若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

恋の予感

2011-10-15 09:40:39 | 音楽(足利市民合唱団)

「君のマツゲはどうしてそんなに短くて少ないんだろうねー」と言われていた片想いの相手に、「来週の週末、ひま?」と聞かれたような気分です。 

 

昨夜の合唱の練習で。 

 

パート練習でソプラノだけが歌っていた部屋に入ってきた先生が、「きれいだねー。発声(の指導者)がいいねー」と一言。いつもの「僕ってすごい」的な台詞ではあったものの、褒められたことに違いはない。そんな小さな一言で、ご機嫌になってしまうわけです。 

 

更に、いつも私の前に座っている方がくるっと後ろを向き、「最近、すごくイイ声ね。4回前の練習くらいから、急にいいわよ。」と言って下さいました。私の前の席で、時に半音どころか1音くらい低い音程や、8拍伸ばすべき箇所を2拍でブチっと切る裏切り行為などを、毎週目の当りにして、私による迷惑をこうむっている方。本当にうれしかったー。多分、「あなたのマツゲはオードリー・ヘップバーンより長くて素敵ね。」と言われたより、嬉しかった!

 

 

 

美しければ合唱の華となり、美しくなければ、合唱をぶっ壊すことも出来てしまう怖いパートのソプラノ。メロディを歌うだけなので簡単だと思いがちだけど、実は基礎が出来ていないと、「全く歌うことが出来ない(声を出すことすら出来ない)」絶望的な状態に陥ることもあり得るパートだと思っています。去年の今ごろ、私は本当にそんな状態でした。体調不良で第九に出られなかったのですが、「良かった。第九に出なくて済む理由があって。」とさえ、思っていました。だって、「どんな風に歌を歌ってたんだっけ?」と分からなくなっちゃって、2時間半声を出さずに帰宅・・・なんて練習日さえありましたから。それは下手の横好きにとって、これ以上ない悲しみでした。 

 

相変わらず1音下がっていたり(残念ながら自覚もあるのに)、8拍を2拍で終了したりしてるけど、でも、明らかに去年とは違っているんです。そんな良い自覚をしたのは、一体何年ぶりだろう。だから最近は、個別に歌ったときに、「なんでできないんだろうねー?年かなー」なんて言われたって、先生の背中にシャドウパンチするくらいで、落ち込まずにすぐにご機嫌になることさえ出来るのだ。

 

 

 

いい歌を、いい声で。そんな両想いの日が、いつか来るといいな。