若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

時間差のお楽しみ

2009-03-21 10:12:00 | その他
旅行の楽しみのひとつは写真。以前それは時間差のある楽しみでした。鶴のポーズをしたのに、上半身だけしか撮ってなくて、「ダメじゃーん、ちゃんと全身入れてよぉ」とその場で抗議、撮り直ししちゃうなんてことは以前はありませんでした。少しだけ寂しい気もします。

今回の旅の中で、ある古い写真館を見学に行くというプランがありました。お話を伺ったところ、今のご主人で四代目、店内には箱根を訪れたチャップリンや、ジョン・レノン夫妻などの写真とともに、明治時代の箱根の風景を撮影した写真とその頃のカメラが無造作に飾られていて、歴史を感じました。すると突然二代目が「予約してないのですが、撮影していただくことは出来るのでしょうか?」と言い出したのです。

えーーー、ロープーウェイが止まるかもっていうほどの強風で恐ろしいことになっている髪の毛や、電車の旅だからと、軽いことを第一条件にして選んだ服装で!?

とはいえ、滅多にない機会ではあったので、撮っていただきました。いやぁ、緊張してしまった。いつもウチで撮影しているお客様はどうして皆さんあんなに素敵なお顔が出来るのでしょう!改めて、スタジオ撮影にいらっしゃる方々の思いを知り、貴重な経験になりました。

その写真は3週間後に送られてきます。はてさて、どんな顔をしていることやら……(何度も何度も「もう少し柔らかい表情で~」と言われてしまった私達)。


ところで、冒頭のお話、ナゼ鶴のポーズかといいますと、泊まった旅館が『平鶴』さんだったからです。いい風呂、いい飯、いい人の3拍子そろったいいお宿でした。