バイオレットのお絵かき☆ダイアリー

折々に描いた俳画や水彩画を展示して、勉強の励みになれば…
そんな想いで、また新たな出発です。

タイサンボクの花

2006-06-17 18:45:12 | Weblog
水彩画教室に向かう途中で、タイサンボクの花が咲いているのを見かけました。
皆さん、タイサンボクってご存知ですか?
ちょっと枇杷の木に似ていて、もうすぐ夏に突入!というこの時期になると、
大きな白い花をつけます。その花の大きさは直径10センチ以上にもなるでしょうか。

以前は、お向かいのおうち にもタイサンボクの木があって、
我が家の窓から、そのやわらかな大輪の花を眺めることができました。
でも、いつの間にかその木もなくなってしまったのですが・・・

タイサンボクはかなり大きな木なので、その花がどんな香りを放つのか知りませんが、
きっと「くちなし」の花のような甘い芳香をあたり一面に漂わせているのではないか?
って、勝手にその香りを想像しています。

そんなタイサンボクの花に、私、特別の思いがあります。
それは母が入院していた病院の正門付近に、そのタイサンボクの木があって、
6階の母の病室の窓から、ちょうど眺められました。
白い大きな花がたくさん咲き誇っていましたが、その頃の私には、
それらの花の真っ白な清楚さが、無性に空しく一層淋しさがつのるように思えたものです。

タイサンボクの白い花を見ると、あの当時の切ない思いが再び甦ってきて、
病いに打ちひしがれた母の悲しそうな顔が、なぜか浮かんできて仕方ありません。
でも、でも、そんなタイサンボクの花、機会があれば、一度絵に描いてみたいなあ~。
コメント (2)
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