ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

盛岡人ではないが、「福田パン」は、いい!!

2009-02-28 08:44:41 | 第1紀 食べる・飲む
気になっていた「福田パン」の移転新築された本店に行く。

今では市内にあるスーパーでも定番で扱っていたり、店頭催事で買い求めることもできるが、やはり直売店で買い求めることのできる「福田パン」はちょいと違うよと聞いていた。

若いころは流通センター(という「住所」です)の南出口にある支店で買い求めたことはあるが、恥ずかしい話、本店は今日がはじめて。

場所柄(長田町)、岩手大学や盛岡一高などの学生が学校の帰りに「買い食い」していたりする盛岡人の心のパン屋だときいている。

今では近県からわざわざ訪ねてくるほどの名店となっている。

店の前の両側にに8台くらいある駐車場に車を止め店に入る。
右側はイートインでは何組かの老夫婦がパンを頬張っている。

カウンターの上に書かれたメニューを見て数点、注文する。

定番のピーナッツマーガリン、アンマーガリン。
  (盛岡人ならニュースで知っているが、昨年、バターが品薄になる前は「ピーナッツバター、アンバターであった。)

そして、種物からトンカツ、キーマ、ポテトサラダ、ツナ。

おばさんが手にきちんとビニール手袋をして、餡をパンにはさんでいく。

たぶん「これ」がいいのだ。
目の前でパンに餡を丁寧に、そしてたっぷり入れてくれるこの瞬間が。

同じようなスタイルに、二戸市の「丹市パン」があり、ここもいついっても高校生から地元の爺さん婆さんでいっぱいだ。

なにかふわふわのパンを抱いて、こころもふわふわで帰る。

昼まかないで従業員と一緒に、このパンを三等分しながら6種楽しむ。

幸せの香りがふわふわのパンから届いた。

少し、盛岡人になったような気がした。

どうも☆キニナル!

2009-02-27 12:28:47 | 第1紀 をかしら屋
昨日、朝10時からのフジテレビ系(岩手ではめんこいテレビ)「スパイスTV どうも☆キニナル」をご覧になったでしょうか。

いや~、ワタシも見ました。
朝シャンのあと、テレビ画面を見るとそこに「あさみちゆき」ちゃんが。

そう、先日の盛岡公演の時にカメラが入っていて、この番組とは言わなかったけれど木曜日に特集で放映されますと彼女が言っていたことを思い出しました。

井の頭公園の歌姫「あさみちゆき」ちゃんの活動を20分以上もたっぷりとご紹介していました。

印象に残るのはその「井の頭公園」のコンサートの模様。
朝早くからファンの方がボランティアで会場清掃からブルーシートを敷いて観客席作りまで行っている姿。

その方も、そして多くの観客も(そして盛岡公演の時のお客様も)、もう還暦を過ぎたくらいの、老と言っては失礼にあたるのか、「いい」お歳のご夫妻が多いように見えました。

ビール箱を二つくっつけたステージで生ギター一本、生声で唄う彼女に多いときは300人ものファンが詰めかける。

「歌姫」ならではの光景が目に焼きつきました。

テレビでは「青春のたまり場」など彼女の曲をたくさん書いている阿久悠さんについての彼女のお話もお聞きできてよかったと思います。

なんだかとっても「ちゆき」ちゃんファンになってしまったワタシですね!!

PS:ワタシも負けずに(?)昨日はテレビの収録がありました。二週連続放送となるらしいんですが、詳しくは後ほど。

さて、今日は久しぶりのテレビ取材

2009-02-26 08:36:24 | 第1紀 をかしら屋
先日、久しぶりのテレビ取材の依頼があり今日が録画の日。
番組の主題は「コラーゲン」。
コラーゲンたっぷり素材を使った当店の「こら~麺」と「牛スジカレー丼」を取り上げるという。

「をかしら屋」のコンセプトに「舌の先から尻尾まで」一頭丸々使い切るという事がある。
だから焼肉屋として「焼ける」部分は焼き、スネや筋などのそのままでは固くて焼くのに適さない部分、つまりこの部位にコラーゲンが多く入っているのだが、こういうところはよく煮込んでだしをとったり柔らかくして使うわけだ。

さて、詳しい内容は放映前にご紹介として、問題点が二つ現れた。

一つは昨夜、急にそのディレクターから、コラーゲン素材を使った番組タイアップの新メニューを作ってくれという宿題を授かったこと。

むむむっ。
難問である。

・・が、実は以前から考えていたメニューがある。
で、昨夜は新メニューの素材の仕入のため、業者を呼んだり、友人が店長をやっている近くのスーパーに相談に行ったりしながら、試作その一号を作る。

だいたい完成系に近いイメージで仕上がる。
試作品はさっそく夜まかないとしてワレワレの胃袋へ。
試作素材を届けに来た業者さんも試食。
うん、ご飯にも酒にもあう!!

とりあえずなんとかなりそうである。

そして、予期していた問題発生。

実は、3月1日で「をかしら屋大通店」が開店500日を迎える。
いま、その企画を練っているところで、昨夜は事務所に帰ってから夜3時過ぎまでチラシをパソコンで作成しプリンターで印刷していたのだが・・・・

経費節約で高い純正インクではなく、補充インクを使っているのだが、いつも通りその補充の時にインクがこぼれて指につく・・。
ご経験のある方は承知していると思うが、このプリンター用のインクが指につくとなかなかとれない。

もうワタシの指は、「青」「赤」「黄」の三原色プラス「黒」がまだらに染みついて、とんでもないことになっている。
洗っても取れない、取れない。
この指先がテレビカメラの・・、ああ最近はしわのひだひだの奥まできれいに撮れるというハイビジョンカメラに映し出されたら、番組を見ている方は「なんてきたない指で調理してんだこの野郎は。もうぜったいこんな店にはいかないぞ、ぷんぷん」なんて思うかもしれない。

・・しゃあないか。
本当は髪結いにもいって小奇麗にしなければいけないのだが、アレルギーの情況が悪化しそうなので剃刀を肌に当てるのは控えようと行っていないから、我が頭は少し奔放である。

まあ、腹も出っ張っているし、そのまま、そのままで映ってやるかと半ば投げやりであります。

放送予定は来週、再来週の金曜日午後5時からの番組。
なんと2週続きですね。

続報をお待ちください。

コロコロ牛レバー

2009-02-25 13:48:21 | ホルモン・肉
昨夜遅く、ちょうどお客様が途切れたころ、松園店の店長が馴染みの常連さん二名を連れて、「をかしら屋」のハシゴ。

以前、近くの新聞販売店主の常連さんに昼一回、夜二回と(そのうち一回は無理やり電話で呼んだのだが)つごう一日三回ご来店いただいたことがある。
また、ランチタイムに「ホルモン定食」をお食べになった方が職場に戻りお仲間を連れて再来店。二度目の「ホルモン定食」を平らげたことも。

しかし、「をかしら屋」のハシゴはありそうで、今回がはじめて。
ありがたい事です。

雪の夜、もう他にお客様も来そうにないと、ワレワレも入って遅い新年会気取り。

じゃあ、切るだけ切って、盛りつけて、あとはテーブルでお客様気取りでホルモン喰うか。
こういうことも大事だと、勝手な理屈をつけて喰う。

あ~あ、うまい。
普段は昼まかないで「定期的」に豚ホルモンの「食味(しょくみ)」はするのだが、今夜は牛レバーがうまい。

今日はいった牛レバー。
鮮度はいいが少し張りが足りないかなって感じで試してみたのだ。

牛も豚もやはり餌とか体調が関係するのか、レバーの個体差は他の臓器より大きい気がする。
胃がまいっていたり、腸が疲れ切っている場合もあるが、ホルモン屋だからこういう時はすぐ廃棄となる。

だから今日みたいな微妙な場合はやはり焼いて喰う。
見た目、肌のいろ、弾力、しまりなんか見てどうかなと迷う場合は先ず「食味」。
駄目な時もあるし、見た目と違う場合もある。
レバーも脂肪肝に近いものを「白レバー」なんて評価する場合もあるから。

で、喰ってみた。

「をかしら屋」の牛レバーはちょいと変わっているかもしれない。
豚レバーと違って加熱すると保水力が落ちて「ぼそっ」とするのが牛レバー。
だからワタシのところは、牛レバーは大きめの角切りにする。
そうすると火にあたる表面はかりっと、中はもちっとしておいしい。
これが他の内臓のように薄切りだと火加減が難しく、ぼそぼそになりやすい。

味付けも他の内臓とは違う。
塩と二種の胡麻油と特製辛味噌もみだれと刻みネギとゴマ。

塩は表面をかりっと仕上げる魔法の調味料。
二種の胡麻油とゴマが風味を増し、鼻孔から食欲をかきたてる。
そしてネギの香りが牛レバーの(好き嫌いはあるが)血の鉄分臭をカモフラージュする。

そして辛味噌もみだれが舌に刺激を与え、単調になりがちな、そして大雑把な感じの味がする牛レバーにアクセントをつける。

最初に皿に盛られた牛レバーを見てぎょっとするお客様が多いが、「あの角切りの」と次回にリクエストしていただくのはありがたいことだ。

豚と違い牛レバーは太い血管のところは歯にあたるので、どうしても捨ててしまう部分が多いことと、特にいい部分だけを刺し用に取るので原価が跳ね上がるが、残り「普通の部分」の焼き用はたいていお安く提供している。

写真はないが、ぜひご来店の上、お楽しみいただきたい。
ちょいと変わっているのは自覚しているのだが、あえていえば「自負」しているのである。

『銀河モール』で軽く昼飯

2009-02-24 14:19:11 | 第1紀 食べる・飲む
日曜日のランチ。
相方と娘と花巻市高木にある『銀河モール』へ。

狙いは回転寿司の『スシロー』だったが満席。
待ってまで入るつもりはない。



広い駐車場を横切って本館に行く途中に、コレ。
まさか出口が地下にあるわけじゃない。
まあ、よくある冬の風景。
たぶん(憶測)、除雪車かな?
一般の車だったらかわいそう。

で、開店当初と比べるとどこもすいているので、『小十郎グリル』へ。
こじゃれてはいるが、洋食から和食までツボを抑えて品揃えしている。
ランチタイムはドリンクバーが無料と、これも花巻人には使いやすい店であろう。

ワタシはカニクリームコロッケ付きのオムライス。
4種選べるソースから基本のデミグラ。

娘もデミグラでハンバーグ付きのオムライス。

相方はカツカレー。



おきまりの生ビールも!!

意外に早く到着。
厨房は一列並びで女性一名かな?使いやすそう。
ふんわりのオムレツもいい感じだし、SCの中にあるFF店としては上出来ですよね。

隣のサラリーマン風おじさんも使い勝手がいいらしく、食事したり仕事したり新聞読んだりと居心地良さそう。

次は密かに目当てだった『くるポン』でたこ焼きを。
ネギマヨで400円なり。
定番は370円。



土沢(東和)にある知る人ぞ知る名店、「松葉商店」の系列ですって。
たい焼きが有名だということです。

味は・・・、うまかったなっす。
また密かに来ようと思う店でした。

できればお隣のいつもの「浅月」でうどんを、なんて考えていたけど、最近、小食でして!?

キーテナントのジョイスは、ワタシの感じでは他のジョイスより飛び抜けて感じがいい。
売場がゆったりしているし、なにより店側が何を売りたいかはっきりしている。
売場、売場にも主張があるように見えるし、それがうまくお客に伝わり共感を得ているような感じがする。

他のテナントは・・・、まあ多少、入れ代わりが出てくるのかななんて、盛岡南サティのサンディー撤退というビッグニュースがあるくらいだから、今後はそういう流れになるんだと思う。

花巻の西方面に拠点を置くワタシたち家族には北上川の東よりはなじみがなくてなかなか来る機会がないからそう見えてしまうのかもしれないが、頑張れよっと店を後にする。

「ガチャダラポンTV」

2009-02-23 08:49:55 | 第1紀 をかしら屋
さてさて、ご案内済の岩手めんこいテレビ「ガチャダラポンTV」(毎週金曜26:05~)の「をかしら屋大通店」での録画。

先日の金曜日、そして今週の金曜日の二回に分けて放送です。

で・・、見逃したワタシみたいな方。
ネットでも見れるんです。

だから、いつでも見れるんですよ。
便利ですね。

では、アドレスを。
http://www.iwate-web.tv/


さて、今週も某局の録画が控えています。
詳細はのちほどご紹介します。

では床屋でもいってくかっと。

「どうしようもない人」、これが自分にとっての最高の褒め言葉だ

2009-02-22 09:33:07 | 第1紀 生きる
毎日見る、ウェブニュース「新’s あらたにす」。
朝日、読売、日経、三社の記事を読み比べるのが売りのページだ。

その「新聞案内人」というコーナーに、鷲田清一(大阪大学総長、哲学者)さんの『「品格」という言葉、そして言葉の品格』という記事がのり、興味を持って読ましていただいた。

詳しくは記事をご覧になっていただきたいが、出だしはこうである。

『苦手な言葉に「品格」というのがある。「品格」がきらいなのではなく、大声で言われる「品格」という言葉がきらいなのである。

 「国家の品格」に「女性の品格」。「品格」について語られる言葉にどれほどの品格があるか、それがつい気になる。』


さて、表題で引用したのは、その中から北野武さんの言葉。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いきなり北野は言う。「どうしようもない人」、これが自分にとっての最高の褒め言葉だと。「人から『あこがれている』と言われると、失望させないように自らを律したりするじゃない? そういうのが大嫌いで、頼むからあきらめてくれって。『この人はだめだ』って言わせるためにわざわざ変なことをやる。『どうしてそういうことをするの』って言われるのが一番好き」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして氏は、こう評する。

『北野もまた、この世の価値序列から外れるところに「品格」を見る。』


もう一つ、はっとさせられる項があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(ジョージ・オーウェルの『絞首刑』(小野寺健訳)から引用し)

 <絞首台まではあと四十ヤードくらいだった。わたしは自分の目の前を進んで行く囚人の、茶色い背中の素肌をみつめていた。腕を縛られているので歩きかたはぎごちないが、よろけもせず、あの、インド人特有の、決して膝をまっすぐ伸ばさない足どりで跳ねるように進んで行く。ひと足ごとに、筋肉がきれいに動き、一掴みの頭髪が踊り、濡れた小石の上に彼の足跡がついた。そして一度、衛兵に両肩をつかまれているというのに、彼は途中の水たまりをかるく脇へよけたのだ。>

 オーウェルはこの情景を目にして、とっさにこう感じた。「その囚人が水たまりを脇へよけたとき、わたしはまだ盛りにある一つの生命を絶つことの深い意味、言葉では言いつくせない誤りに気がついたのだった」、と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

氏はこう締めくくる。

『「品格」のある文章というのは、例外なしに、空恐ろしいことを告げている。さりげなく、いとおしく、かろやかに。』



ふ~む・・。

青春のたまり場

2009-02-21 11:41:15 | 第1紀 生きる
行ってきました。

歌手あさみちゆきさんのコンサート「青春のたまり場~盛岡編~」with野中則夫(Guitar)へ。

時は2月20日、金曜日、6時半開演。
場所は盛岡劇場。

金曜日の夜とあって、ふがいないながら店主であるワタシが店を空けていいのかどうかの道徳心をばさっとぬぐい捨てて駆けつけました。
まあ、幸いというか店の売上にとっては不幸にというか、朝方の大雪で市内も圧雪。
雪は断続的に降っているし、まあ「優しい」従業員たちも「行ってもいいべ」ってな了解を得たわけです。
  (ちなみに店はやはりいつもの金曜日とは違い出足は悪かったですが、ワタシが帰ってからばたばたと常連さんがたに来ていただき盛況でした。やれやれ、ほっと。)

前情報では前売券が売りきれ状態だとか。
はらはらしながら開演45分前の当日券販売時間に到着。

やはり雪で来れなくキャンセルされた電話予約のお客様の件を窓口で前売券価格で販売していただき、当然のように二階の端の席でしたがなんとかゲット!!

開演まで時間もあるしと界隈の有名店、「菊水」に向かう。

「菊水」といえば盛岡人はよくご存じの焼鳥屋さん。
夕方5時の開店前から行列になるという、盛岡ではじゃじゃ麺の「白龍(パイロン)」、「日光軒」くらいしかない行列店。
 (本当に盛岡人は並んでまで食べるという行為をいたしません。これになれると東京などでただただ行列をつくっている方が「軽く」みえてきます。)

幸い雪のせいかおそるおそる開けた「戸」の中のカウンターは、常連さんとおぼしき数名に、土産を待つご婦人。
席を確保できて先ずは安心。

おかみさんがビールはと聞く。
一番搾りかラガーということで、一番搾りを選択。
大瓶です。
600円。

「漬物は」という問いに、お願いしますと。
150円で大根の漬物がたっぷり。
本当にたっぷり。
そしてオイシイ。

焼きは6種。
いずれも「焼鳥」ならぬ「ヤキトン」。

他の地方都市でも同じようなかんじのところが多いと聞くが、盛岡で「焼鳥」といってもこの「ヤキトン」のところが多い。
あるいは焼鳥(モモとかネギ間とか)にまじってヤキトンもあるという感じ。
全てが「鶏」かと思って、例えば「ハツ」なんかを頼むと「豚ハツ」ってな事も「普通に」ある。

「シロ」二本、「ウラニク」一本、「ナンコツ」一本、「レバー」二本、全て塩で頼む。
「タン」「ハツ」は後からと思ったが結局お腹一杯で次回に・・。

常連さんも皆(だいたい一人で来る客が多い)、L字カウンターの奥の高いところにあるテレビを見ながら静かに飲み、食べている。
ひっきりなしに持ち帰りの電話が来るが、一時間待ちとおかみが答える。
おやじは黙々と、黙々と、さらに黙々と焼き続ける。
その姿を見るとなにか精神世界へ引き込まれそうになる。

次から次へと常連客が来るなか、ワタシも黙々と飲み、食べ、大根を頬張り、時間もないし、長居していい店ではないから久しぶりの余韻に浸りながら店を出る。

「盛岡劇場」は開演前でこの雪にもかかわらず多くの人が会場へ向かう。

「菊水」の煙の匂いがまだちょっとコートからぬけず、少しだけ外で風に身を浸す。

で、コンサートは・・・・。

良かった。
やはり無理言って、来て良かった。

内容はそれぞれに想いがあるだろうから、気のついた点を少しだけ「バラバラと」あげる。

火事かななんて思った方もいよう。
開演前からライトの演出のためか、スモークが炊かれていた。
あとで彼女をどのジャンルにあてはまるのかという議論をしたのだが、それはさておいて、ワタシはJAZZとかクラシック系、若かりし頃は「フォーク」(懐かしい響きだな~)のコンサートが多く、演歌とか歌謡系のは全く縁がないから、このスモークには少しばかりびっくりした。(ホルモン屋でいつも煙に巻かれているのにね!!)

客層は驚くことに、ワタシが若い方。
そう、還暦を過ぎたくらいの老(失礼!!)夫婦が多く目についた。

そして「おっかけ」も。
遠くは長野や青森からも来られているらしい。

「あさみちゆき」ちゃんをはじめてみたのは昨年の「IBCまつり」の時だった。
コカコーラのイベントカーのステージで、「ひとり」、ギターを持って唄う彼女の姿に惚れたわけである。
いままでに彼女のような若い女性が「ひとり」でギターを巧みにあやつりながら弾き語りをするのは、かの「フォーク」時代を除けば無かった。

懐かしく感じたのは、西島三重子さんを思い出したからだろう。
学生の頃、吉祥寺でアルバイトをしていた。
ある日、吉祥寺伊勢丹(だったかな?)の屋上で彼女のライブがあった。
屋上の強い風が吹くなか、まばらな観客の前で、「ひとり」ギターを爪弾きながら唄う「池上線」にやはり強く惹かれた。

そして、「あさみちゆき」ちゃんは「井の頭公園」の歌姫である。
なんとなく、つながった二人の共通点、ワタシの感情という心の中にある共通点がさらに彼女に引きつけられる要因となっているのだろう。

さてさて、だからというわけではないがこの盛岡劇場のコンサートはアコースティックギター二本(だけ)で、本当に心にしみ入る流れだった。
彼女はやはりギター弾きであるし、ギターの音色と彼女の声と唄の旋律がとてもいいのである。

だから・・、だから、ここからは全くワタシの勝手な「思い」であるが、彼女は「ひとり」ギターで立って唄うのがいいし、このコンサートでも一曲あったがマイクを通さない生歌・生ギターが一番あっているように思う。

そして、今日のようなもう一本のギター歌伴があるのも、これまたいい。
彼女のアルペジオと、バックの巧みな支えが一体化して旋律を奏でるのが、とてもいい。

だから・・、だから、重ねて言うが全くワタシの勝手な「思い」であるのだが、バックにバンドやオーケストラなんかがある大がかりな仕掛けは少しどうかなと思う。
彼女の良さがかき消されてしまうように感じるからだ。

コンサート会場で「サイン付き」で買い求めた、青山劇場でのコンサートDVDにも少しの違和感を覚えたワタシである。

そして、やはり派手な照明もね。
なんか、植えつけられた先入観のせいか、大きな舞台より、井の頭公園にようにビール箱二つ裏返しで作った即興ステージの方が彼女に似合うような気がするのは、ワタシの誠に勝手な気持ちであります。

休憩が入らずぶっつづけで行われたコンサート。

アンコールの最後に、ようやく「青春のたまり場」。

不肖、齢(よわい)五十とうん歳のワタシ、不覚にも涙してしまいましたね。

う~ん、良かったと、この引きずる余韻を冷ますために、桜山のこのあいだ見つけた店へ。
雪の夜で(ワタシには)幸い他の客もなく、ゆっくりと「鷲の尾」を飲みながら寒い道すがらも冷めなかった心と体の火照りを冷ましました。

期待していた通り、BGMは「竹内まりあ」のベストアルバム。
この店で、カラオケ付きの初盤を聴いて、すぐにレコード屋にかけつけたけど、やはりもう特典つきのは売れ切れ。
しょうがないや、聴きたくなったらこの店に来るかと、新玉の天麩羅、突き出しのおでん、ママさんのお母さんがつけたというおいしい漬物を頂いて、雪が小やみになった桜山のネオンを窓越しに見ながら一人酒を楽しみました。

う~ん、いい一夜でありましたな。

PS:コンサートでの「ちゆき」ちゃん情報。その一、来週火曜日のNHK歌謡コンサートで、「吾亦紅(われもこう)」でおなじみの作曲家、すぎもとまさとさんと彼の作曲である「鮨屋で・」を唄うそうです。 その二、コンサート会場にめんこいテレビのカメラが入っていましたが、(聞き違いかな)26日の10時から彼女の特番をするそうです。ファンの方はお楽しみに。 その三、今日(21日)は井の頭公園でいつものようにストリートライブをするそうですよ。

じゃあ、んだばまだ。きょうは、ちょごっとあっづいののごってだがら、おがしねがったなっは。  ははっ。


「走る馬コ」

2009-02-20 09:23:03 | 第1紀 生きる
2月19日。
朝、松園店を出掛けに及川史朗さんが訪れる。
手には毎日新聞の朝刊の切り抜き

「走る馬コ」が今年度の全国推奨観光土産品審査会(日本商工会議所など主催)の日本商工会議所会頭努力賞を受賞していらい、地元のメディアに取り上げられている。
ありがたいことだ。

抜粋しよう。

『腎臓病に喘息(ぜんそく)、右手の腱鞘炎(けんしょうえん)--。三つの病気と闘いながら盛岡市松園の遊工房代表、及川史朗さん(77)が製作する木製おもちゃ「走る馬コ」が、日本商工会議所会頭努力賞を受賞した。インターネット販売の打診もあり、全国的な注目度も上昇中。』

『馬が口を開けたユニークなデザインは、県職員時代から約20年続けた観察のたまもの。牧場だけでなく、年1回のチャグチャグ馬コも、年ごとに「鼻」「口」とテーマを決めて、じっくり生態を観察した。材料はセンノキ。板からくりぬいた本体をヤスリで丁寧に磨いた後、表面をドイツ製植物オイルで仕上げた。』

 そうである。観察については聞いていなかったので、今度あったらじっくり聞いてみようっと。

 で、店にある現物はこれ。



並んであるのは、及川さんの大好きなお銚子。

で、きっかけは・・。

『「自分にできる範囲のこと、少しは世の中に役立つことをやろう」。思いついたのが、木の素晴らしさを子どもたちに伝える「木工」だった。近くの小学校で廃材を活用した木工を教えながら、ベンチやプランターなど何でも作った。』

前にも紹介しているが、「をかしら屋松園東黒石野店」(大通店にも一部)には及川さんの作品がいくつかあります。

こども達が喜ぶのは、これ。



木の汽車と、コマ。
今の子供はコマなんてあまり知らないのか、喜んでまわす。

そして新作は、「小さな木の博物館」。



これは松園店にしかない貴重なお品ですぞ!!

店に来る前に近くの小学校に展示してあって、来店される子供達には大人気なそうだ。

『チャグチャグ馬コと牧場スタイルの2種類。各1500円。盛岡市内の「らら・いわて」「かわとく壱番館」で販売するほか、県庁の「買うなら岩手のもの」運動の展示・即売会にも20日まで出品している。』

そうですから、ぜひ見に行ってください。

なお、当店でもお求めになれます。
ただし、記事にもあるが失礼ながらお歳でもありますし、週三回の通院もあり、作る個数は限られていますので少し時間をいただくかもしれません。

後継者、協力者をどうするかが今日の及川さんとのお話でした。
広告や販売ならワタシも協力できるのですが、やはり制作となるとなかなか技術を持たないと、ね。

ご近所の方で手に覚えがあり、おもしろそうだなと思う方はぜひご連絡をください。



 

「ガチャダラポンTV」

2009-02-19 11:51:21 | 第1紀 をかしら屋
先々週になっちゃうのかな、いきなり「をかしら屋大通店」に「みちのくプロレス」の気仙沼二郎さんが来店。
「ごちゃまぜホルモン定食」なぞを食べながら撮影していきました。

撮影クルーの社長さんが会社勤めのころ、広告やインターネットでおつきあいのあったかたでしたね。

さて、果たして店のことまで放送されるのかと思ったら、今週と来週に分けてすこしご紹介いただけるようです。

番組は、岩手めんこいテレビの「ガチャダラポンTV」。
毎週金曜26:05~からの放送で、この前には「山海漬」の再放送もありますから、夜のこの時間に仕事を終えて見ている方も(特に同業者に)多いようです。

また、webでも上のアドレスで流していますのでいつでもお手元のパソコンで見れますね。

「みちプロ」も創立間もないころ、仕事の関係でおつきあいがありました。
今では本社が仙台に移転していますが、当時の材木町にあったころの事務所にも行く機会がありました。

きれいな奥さんとかわいいお坊っちゃま。
彼が大人になってモデルとして活躍しているというのは、なるほどなあと肯いたりしています。

そういえば、「みちプロ」の矢巾会場の前で借りてきた販売車で焼鳥を焼いて売ったことも。
それが今も役に立っているのか。
う~ん、「初心忘れるべからず」なんて、・・だよね、N君!!

サスケさんも一時は議員をやったり、いろいろな意見もあるかとは思うけど、この東北という地方でプロレスを興行する事業が定着するなんて、素晴らしい起業家精神の持ち主ではないですか。

今でも大会の前は当店のような小さい店までくまなく、割引チケットを選手自らが置いてくれるようにと訪問している姿はなかなか簡単そうでできることではないと思います。

さてさて、「みちのくプロレス」を応援しながら、深夜、テレビでもみませんか!?