若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

遺影写真 2

2009-07-02 05:18:09 | マツモト写真
今日は、義父の100ケ日。あの日から100日、か。

義父の遺影写真は、笑顔の写真ではありませんでした。床屋から帰った時に、スタジオのライティング・テストで撮影したという、真面目くさった表情の写真でした。

『ライティング・テストってところが仕事ばっかりだった親父らしい』とか、『撮ってばかりで、いつもちっとも写らなかった親父らしい』とかの思い出が付随している写真です。そして、その遺影写真の横には、奥入瀬でカメラを構える(顔が見えない)義父の写真が『サブ・遺影写真』として置いてあります(二代目撮影)。そんな全てのエピソードが相成って、私たちにとっては、それなりにイイ遺影写真となっています。

過去のアルバムを繰っていると、改めて義父の写真が少ないことに愕然とします。時々写っていても、手が明らかにリモコンでシャッターを切っていたり、私たちの結婚披露パーティの時に至っては、集合写真のシャッターの瞬間に、写している二代目の友人を撮影したかったのか、カメラを構えた義父が写っていました(だから、顔が見えない)。

徹底した義父の『写真哲学(わたしは写す人ですよ)』には脱帽の思いで、遺影写真を見る度に「お義父さん、かっこいいねぇ」と話しかけてしまうのでした。

とはいえ、やっぱりお義父さんにも、もっともっとカメラを向ければよかったな。「私はいいですよ」と照れる顔をもっと残せばよかったな。

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2 コメント

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Unknown (ikkyow)
2009-07-03 06:58:52
二代目の師匠のことをテレビで拝見してから、私も家族の写真を個々に撮るようにしています。普段通りの写真が遺影になったらいいなって、私も家族も思っているからね。でもやっぱり
構えちゃうから、回数をこなさないと難しい…。カメラを向けられるのが当たり前に感じてもらうまで、当分は納得がいかないシャッターが続きそうだよ。
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こんにちは (若女将)
2009-07-03 10:23:07
うんうん、そうそう。

それと、私は親しい人ほど、「遺影写真を撮ろう」と言い出しにくい。何か、上手な誘い方があるといいな、と考え中。
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