ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

初「外飯し」は やっぱり「マルカン大食堂」

2009-01-04 14:14:19 | 第1紀 をかしら屋
1月2日。

北上(江釣子)のジャスコに「オードリー」という漫才コンビ(表現が古いか?)が来るというのであわてて駆けつける。
案の定、店までは国道から長い長い渋滞。
だから早く起きなきゃと、のんびり女二人に言っても上の空。
店に着く前に運転手をワタシに変わらせ、女二人は店に逃亡した。

それでも「写メ」を撮れたと喜ぶ娘に、腹減ったとむずがる相方。

花巻市民なら、新年の初外飯しは、当然「マルカン大食堂」。

あいかわらずの混みようで、100はありそうなテーブルも満席。
人があふれている。
新年だからではなく、ほぼ毎日この有り様であるから皆さんあわてるふうでも無いが。

当然のごとく、厨房前のスペシャル席に落ち着き、やたら忙しいのに整然と仕事をしている何十名かのスペシャリスト達を見ながら、ワタシは先ず「大ジョッキ」。



スーパードライであるのが残念なのだが(ワタシとしては愛飲のキリンか、花巻市民としてはサッポロがほしい)、チケットを渡し、生ビールが来てまもなく「もり」が来たのには、その速さにびっくり。

昼から生ビールとモリソバなんて洒落ているわけである。
  (このあとにもう一品頼んでなければ、確かに「洒落者」であるのだが・・・)

意外と蕎麦も行けるわけで、量ははてしなく多い。
東京や盛岡でも少し気取った直利庵さんなんかと比べれば三~四倍はあるかな。



続いてきたのが、相方の頼んだ「カツ定食」。
なんだこの大きさは、この豪華さは。
「なんぼ?」といらん心配をすると「930円かな」と平然とうそぶく相方。
そりゃあ、ワタシの「大ジョッキ」も900円であるが、この「マルカン大食堂」で600円を越えるものを頼むのは違反だべ~とあきれる。



あきれながらもその特大カツの端をいただき、その分厚さを衣のせいではなく身がみっちりと詰まっていることに「ウンウン」と頷きながら、またまたビールは進む。



そうこうしている間に、ワタシの「カツ丼」も到着。
頼んだのは「カツ丼」であるが、これは小分類では「カツ重」そのもので、まあ田舎ではどちらも同じなのであると自分に言い聞かせる。

これも充分なボリュームであるが、なぜか先に来た相方の特大・特厚「カツ定」の後であって、なんとなく感激が薄れるが600円程度のもので、「マルカン大食堂」からすればごちそうの分野である。

それにしても満足げに特大・特厚の「カツ定食」をむさぼっている相方の前では、貧弱愛妻弁当を仲間に見られないように左腕で隠しながら食べているサラリーマンのごとしである。

娘のがなかなかこない。
まあ、混雑しているからなと思ったけど、催促したらすぐに来た。



なんである?
「ハヤシライス」である。
大きな肉片が二つも入っている。
催促へのおわびのつもりか。
それにしてもハヤシの肉としては格段の大きさである。

味は・・なんかトマトケチャップ煮のようなハヤシであるが、そのボリュームと特大肉片でお釣りが来るくらいに価値のある一品であった。



そして、ワタシはいつものように、花巻市民として当然のごとくに、食後の「十巻ソフトクリーム」を箸でいただくわけである。



そして、いつものごとくにその空洞を眺めながらピサの斜塔状態を保ってきた「十巻ソフト」の巻き巻き名人の技に感嘆するのである。
今日の「巻き手」はいつものおばちゃんの他に若いのが一人。
なるほど、技術の後継も着々と進みつつある、明るい企業のマルカンデパートである。

娘はなぜか、「ピーチパフェ」。



「美しい!!」。
「マルカン大食堂」らしくなく可憐だ。

この日はなぜか、この「ピーチパフェ」がやたら多かった。
流行りなのであろうか。

そして、特大ケースに入っている等身大「フィギア」には、「ソフトクリームの三分の一」と書いてあるが、ガラスコップに入ったそれは「十巻」ならぬ「七巻」はあろう「ミニソフト」も大はやりであった。
「十巻ソフトクリーム」が140円。安い!!
そして「ミニ」が100円。
能書きだけは三分の一で100円は高かろうと思いきや、実際は「七巻」。
三分の二以上あるわけで、これで「100円」は安いのである。

「マルカン大食堂」の住民達もやはり進化して発注しているのだ。
花巻市民恐るべし。



そしてわが家族、三人はその残骸を残し、その中身を体にたっぷりと蓄えて、「通」らしく裏階段から帰るのであった。

その日の夕飯がさっぱり食欲なく、遅い時間になったのも無理なかろう。

あすから仕事だというのに、お腹はポンポコリン。
頭はいつにましてめぐらず、ただただぼーっとしてお腹をさすりながら横たわるのみであった。

今年も怠け者の正月はこうして終わった。