遠くなるほどの客と皿とを相手に格闘しなけりゃならないんだもの。

などといっている間に来ましたね。
マルカン十巻ソフト。

まて、今日はみっちりとそのマルカンソフトの秘密に画像を取り入れて迫ります。



さあ、十巻ソフトの勇姿をみよ。
数えてごらん。確かに十巻。
これをくずさず、何本もトレーに乗せ運ぶウエイトレスの姿は輝くばかりでございます。



アップです。
一巻一巻の正確な間隔。
最後に、にゅるっとひねったソフトの愛くるしい曲線。
存在感ありすぎ!!



え=い、今度は上から。
この柳腰のちょっとひねりがミステリーでいいですね。
色っぽくもあります。

しかし、皆さんおっしゃる。
花巻の人って、本当にデザート好きですねって。
そう、幼子も、やんちゃな小学生も、髪を短くした中学生も、バンカラな高校生も、
めったにいない地方の若い人も、働き盛りのお父さんも、
しまむらよりマルカンのファッションが良いわというおばはんも、
まだまだ農作業現役の年金おじいさんやおばあさんも、腰の曲がったひこじいやひこばあも、
みんななにかかしら食べているものな~。
デザートは、年代、性別なく、別腹です。



さてさて、これが正しいマルカン十巻ソフトの食べ方。
箸で輪の横を切りながら食べますね。
この見事な空洞。
あらためて、このソフトの作り手のおばちゃんのすごさがわかります。
輪っかで切って、ドーナツみたいに食べる。
早く食べなきゃ溶けてくる。



さあ喰え。
無心になって喰え。
いや~、と喜びながら喰え。



でも、冷たいのがだめな人と、下手っぴはこんな風になります。
次から次へと溶けて流れだすクリームをすくいながら食べる。
でもこうなれば、もう流れだすクリームの量がすくいだす量よりも多くなる。
時間が経てばたつほど流れだす。
ねえ、相方さん。
マルカンソフトは横に切るもの。
たてに下からすくいあげて食べるものではありません。

あっ。マルカン初心者の諸君に、ご注意申し上げる。
くれぐれも、食事と一緒にソフトの券をウエイトレスさんに渡さないように。
片方でラーメンを。片方でソフトを。なんて、うまくいくはずもなく、
ただただソフトが溶けだす。
そんな方も少なからず見受けられますから。
最も、やさしいウエイトレスのねえちゃんやおばはんが、
ここは優しく「ソフトの半券は後で渡してください」と言うはずですけど。

相方はやっぱり少し多かったみたいで、残りを私に渡しました。
ちょっと小さいやつもあるようですし、パフェ類もバラエティーが多く、豪華ですよ。
でも、もう一回言いましょう。
嗚呼、恐るべし、今でも140円のマルカン十巻ソフト。



こうしている間に、例のマンションの上に、「ゲゲゲの鬼太郎」の「一反木綿」のような雲がかかってきました。
雲は妖怪だ、ってな感じ。

帰り道、我が母校のあった桜雲台を通る。



写真の釜石線側の黒橋あたりの桜は元気なんだけど、東北本線・白橋の工事で
伐採された土手の桜は道路側に全く見えなくなり、寂しいありさまです。
この姿を想像しないで工事にゴーサインをかけたのかな。
他に何らかの方法が無かったのかな。
地区民、関係者、市民にこのことが正しく伝えられてから着手されたのかな。
表向きの正当づけられた理由はあるんだろうけど、懐古主義だけではなく、
寂しい気持ちがよぎるのは私だけではあるまいに。
一風吹けば散る桜。
しかし、もう帰って来ない桜もある。
無念。

十巻ソフトでしめた楽しいマルカン大食堂の一時が、
なんか桜雲台の件で悲しくなってしまった日曜日でした。