ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

三軒はしごくらい昼飯前!!

2009-03-31 11:44:14 | 第1紀 食べる・飲む
本題に入る前にお知らせ。
本日、3月31日(火)限定。
当日予約に限り10%OFF。ただし満席御免。3名様以上。
「をかしら屋大通店開店500日祭」も最終日。
そして決算期末でお忙しいあなたに、ぱぁっと行こうぜとお目玉企画です。
「ブログを見ました」とお伝えください。

さて、昨日。
いつもは花巻の自宅に帰って、朝食にお決まりの「そうめん」を大振りのサラダボールいっぱいに盛りつけて食べるのだが、前日に「をかしら屋大通店」で同級会があったから帰宅できず、朝飯抜き。

こうなると空腹警報発令。
来月の企画を考え、POPを作るという朝の予定もランチの誘惑で早めに仕上げ、ネットでググリながらさてどこ行こうか。

まずは、春の催事シーズンに向け、何か無いかと県立運動公園裏の「盛岡市民バンク」へ寄る。
会議テーブル2本(1980円!!)と大皿3枚(300円!!)を仕入れ、更に期末割引の10%OFFでご機嫌。
腹はグ~の絶頂。

まずは、ずっときになっていた青山の「みよし食堂」へ。

本当にずっと気になっていたのだがサラリーマン時代も定休日や満車で入れず、今日が初入店。

ややっ、駐車場が広くなっているではないか。
約20台は楽にとめれる。
しかもほぼ満車。

暖簾をくぐると、大小15以上はあるテーブルも満席。
相席を願って座る。

あいにくお隣さんの女性がメニューブックを持ってしばらく考え中。
ではと厨房口カウンター上のお品書きを見て、この店の有名メニュー「みそラーメン」と「半チャーハン」を頼む。
後でわかったが、これはきちんとセットメニューとしてあるらしく思ったより安かった。

「みそラーメン」はなかなか独特の風味で、北東北の甘さと強い味噌の感じが食欲をそそるものであった。
ただし、ワタシにはちょいと合わなかったが、それは個人的嗜好の世界である。
はまる方がたくさんいらっしゃるだろうと思った。

「チャーハン」はこりゃあもう中華屋さんのチャーハンで、お味もぱらつき具合も福神漬けがたっぷりのってあるのもたいへん良く、嬉しかった。
最近のラーメン屋さんのチャーハンはなんか「マヨチャー」とか「あんかけ」とか、ずいぶんこったものが多く、こういう昔ながらのしっかりしたチャーハンに会うと本当に嬉しい。

店に入ったのが12時40分頃。
ほぼ満席であった。
次から次へとお客様が入り、サラリーマンもいれば、おじちゃんもおばちゃんも過程の主婦も、団体もファミリーも個人客もいるわけで、ここらへんがしっかりと固定客を捕まえている老舗ながらの光景であり、だからワタシにはうらやましくも見えた。

広い厨房に7名、フロアのいい感じを醸しだしている若かったりそこそこベテラン風だったりするおばちゃんが3名。
あ~あ、すごいな、ランチに10名のスタッフ。
あ~あ、うらやましいな(と、小さい店の親爺は思う)。

このお客様。
この雰囲気。
やはり魅力ある店なのだ。
いいとこたくさん探して吸収しようと。
次はブロガーさんおすすめの「豚バラ肉定食」か、お隣のお嬢さんが頼んでいた鶏からあげみたいなものを食べてみるかと店を後にする。

今日のランチタイムは従業員に店を頼んでいるので、もう一軒行こうかなんて思う。
実は、名物の「みそラーメン」のスープを少し残したのと(もったいない)、チャーハンが「半」だったからまだ余裕はある。
口腔の中の甘ったるい雰囲気を少しさっぱりしたいなあと(胃袋が)考えたのはやはり「蕎麦」。

蕎麦といえばここらへんでは郵便局裏の「結庵」である。

ちょいと道がわかりづらいから、初めての方は上の地図を見てください。
ワタシはここら辺を通るともう必ず寄りたくなる店だから、迷わずGO!!

十割蕎麦も二八そばもおいしいから、両方食べたいのだが、今日は二軒目なので十割蕎麦の冷やぶっかけ「結庵そば」を注文。

キリッと冷えたのど越しの良い細切りの十割蕎麦(って難しいだろうね、作るのは)に、なめこやおろしやオクラやトロロなどが色鮮やかに入っている。

だいたいこの店に来ると先ずはこれを頼むのだが、外れは無い。

さっとかきこんで、濃いのにさらっとしている上品な蕎麦湯をおかわりして店を後にする。

あ~あ、満腹度数120%。

しかし、店につき、「オーナー、まかない食べますよね」なんて言うT嬢のフライパンの中は「焼きそば」。

むむっと腹と相談したが、見事決裂して、理性より感性の返事・・・。
「もちろん!!」。

こうして怒濤のお昼、三軒目が終わった。

めでたし、めでたし。

PS:今日で「をかしら屋大通店開店500日祭」が最終日。「うずまき鍋」も「べっぴん鍋」も最終日。ぜひ来てください!!!!

再会

2009-03-30 08:57:46 | 第1紀 生きる
昨夜はいつもは日曜日定休日の「をかしら屋大通店」が夕方だけ短時間の臨時営業。
というのも、毎月、花巻で寄り集まっている高校の数人の仲間の同級会を盛岡在住の同級生も集めてやろうという事で、じゃあ店も開けましょということになった。

夕方5時から8時という短時間営業で、お知らせもこのブログとテレビ岩手の「グルぐる」、「アットマーク岩手」というネットのお店紹介ページだけだったのだが、開店まもなく満席となった。
ぜんぜん予測していなかったワタシも従業員も大あわて。
まことにありがたい誤算だった。

さて、初めての「岩手県立花巻北高等学校第○○期 ほんの有志だけの同級会 盛岡支部期成同盟」はやはりこの時期もあるのか、他の用事が入り直前に都合が悪くなる人が多く、予定より少なめの人数であったがおおいに盛り上がった。

ワタシは店で個人個人には接するのだが、やはり会が始まったころは、「失礼だがあんたダレ?」などと卒業以来、数十年ぶりに出会う同級生の姿に驚いたり喜んだりしながらも、すぐ18歳の自分に戻りとりとめもない談笑が続いた。

見れば、神が白くなったり、腹が出たり、眼鏡をかけていたりはするが、そう雰囲気が変わっているわけではない。
昔から個性が強い集団であったが、それが月日の流れで華麗に、上品に、柔らかくなったりするものではなく、さらに研ぎ澄まされているのが我が同級生の仲間達であるようだ。

5時から始め、従業員の帰った店を閉めたのが12時前。
時がたつのも忘れ語らった。

花巻の毎月29日に行なわれる定例会もそうだが、毎月毎月顔を合わせ、そう違う話題でもなく毎回盛り上がるのは同じ昔話なのだが、それでもうれしい、おもしろい、くつろげる、そんな同級生達であり、ワタシにとってはこの「花北」の同級生達と飲むのが一番の楽しみだ。

今回をきっかけに年数回、「盛岡支部」も開催しようとなった。
次回の開催日も決めた。

ようし絶対次も来るぞと手帳に書き留める同級生達。
携帯の電話番号やアドレスも交換している動作の慣れない姿が、さすがに中年のおじさんらしかった。
しかしもういい「歳」で、それなりの社会人的立場、社長とか個人事業主とか副社長とかなんとか部長とか副本店長とか店長とかのそれなりの責任を背負った方々であるから、今回と同じようにその日に来れない場合もあるとは思う。
でも、この同級会が毎日のストレスを一瞬でも和らげる楽しさを感じてしまったから、みんなも万難を排して参加しようということなんだろう。

顔は老け腹はでてきたが、心は大昔のバンカラ学生時代のガクラン、破れ帽、下駄履きの学生である仲間達との再会を心待ちにして、今日も仕事に励もうと思う。

そんな一夜でありました。

下駄箱

2009-03-29 09:05:05 | 第1紀 生きる
今は小学校になっている母校「岩手県立花巻北高等学校」は、東北本線と釜石線にはさまれた花巻市街を一望できる「桜雲台」と呼ばれていた高台にあった。

古い木造校舎の渡り廊下に下足場があった。
駅裏(といっても今は「表」より賑やかなのだが)のこの地区は平野で遮るものも無いから奥羽山脈から吹き抜ける西風はとても強いことがあった。

校舎と校舎の間にある渡り廊下は建物を避けた風がさらに強く吹き抜け、共学であったこの下足歯の下駄箱では「ときどき」「どきっとする」ハプニングがあり、硬派のワタシ達も少しばかり心をときめかせる場面があり、旋風に心の奥で感謝することもあった。
(まあ、男というのはこんなもんです。情けないけど。)

今日は29日。
毎月、花巻で29日に集まっている同級会を会場の「小ぎく」が定休日の今月は盛岡で行なおうと、「をかしら屋大通店」にいつもは参加できない盛岡近辺の同級生にも声をかけて行なうことにした。

花巻北高等学校は「バンカラ」学校で本当に「純真」な若者達が集まっていたから(「当時」はね)、今時とは違い「おつきあい」なんてしている同級生はほとんどいない(はずだった)。
何年かして昔話をすると、それでも隠れてつきあっていた仲間がいたり、少し色めいた話も隠し持っていたりと、なにも知らぬ純朴少年はワタシだけだったのかという想いになることもある。

当然、バレンタインなどというチョコレートメーカーが作り上げた「イベント」なんて知りもしなかったのだが、やはり何年か後に「俺の下駄箱に何個か入っていたよ」なんてプレイボーイ(これも死語か)が出現したりするから同級会はおもしろい。
もっとも、花北(花巻北高等学校)はバンカラ高校で多くの男子学生は下駄で通学していたから、まさしく「下駄」箱にその頃の想いが足の臭いとともに詰まっていたわけである。



さて、この写真は「をかしら屋大通店」のお座敷用の下駄箱。
これがいっぱいになると「満卓」で満員御礼となる。

毎日、この下駄箱が埋まるかはらはらしながらお客様を待つのだが、幸いなことに先週は年度末、異動時期ということもあり「週間売上」が開店以来の記録となった。
松園店も先々週、やはり週間売上記録を更新し、月単位の売上も驚くような前年比を記録しそうである。
ご来店される方には誠に感謝しきりである。

送別会が固まった週末なのか、金曜日は20名様ほど、昨夜は30名様ほど店に入れずお帰りいただいた。
申し訳ない。
ここは繁華街の外れだから、じゃあ次の店へといってもまたしばらく探すことになるのだろう。
胃袋が「ホルモン」になっているのを切り換えるのも(ワタシなら)たいへんだ。

さて、今夜。
こういう訳で、同級会を催すことになったから、思い切っていつもは定休日の「をかしら屋大通店」を夕方5時から8時までの短い時間だが臨時営業することにした。

昨日のブログでお知らせしたところ、さっそくご予約をいただいた。
あと三卓はあいていますので、日曜日なら行けるわよという方はぜひお電話で席を確保して来ていただきたい。
ワタシはすっかりお客様になっていて、「うるせえのがいるな」とお思いになるかもしれないが・・。

をかしら屋大通店開店500日祭」の残すところあと数日である。
大通店は今夜の臨時営業を含め月末まで毎日、そして「松園店」は明日は月曜定休であるが日曜日はもちろん営業しています。
ぜひこの機会に当店をご利用ください。

それでは、また。

臨時営業

2009-03-28 13:10:18 | 第1紀 をかしら屋
お知らせです。

明日、3月29日(日)は毎週日曜日が定休日の「をかしら屋大通店」が臨時営業します。
時間は短いんですが夕方5時から8時まで。
ランチタイムはお休みです。

日曜日しか時間に空きがない方はぜひこの機会にお越しください。

松園店はいつもどおり日曜日は営業です(月曜定休)。
ただし、このところ週末は混み合いますので、ぜひあらかじめお電話でお席の確保をしてください。

それでは。

後輩の後輩は先輩だった

2009-03-27 12:22:33 | 第1紀 をかしら屋
三月は決算期末、人事異動と飲む機会も多いのだろう、飲食店にとっては忙しい月だ。

幸い「をかしら屋盛岡大通店」も連日、毎日が週末みたいな感じでありがたい。

昨夜も満席。
久しぶりに来てくれた年下の友人の家族。
奥さんも学生の娘さんもお元気そうでなにより。

別卓にワタシの高校の同級生の会社グループがあり、気にしてみている様子。
「ひょっとしてあの後ろ姿は高校の後輩かな」というので問いかけるとまさしくそのよう。
何年ぶりかでお会いしたようで話が続く。

そして、その年下の友人が帰った後、その後輩がふと後ろの若いお仲間グループの男性と目が合うと、なんとこれまた久しぶりの後輩だという。

つまり、ワタシの年下の友人の「後輩」の「後輩」。
さっきまで久しぶりに会った「先輩」にペコペコしながら(高校・大学とだいびお世話になったそうな)挨拶をしていた「後輩」が、さらにその「後輩」と会うと、今度はいきなり「先輩」になる。

「後輩」の「後輩」は「先輩」なのだ。

やはりちょいと歳の差があるから「先輩」の顔をしなければいけないし、「後輩」は「後輩」なりに先輩を敬う態度で接しなければいけない。
(それが人間だ)

まあ、でもお互いが久しぶりで笑顔で会話がはずむ。

世間は狭いわけであり、こうしてお客様どおしがどこかでつながっているのを見るのは、居酒屋の親父の醍醐味であるような気がする。

そしてまわりで一緒に飲んでる方も輪になり、そういえば同郷だとか、同じスポーツをしているとか、仕事の接点があるとか、遠い親戚だったのが判明するとか、むかし同じ娘を好きだったりとか、どんどん距離が近づいてグラスとグラスが接し、杯を重ねるなどという光景を見るのも、やはり呑み屋の親父の嬉しいところである。

春。
盛岡では連日、お天道様が気を利かして「なごり雪」を降らしているが、別れも出会いもある季節である。

ある日突然、それまでランチに毎日通っていた娘が来なくなったり、新しいお客様が「をかしら屋」の複雑怪奇なメニューとにらめっこしたり、そんな時期である。

をかしら屋大通店開店500日祭」もあと数日。
ぜひこの機会に「をかしら屋」を訪れてください。
そして週末はできればあらかじめお電話で席を確保していただければ幸いです。

では、また。

無常

2009-03-26 13:25:23 | 第1紀 生きる
暖かい日が数日続き、もう春だなと思っているころに昨晩からの雪。
しかしやはり春の雪。
道に降る雪は積もることなく融ける。
しかい、つい昨日まで春の息吹を感じさせていた枝は雪で綺麗に飾られている。

先程、義理の叔父の葬儀から帰宅した。

亡くなったのは日曜の朝。
夜半過ぎに帰宅し深い眠りに就いたころに連絡が入った。

「顔出し」(地方の習慣:知らせを聞き、すぐそのお宅に駆けつけること)に叔母のもとにお伺いした。
すぐあとに病院から戻った叔父の亡骸はまだ温かかった。

今日、朝早くから行われた葬儀のあとの坊さんの説話のテーマは「無常」であった。

和尚は話を身近にわかりやすくしてくれるため本筋から離れているとは思うが、こんな風にいった。
『「常」とは変わらぬもの。「無」はその通り無いことであるから、「無常」とは変わらぬものは無いということである。身近にいえば、この間まではお孫さんとにこやかに接していた○○さんも亡くなればそうすることもできないということである。仏教ではこのような人間の厳しい面、寂しい面に触れ、どのようにして生きていくのかを教えてくれる。』
というような感じだったと思う。

ウィキペディアによると、『「無常(むじょう、Skt:anitya)は、この現象世界のすべてのものは消滅して、とどまることなく常に変移しているということを指す。釈迦は、その理由を「現象しているもの(諸行)は、縁起によって現象したりしなかったりしているから」と説明している。』となる。

「諸行無常」。

だから生きている今のうちに「飲めや、喰えや、楽しめや」なんて乱暴な発想に都合よく転化するのは、仏の裁きにあうのみか。

励め、なお励め

2009-03-25 09:39:25 | 第1紀 読書・JAZZ
なかなか新刊がでないでやきもきしている。
エッセイなどはときどき発刊されるし、短編ものをときおり文学誌にのせてはいるのだが、単行本はなかなかでない。

その大好きな作家の伊集院静の新刊「少年譜」が2月に発刊になった。
やはり短編集である。

帯には、

  誰と出会い
  何を学ぶか。
  少年時代は
  黄金期である。

  大人になるまでに通らねばならぬ
  厳しい道程に優しく光をあてる
  傑作少年小説集
  17年前に発表された幻の短編2作収録

とある。

まあ、この帯がおよそ内容を語っているのだろう。
彼らしく人の有り様(ありよう)について優しく柔らかいスポットをあてて書かれている。

今日は題名の短編「少年譜」からの一文をあげたい。

主人公の少年は昭和三十三年四月一日未明、売春防止法施工の日に遊廓で棄てられたのを、山に住む老夫婦に引き取られ少年時代をすごす。
住職に学業を学ぶが、調査にやってきた高名な博士の道案内をきっかけに、育ての親の老夫婦の元を離れ、博士の養子となることとなる。
その旅立ちの時に、出生について知らされ、住職に「励め」と諭される。

「これからは一人で生きよ。一人で耐えて励め。それがおまえの父と母、わしの願いじゃ。おまえにはそれができる。それができることをこれまで教えてきた。」

研究で不在がちな養父:博士の母と年下の実子にいじめられながら、彼は住職の言葉を噛みしめ生きていく。

年月がたち、少年は国際的な権威のある賞を受けるほど高名な植物学の博士となる。
生まれ育った里に寄り、98歳の高齢で床に伏した住職を訪れた時、住職はその床から喉の奥から絞り出すような声で、彼に「なお・・・励め」と。
博士は涙しながらうなずき、わかりました、と返答した。

伊集院のこの短編集のこの一句がワタシの心に残った。

そして、この言葉だけが、たぶん一人、胸に刻まれ、少しの間、ワタシを叱ってくれるだろう。
  

「日和佐」でランチ

2009-03-24 12:03:38 | 第1紀 食べる・飲む
エンゲル係数限界値を超えた当家、怒濤の三連荘(さんれんちゃん)。

金曜日は「をかしら屋盛岡大通店」向いの「わか葉別館」で「大盛り雲丹丼」!!
土曜日は花巻のリンゴ園の中のカレー屋さん「わいんさっぷ」。
そして日曜日は花巻中心部、市役所のすぐそばにある「日和佐」へ。

以前、相方が職場の飲み会で利用したという。
あふれんばかりの料理であったという。

確かお肉屋さんの直営だと聞いていたから期待大。

駐車場はお隣にあるのだそうだ。
便利である(が、その時は知らず他へとめた)。

わりかし新しい小奇麗な店。
一階は白い塗り壁でおしゃれな感じ。
テーブルが余裕を持って配置されている。
向こう側の壁にカウンター。
道路側は喫茶店風のテーブル。
左奥には宴会に使える二階への階段。

既に一席を残して満席。

その後も次から次へとお客様がくる人気店だ。

ネットの記事も参考にし、やはりお肉屋さんの直営だからと期待も高く、ワタシはカツカレーと迷ってカツ丼。
これはカツの上に青のりが乗った昔風のもので、グリーンピースがあればさらにご機嫌だったと思うがナツメロカツ丼である。
身も厚く良し!!
ただワタシには「ナツメロ」だからちょいと甘いかな。
卵もしっかり閉じてあります。
これは好き好きね!!

相方はランチ風のものを。
「柔らかい」というメニューの言葉に見事に引き込まれて、ヒレカツと焼肉の組合せでした。
ボリュームたっぷり。
焼肉の肉質もいい!!

娘は迷わず「トンカツ定食」。
どこに行ってもその店の評判メニューを当てる予知能力が彼女にはある。
そして見事な厚さと大きさのトンカツ。
そりゃあオイシイだろう。
いつもはゆっくりなのに、珍しくこちらと同じくらいのスピードで残さず平らげる。

メニュー価格は安い。
マルカンとそう違わないかも。
そしてランチ価格はなおさら値引きで安い。
おまけに食後のしっかりした味のデミタスコーヒーもつく。

花巻の街中の良心的な、そしてきどらない洋食店を見つけました。

街中の人はこういう店があっていいよな、なんて思った三連荘の最終日でした。

PS:「をかしら屋大通店開店500日祭」もそろそろ最終コーナー。今週は予約も多いですので、ご来店の際はぜひお電話を。めっちゃ、お得です!!

雲丹丼 大盛りで!!

2009-03-23 13:05:37 | 第1紀 食べる・飲む
「をかしら屋盛岡大通店」の向いに「わか葉別館」がある。
気仙沼に本店があり、盛岡にはもう一店をかまえる。

社長はきさくな旦那さんで、ときどき店をはねた後、従業員やご家族と一緒にいらっしゃる。
「をかしら屋盛岡大通店」が開店してすぐに来店され、励ましのお言葉を頂いたのはありがたかった。
こられるといつも、繁華街から道一筋外れるこの界隈に、みんなで頑張ってお客様を呼ぼうと声をかけられる。
同業者のご友人も多く、やはり頼られる方なのだろうと思う。

さて、その親方が先月来店されたときに、「ランチの雲丹丼はすごいぞ」と言われたのが気になってしょうがなかった。

3月20日は春分の日で相方も休み。
娘をつれて、この噂の雲丹丼を喰おうと花巻から盛岡へ来たわけだ。
まあ、喰い意地と言うのか何というのか、ワタシと出会ったばかりに食い道楽に陥ったと言うのか、本当に喜ばしい限りであり、当家はエンゲル係数限界値、毎晩が宴会料理みたいな一家である。

集合時間午後1時。
ニタリ顔でお出ましの婦女子二名を迎え、店を任せていざ出陣。

営業時間がほぼ同じだからなかなか行く機会がなく、ワタシも今回初めて。

暖簾をくぐると、靴を脱いで左手にあるカウンターは満席。
ご主人がお客様をもてなしながら料理を作っている。

ワタシタチは入って右側奥の6畳ほどの個室へ。
部屋はこの他に10人は楽に入れそうなゆったりとした和室と、中くらいの和室が並びで。
襖を開ければ大きな宴会が開けそうな感じである。



ワタシタチが通された部屋は完全に壁で分かれているので、ご同伴でも、大事なお客様の接待でも使えそうである。
(もしワタシが主人なら、昼寝にちょうどいいなと~防音効果もあるしね~思ったわけです)

眺めもいいし・・。



掘ごたつ式のテーブルの下には電気カーペットが敷いてあるから、猫じゃないけどここにもぐり込んで寝込むこともできる!?



なんて言っているうちに、来たきた!!
ワタシの「大盛り雲丹丼」1500円が(普通盛りは1000円)



見て見て、豪華でしょう。
丼も特製の大きさ。
雲丹は何段重ねか、上から隠れてどっさり!!

一度、寿司屋で「その雲丹、箱ごと」と言ってみたいのだが(花巻の友人の店に来る有名な版画家の先生はいつもそうだ)、この丼はまさしくその域に達している。

付け合わせも豪華だ。
煮物、和物(あえもの)、香の物に茶碗蒸し、デザートまでついてくる。

なになに、右側の泡は何かって?
当然、・・・でしょ。
ちなみに、これは別注です(あたりまえか)。



アップしてみました。
この蒲鉾の下にもどっさり雲丹が隠れています。
相方におすそ分け、娘におすそ分け、どんどんしても平気、平気。

そして娘はマグロ丼。
これも並の盛りつけではない。
厚切り、娘の口には入りきれないほどのマグロの切り身がどっさり。
ワタシにもビールのアテで何切れかのマグロとメカブのおすそ分け。



醤油は「お刺身用」と「お寿司用」と二種あるねと、娘。
なるほど。



さて、相方の天丼も登場!!



海老がはみ出てでてきた。
豪華、豪華、豪勢だね!!

ワタシには海老の半分が配給されました。
相方、本気で喜んで食べている・・・・、無口、口の両端が笑っているのを隠しきれない。

ってな感じで、お隣の「わか葉別館」を堪能しました。

これが、先週、金・土・日の怒濤のランチ三連荘(さんれんちゃん)。
エンゲル係数限界値を越える当家の春の珍事は続編へと続く。

(前号の「わいんさっぷ」の場所を教えてという問い合わせに、「コメント」でお返ししています。なかなかの人気店ですので、ぜひお電話でお問い合わせの上、いってください。地図があっても苦労してたどり着くでしょうが、その価値はあります。)

わいんさっぷ

2009-03-22 12:36:07 | 第1紀 食べる・飲む
「わいんさっぷ」

この店を訪れるのは二度目である。

しかし、花巻人ながら自宅から車で数分のこの店へ記憶をたどりながらたどり着くのには少し苦労した。
「あっ、行き過ぎ。」
「確かこの細~い道を入るんだ。」
「えっ、ここでいいの、行き止まりじゃないの。」
ってな会話で、はじめていく運転手の相方は首をかしげるが、やはり娘の記憶の方がたださいい。



そして、店名の由来であるリンゴ畑の中のかわいい家に着く。

靴を脱いではいる店内は、いや家のなかの吹き抜けのあるリビングには、オープンキッチンが見渡せる4席のカウンターと二人がけが二つ、四人がけがひとテーブルあり、個室も一つ。

広いテラス越しにリンゴ畑が見渡せる。

看板のカレーは、といってもメインはカレーしかないのだが、「牛すじカレー」、「オムカレー」、「ポークカレー」の三種、各700円。
これにデザートがつくセットは850円。

もちろん三人だから各種カレーを注文。
デザートとワタシは焼きリンゴ(これもワインサップという品種)。

花巻の奥さん方で店内は満員。
そしても電話がひっきりなし。
そりゃあ、初めての人がここにたどり着けるのは難しい。
店主の道案内も何回もしているんだろうが、なかなか説明が届かないようだ。

そしてお客様もうまい具合に回転している。
人気店である。
不思議な場所にある、不思議の空間。

カレーのことは日本人は誰しもそれぞれにそれぞれの想いがあろうから、詳しくは述べない。
けっこう辛口のスパイシーで酸味もある、ワタシ的には好みのルーである。
このルーはたぶん共通なのだろう、おかわりができる。

サラダ、カレーが運ばれ、あとはデザート。
なかなか充実のコースであり、それぞれが手作りである。

環境音楽(へんな名前のジャンルであるが)が静に流れ、まあ女性あこがれの居空間であるから人気なのは当然かな。

ワタシも「ホルモン屋」のウエイティングバーにこんな小さな空間が欲しいなどとわけのわからぬ事をつぶやきながら、こまごました、しかしよく考えられている小物などをチェックする。

まあ、だまされたと思っていってらっしゃい。
男一人ではちょいと気恥ずかしくなるかもしれないが、それをしのぐ心地好さのお店なのだ。

こういうところで、たっぷりと時間をかけて読みかけのペーパーブックスのページをくくるなんていうのもいいのかもしれない。