またまたカミングアウト

回復しない、復活などない、感動ドラマはない、などという話のどこが面白いのかわかりませんが、このブログを読む方がふえています。そろそろブレイクして、億万長者ですね（笑）。

神経が切れている状態でも、長い年月をかけてリハビリをすれば、歩ける可能性はあると思っています。ただお勧めはしていません。リハビリメニュー自体はシンプルで簡単ですが、いろいろなノウハウを、患者自身がリハビリをしながら、作らないといけないからです。ここが難しいところです。

退院したての頃、首は動きましたが、振り向く事ができませんでした。よくそんな状態で、車を運転したと怒られるのを覚悟しての、カミングアウトです（笑）。バックミラーが、ついているので大丈夫です（チャンと使ってますか？）。事故もありませんし、人を轢いてもいません。

振り返る事もできませんし、体をまわす事もできませんでした。ほとんど体が固まった状態での、在宅リハビリでした。それでも二年がすぎた頃から、少しづつ、ほんのわずかづつ、改善されてきました。今でも制限は残っていますが、退院時より格段によくなりました。

体幹をつけてから、筋力をつけてからという考えもあると思いますが、立って歩いて普通の生活に近づけるようにするほうが、たぶん時間の節約になると思います。元の生活状態は、カラダがおぼえていますので、「差」が実感できます。元通りとはほど遠いですが、体幹、筋力は、後からついてきました。チョッと油断をすると、ふらついたり、ころびそうになります（笑）。

今の体の状態を、説明してみます。まわりの人たちが「障害者」だということを忘れてしまうくらい、動きがよくなりました。普通にいろいろな事をやらされるようになりましたが、しゃがんだりできないので寝っころがるしかありません。マッ、痛い、しびれるは、「当たり前」ですので、どんな風かは書きません。

バイククラブの会長が、バレーボールの練習で怪我をして、自家用車を体育館においてきました。次の日早速、師匠と私で、車を回送する事になりました。師匠が私を迎えに来て、私が会長の車を回送するというような話でした。私が「普通の車は運転できないよ」と言うと、みんな私が「障害者」だというのを、忘れていたのに気がついたたようです。結局、私の「運転補助装置」の付いた車で送迎をして、師匠が回送しました。最後に、会長の家に冷やし中華を、出前でとってもらって食べました（余計な事ですね　笑）。支払いは会長、ご馳走様でした。

念のためですが、師匠、会長の呼称は便宜上のものです。二人とも私より年上ですが、私のほうが威張っています。エッヘン（笑）。二十代の頃からのお付き合いですので、もうご恩返しなどできないぐらい、お世話になっています。これから「迷惑をかけない」ぐらいが、ほんの少しのご恩返しですね。