ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

秋を探しに~新そばと光太郎山荘

2012-10-30 11:13:37 | 第1紀 自然・季節
昨日の月曜日は個人的に日曜日の代休をいただいた。

かかりつけの内科で予防接種と定期検診の採血と採尿。
心配な喉のゼィゼイの事で相談すると、やはり吸入器を処方された。
後で友人の医者にさんざ脅かされたが、やはり気をつけなければいけないのか。

いい事が一つ。
そのあと、相方と2階の息子の部屋を何年かぶりにお片づけをしていたら、
バアサマが孫の息子にあてた餞別の袋の中に、
なんと中身が。

三万両也。
階下のバアサマにあらためて感謝申し上げながら、、
嫁よあれはどこへまた隠したのだ??

そういう相方をつれて、先ずは「新そば」を喰いに。

「大畠屋」はお休みで「嘉司屋」へ。
うん、壁に「新そば」の張り紙あり。
お得な「ランチ丼セット」、ワタシはカツ丼と大もり、相方は天丼ともり。



それぞれ一人前づつあり、800円は確かに満足。

腹をさすりながらもう一つの秋を探しに「高村光太郎山荘」へ。

ワタシの花巻の原風景の一つで、ほぼ毎年のように訪れる。

写真を訳も無くたくさん撮ったのでご披露しよう。



入り口で入館料500円を払う。
ここは「新奥の細道」に入る。
いい田舎道で何コースか歩いた。
いいんだけど、小動物、蛇、蛙、熊などに注意。
春は山菜、秋はキノコの宝庫である。



高村光太郎山荘、記念館、詩碑、智恵子の丘など半日は楽しめる自然のコースがある。
今日は膝が良くなく、花巻市を一望できる智恵子の丘は残念ながらパスした。











花巻市のホームページから少し抜粋。

高村光太郎と花巻

光太郎は太平洋戦争も終わりに近い昭和20年5月、以前から知己の間柄だった宮沢賢治の弟、清六の家に疎開しました。しかし、その宮沢家も戦災をうけ、転々としたあとこの杉皮葺の屋根、荒壁、障子一重の窓の畳3畳半の山小屋で“山居7年”の孤独な生活が始まりました。光太郎62歳の時です。
氷点下20度の厳寒、吹雪の夜には寝ている顔にも雪がかかり、生きているものは自分と何匹かのネズミだけ。炎暑の夏には、蚊やブヨに悩まされての厳しい毎日でした。
亡き妻智恵子の幻をおいながら、自らの手で自らの生活を守り、真と善と美に生きぬこうとした高潔そのものの理想主義的な生活でした。この“山林孤棲”の日常から愛と美の結晶というべき作品が生まれていきました。

童女のようだった亡き智恵子を追慕し、戦争詩を書いたことを内省する日々の中から、連作詩「暗愚小伝」、詩集「典型」、詩文集「智恵子抄その後」などの傑作を生み、その精神世界をこの花巻の地で大成させました。しかし、昭和27年に十和田湖畔に建設する「裸婦像」制作のために上京し、その完成の後、岩手に戻ることなく東京で没しました。


光太郎山荘

焦土と化した東京より太田村山口(花巻市)に疎開し、冬には雪が吹き込むあばら屋で思索の生活を送ったのが高村山荘です。山荘に入る前、光太郎は旧山口小学校の宿直室で過し、地元の人々との交流を深めました。山荘は套屋(とうおく)によって保護されていますが、これは光太郎を敬慕する村人たちが一本一本持ち寄った木で建てられたものです。



そう、この15畳あまりの部屋がワタシを誘うのです。
理想たる一つの情景。











井戸がある炊事場。









厳冬。















ここは厠。



光太郎記念館は撮影禁止。

案内のおばさんから、あのワインサップ(リンゴ畑の中のカレー屋さん)の祖父さんと光太郎の交流(いきさつ)を聞く。

山荘の前にリンゴの木を植えたがうまく育たなかったそうだ。



木々は少し色づいているが、いつもの年とは違う気がする。





赤い身。

小さいころは近所の子たちとそれはさまざまな野の実を食べた。
しゃごみはこの木だったっけか?
違うかもしれない。

などと考えているうちに、口の中に甘酸っぱい想い出が広がる。






そして秋の散策隊はメンツを替えいつもの「29日」で、カウンターに。



ゼィゼィのせいか二次会のスナックでも独り意気が上がらず。

しかし、料金は酒代よりカラオケ代の方が多いという同年代のママから、西和賀のキノコをたっぷりいただいて、少年に戻った男四人、夜半に帰る。

双葉町、寂し。

明日は「松の市」  松園中央公民館

2012-10-27 17:33:55 | 第1紀 をかしら屋
明日の日曜日は松園中央公民館で行われる「松の市」に出店。

ウォークラリー等が行われる松園地区の催事で、今年がたぶん2回目。

時間は10時から15時ですが、午後から雨模様ですのでおいでになる方はお早めに。

松園中央公民館はこのエリアの方以外はなかなか場所がわかりづらいと思いますので、ネットで確認してからの方がいいでしょう。

出店も意外に多く、楽しめるかと思います。




さてシクラメン。

松園店の玄関に居ます。

今年は異常気象で真夏に咲き始め、さていつまでと思っていたらまだまだ咲き続けそうです。

今年の冬はどうなるやら?




話はかわって「もりおか短角牛」。

食べる会も終了し、残るはカルビ(外バラ)とタン。

追加で昨日、2本手に入れました。



最初のと、この二本目では後の方はなかなかいいね。

短角のタンは厚くて、意外なほどさしがあります。

ぜひ、お試しに来てください。




そうそう、11月6日(火)は「第4回 お月見はしご酒」。

前売券は当店にもございます。

じゃ、、


PS:春ならぬ秋の珍事。常時寝不足のワタクシ、ことあろうか本日8時間も寝入りまして、ここのところの最長記録。  時計を見てびっくり。  疲れよりも寒さのせいでしょうか?

○十肩

2012-10-26 11:42:30 | 第1紀 生きる
この間の日曜日、

前夜、「第4回 短角牛の内蔵と焼肉をたらふく喰う会」の会場で最後の残った仕入れ業者さん達と同じ卓で遅くまで「もりおか短角牛」を味わったあと、相方の車で花巻の自宅にお持ち帰りいただき、爽やかな朝を迎えていつもどおり台温泉「精華の湯」に90分ばかり浸かって、羽山神社の霊水をいただきに。



木々は先週より色づき、



万の神様達も冬支度か。



羽山神社は腰に効くといわれ、少しお賽銭も多く投げるのだが、これが効いたのか最近、肩が廻る。

もちろん温泉でも入念にストレッチをしたりするので、台温泉+羽山神社がワタシの○十肩を直してくれたのかもしれない。

まだまだ痛みはあるから、毎日忘れずストレッチを欠かさないようにとそのときは思うのだが、痛みを忘れると約束事のストレッチも忘れがち。

これは毎日のことだが夕方までは禁酒を誓い、仕事を終えるまではそれが節酒にかわり、いざ事務所につくと「今日が最後」と酒をあおる、その行為に似ているわけだ。

なかなか進歩しないが、こんなもんだと思ってはいけないと午前中のワタシは毎日のように心に決めるのだ。



長いPS:その日曜日のヒトコマ。



秋の花。



花巻農協の農業祭。
賑やかなれど、テント少なし。
だからエーデルワイン一杯のさみしさ。



カメを見る。

朝カレーと短角牛の名残

2012-10-25 11:52:06 | 第1紀 生きる
一昨日の夜、協会のみなさんとともに桃知先生がいらっしゃったので、これはいいタイミングだと、さっそく「もりおか短角牛」の内蔵と焼肉をお出しした。
前日行われた「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」で少しだけ隠していた「もりおか短角牛」の部位を集めてみた。
タイミングが悪くこの二日間の「会」に来られない常連さんもいるだろうと少しだけ残していたのだが、さっそく東京から先生が来られるとはホルモン神の思し召しか。
やはりおわかりになる、お好きな方に食べていただくのが、うれしいことだ。







桃知先生のブログ「モモログ」にさっそく掲載していただいている。
写真も上のワタシのへたなよりは、よっぽどおいしそうに写っている。
ご参考にクリックしてみてください。


そして、昨日は給料日前。

今朝の冷え込みは厳しく、ついつい布団から脱出できず。



だから朝飯は店についてすぐに「朝カレー」って、もう昼ダヨ。


そんなこったの日々。

先月の今頃は、「いつまで続く暑さかな」と半袖も脱ぎ捨てたいくらいでしたが、やはり北国の秋はひとっとび。

今日も大通店に居ます。

じゃ、

盛大でした 「第4回 短角牛の内蔵と焼肉をたらふく喰う会」2日目

2012-10-23 11:21:07 | 第1紀 をかしら屋
昨夜は大通店で「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」の2日目を実施しました。

定員20名様のところ、初日は17名様、昨夜は19名様のご参加を得、盛大に取り行うことができました。



ご参加いただいた方々に感謝申し上げます。

ではチラリと写真をご披露。
  (初日とダブル分は除きます)



テールスープ。
牛テールとタン先のスープで味わい深い。



牛タン集合。
他はすべて「もりおか短角牛」でしたが、牛タンは九戸産の短角牛。
ね、立派なサシっけでしょ。







焼肉も、サーロイン、ミスジ、外バラ(カルビ)と豪華。
短角牛とは思えない(?)立派なお姿と、赤身のさっぱりしたオイシサ。
ワタシもいただきましたが、常連さんとうなるばかり。





いや、うなってばかりでなく、ひととおり落ち着いたところで常連さんと一献傾けましたが。。

酔仙の雪っこも、なつかしくいただきました。

参加者の方に次回はいつと尋ねられましたが、そう、また来年の創業祭ですかね。

え~、もっと早くというリクエストに何とか応えたいと思いますが。


それでは、

今日も一日、大通店に居ます。

本日夜、大通店にて「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」2日目開催

2012-10-22 13:56:33 | 第1紀 をかしら屋


という事で、土曜日の夜は大通店で「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」の初日。
今日は2日目。

最初に、本日はまだ少しだけ余席があります。
今からでもどうぞご予約ください。
  大通店 019-651-7111まで


さて、堪能しました、一昨日の夜。

短角牛のすべてを味わい尽くしました。
そして堪能しました。

メインは「もりおか短角牛」。
盛岡市玉山区の中村さんの短角牛です。

メニューをご紹介しましょう。





一の皿は、

ハツ (これが良かった、他もいいがこのハツは食感も良く、さくっとしています) 
ギアラ (これも驚いた。初日は身の厚い方を使った。だいぶ洗いに洗って、見るからにおいしそうだったが、いや~食べてびっくり、みしっとした歯ごたえにジュワッと適度な脂もあり、ウマイ!)
センマイ (焼きセンマイもいいもんです)
ハチノス (ハチノス好きにはたまりません。短角牛は飼料のおかげか胃袋類がたくましく、オイシイ)





ニの皿は、

コプチャン:小腸 (黒毛のそれよりは融点が高いのか、はでなファイヤ~! とはいかないのですが、それだけに脂が上質の感じで皮もよいテクスチャーで非常においしかったです)
盲腸 (盲腸はやはり少しかためながらなかなか味わい深いものです。)
レバー (いや~、まいったくらいオイシイ。臭みなんか全くない。淡白すぎず、柔らかすぎず、粘りすぎず。自然で育つ良さが、内臓全般に現れたと思ったこの会ですが、特にもこのレバーは「健康」そのもの、秀逸でした。)
ミノ (第一胃ですね。わずかな量ですが、一の皿同様、胃袋類は草で鍛えられて非常にオイシイものでした。)

三の皿

牛タン (これだけは九戸産の短角牛でしたが、いや~「黒タン」に勝るとも劣らない。草をベロンとなめるせいか舌が厚い。そしてそのせいか意外なほどのサシ。まいったな~、モウ。)

四の皿

カルビ (もりおか短角牛の中でも中村さんの肥育のは素晴らしいサシっけがあり、これホント短角牛なのって感じですが、赤っぽい赤身とのバランスはすさまじく、短角牛はアミノ酸が多いってのも実感しますね。)
サーロイン (いや~、昔の短角牛のイメージとは違うは!! 柔らか、適度なサシ、香りの良さ。まいりました。)
ミスジ (見た目は短角牛、味は特級。肉汁あふれるおいしさです。)

おまけ

東京下町風 牛モツ煮 (両国当たりの居酒屋風のワインも入った洒落た味。ガーリックトーストに乗せて召し上がれ。女性陣に大好評。)
山盛りサラダ/セルフサービスで
牛テールスープ (牛タンのタン先も入れて、さっぱりしたオイシサ。白髪ネギを添えて)





一杯目はベアレンクラシックの生ビール。
ワインも数種。
酒は廣喜の冷やおろし。
飲み放題。
オ、オ、オジサン、絶好調。

そんなわけで、夜遅くまでみなさん楽しまれました。

ワタシも最後の食肉業界の方と一緒に堪能しました。


本日、若干ながら余席あります。

さて、ランチは怒濤の「ホルモン定食」。
シロ2頭分いっちゃいました。
明日の分はどうしよう??

では、

解決、、、、、、かな?

2012-10-20 11:57:44 | 第1紀 生きる


創業祭、バリバリ実施中。



「土日スペシャル」
すごい!!
39円ホルモンと100円カルビ、どちらも一人一皿限り。
松園店は盛岡冷麺ワンコインの500円!



そして本日と来週の月曜日は大通店で「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」。
本日はカウンターのみ数席あり。
明後日は2組ほど余席あります。
従って、夜の部はこの両日、貸し切りとなります。


さて、本題。

仕事で抱えていた問題点が2つ解決。

しかし、片方は検証中だが、ちょっといい按配ではない。

先ずは買って良かったな、すごいなと感じていたレーザープリンターの「黒」が超~薄くしか印字されなくなったこと。

あれやこれや説明書を見て何カ所かチェックしたり、ネットの情報を探ったりしたが埒があかん。

こうなりゃ強攻策と考えたのが「黒べた一面 十枚刷り」。

そう、再生タンクにインクを補充したサードメーカー製を使っているので、何かの拍子にノズルに小さな異物でも詰まったのだろうと勝手に判断し(だって「薄く」は印刷されているし、インクの認識も表示されているのだから)、インクをたくさん出すように仕掛ければ、ノズルの異物かなんかも勢いで出てくるだろうという恐ろしくざっくばらんな考えだった。

excelで黒ベタ表を作り、先ずは一枚。

ダメのことアルヨ。

え~い、十枚。

はは~、成功したみたい。

完成にさらに十枚。

もう、OKのことアルネ。

そういえばずいぶん前から少し薄墨だと思っていた。
それも一挙に解決。

少し目標高く頑張らせるのが機械への愛情と知る。


そして、うまくいったかに見えた2つ目。

事務所のパソコン(XP)で、explorerではgooはみつかりません みたいな表示でさっぱりつながらない。
これが最近のこのブログに大きく影響しています。

で、昨日、大通店のパソコン(windpws7)に google のツールバーを入れたときに、同じような現象が。

少し慌てる。

で、ね、ワタシも初心者だがパソコンは日本初のノートパソコンを購入したくらいの経歴だけはあるから、ない知恵を絞ってツールバーの設定をいじくってみた。

何カ所かやったときに、なんかセキュリティーのところがなんで google おじさんにもあるのといぶかった。

explorer にも同じような場所があって、あっちは外していたよね。

と設定の最初の欄の一番下(正しいURLに・・・どうたら)を外すと、何ということでしょう、スムースにgooにつながるではあ~りませんか!!

よ~しと、昨夜は深夜2時までお客様がいて帰りが遅くなった事務所で、同じ設定に変更してみた。

んんだらばよ~、な~んという事でしょう。

直っちゃった。

よしよしと、眠い目をこすりながら、今朝。

ありゃりゃ、戻っちゃった!


従って、現在も未解決。

悶々であります。


さて、気を取り直して今夜の準備にとりかかりますか。

じゃ、

(明日のブログはお休みします)

地球とアトランティス、そして5周年の夜

2012-10-19 11:46:43 | 第1紀 食べる・飲む
再開した昼歩き。

よか店、2軒発見!

うれし。


1軒目は一昨日の昼下がり。

場所は八幡。
八幡といえば古い街並み。
この歳になって古さの心地よさを覚え、八幡界隈はじっくり散策したい場所。

路に迷いながら一軒の喫茶店を探す。
南大通の道から看板が見え、前から気になっていた。

駐車場は持たない街の小さな路面店だから近くのコインパーキングに車を入れる。

期待とともに恐る恐るドアを開けると、すぐにあるカウンターから4人の昔少女がコチラを振り向く。

何やら楽しそうに話し込んでいたようで、私は思ったより広い店内にゆったり置かれた3つのテーブル席の道路側に座った。
そう、なにげなくマンガ週刊誌2冊とって。

この時間に初めての人と思われたくない。
あら、あのこなしは以前に来たことがあったけかと思っていただくくらいがちょうどいいと思う、自意識過剰のシャイ、約一人。

ランチメニューから店名のついた「アトランティスランチ」を選ぶ。

もう子供は成人し孫かき(孫をあやす役目という田舎語)でもしてそうな愛想のいいおばさんが、そのまま厨房に入る。

しばらくしてきたプレートは、ああ喫茶店の洋食!! と思わずうなずきそうな、しかしここ何年もあずかっていない昭和のランチであった。
エビフライ、魚のフライ、豚のしょうが焼き2枚、たくさんのレタス、洋皿に乗ったライス(ご飯じゃないよね、呼び方は、でも本当はオイシイ少しだけ硬めの洋食に合うごはん)と味噌汁。

いや、全く文句のつけようのない昭和喫茶のランチ。
ほくそえみながらいただいた。

コーヒーまで「喫茶店」の洒落たカップでいただいて、またこれが「喫茶店」らしい中庸のおいしさで、心もぽかぽかあったまった。

〆て750円だったろうか。
駐車場代は自己責任だから、いや満足である。

場所は盛岡劇場の筋を入ったところ。
有名なモツ焼き屋さんの近くである。

見落とさないように。
街に溶け込んだ風情である。

たぶん、いや当てにならない予測だが、ワタシがいなければカウンター横にある古い機械で、昼カラでも楽しそうにやっていたんじゃないだろうか。

うん、名前の由来を聞くのを忘れた。
店の雰囲気にはどうも似合いそうのない雄大なお名前だったから。


そして昨日の昼下がり。

明日の「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」のワインを仕入れに「ワインとチーズの店 よしだ屋」に行き、昼サロンでシュバルツを2本やっつけたあと、噂の医大裏にあるというカレー屋さんを探しに行った。

うん、すぐ裏の雑居ビルの2階に「ちきゅうや」はあった。

あらら、螺旋階段をあがりドアを開ける前からそこはジャパン・東京のロッポンギあたりに来た感じなんだな。

店内もオッシャレ~~!!

医大の先生方にはあうのかもしれないが、ワタシのような庶民の端くれには似合いそうもない素敵な空間。

一人客でも少し座るのをためらうようなプライベート感あふれる4席ほどのカウンターと、横にずらりと並んだ、片側が長いベンチシートのテーブル席。

店内の装飾も多くはないがすっきりとし、店の主観をしっかりと客に意志気づけるように置かれている。

静かに流れるBGMはインドの音楽か。
リズムと女性の唄い方が独特である。

2時ちょっとだけすぎて、しかしランチメニューをいただく。

スパイスの香りがこの店の本気さを感じさせられる。
こうなりゃ、しっかり食べなきゃ。

若い、しかし身のこなしがいかにも都会的な、たぶん一人できり盛りされているだろうご主人にオーダーを伝える。

ランチのチキンカレー(サラダ、ナン付き)、タンドリーチキン1個、食後にラッシー。

チキンカレーはスパイシーでオリジナリティーを感じた。
タンドリーチキンは、ご主人が今日は骨なしですと云われたが、いやその方が食べやすいし、きっちりと窯で焼かれた食感のあるものであった。

一番喜んだのはナンで、いやこの狭い厨房でしっかりと高温で焼き上げたのだろう、これまでにないふわっとした空気を抱いた香ばしいもので、見た目も味も食感も記憶に残らざるを得ないような好ましいものであった。

見た目は大きいがふわっとしているので、決して多くはない量のカレーには少し足りず、よっぽどおかわりしようかという誘惑に負けそうであった。

調理場の音からも察せられるようにとても丁寧な作りのラッシーは、なんだろうか、マンゴーかな、果物がグラスの飾ってあり、ストローも飲み口だけに紙の袋を残してあるとい、まぁここらへんでは見かけない洒落たものであった。

次回は少し早めに来て、数種あるインドビールなどを飲みながらゆったりとすごそうかなと、メニューの載ったチラシをいただいてきた。

まさに異空間の二軒。

たたずまいは全く違うが、ご主人の意志を強く感じさせられる結晶としての食事や空間が、自分に何かを問いかけるものとなった。


そう、この日(昨日)が大通店の開店5周年の日であり、しかし感慨に耽る間のない忙しさで、いや~もう、ありがたいを超えそうなくらいうれしい悲鳴を上げながら遅くまで稼いだ。

最後の客が退けてからも、例のごとくコブクロの処理に追われていたが、さて、これが本当の姿だと神様が示したような開店記念日。

事務所に帰り、この日の祈念と自分を含めたお祝いに、独りハートランドをいただく。

そういえば開店ぎりぎりまで、メインの生ビールを一番搾りにするかハートランドにするか迷ったのだっけ。

ワタクシ的にはハートランドだが、ホルモンや焼肉にあうのはたぶん一番搾りで、これで良かったのだろう。

ハートランドは、そう、次の機会に、ね。


PS:「第4回 短角牛の内蔵焼肉をたらふく喰う会」。明日はカウンター席など少しだけ余席があります。月曜日はあと2組くらい空いております。さきほど「もりおか短角牛」のサーロインとミスジが来ました。仕入れ先の担当者も明日はお客様の一員になりますので、まぁ、ずいぶんと気張ったこと!! え~、いったいいくらするんだい!?

お申し込みは大通店、電話019-651-7111まで。

じゃ、