♪朧月夜

桜が開花するこの時期になると、いつも思い出す歌があります。
それは 朧月夜 という歌です。

あれは私が小学校３年生の時・・・
先生の提案で、クラスの皆が何かかくし芸のようなことをすることになって・・・
当時、あまり社交的ではなく、つまり内向的な私は、特に親しい仲の良い友達もいなくて・・・
（えっ？今の私からはそんなこと信じられない！って言う声もちらほら・・・あるような？）
結局一人で何かしなければならなくなり・・・

家に帰って、そのことを母に相談したところ・・・
母がこの「朧月夜」の歌を教えてくれたんです。
この歌、小学校３年の私には、ちょっと内容もロマンティックで
大人っぽい感じの曲に思えましたけど・・・
でも、ホント、オトメチックですごく好きになりましたわ。

それで当日はクラスの皆の前で独唱したんですよね。
その頃って、本当に淋しい子だったんですよ、私。
そんな淋しい気持ちを、母が教えてくれたこの歌が、まるで慰めてくれるようでしたわ。
その頃もきっと今頃の季節だったんでしょうね。
母がわざわざこの「朧月夜」という歌を選んでくれたんですから・・・
そして、たぶん母が好きな歌だったんだと思います。

♪菜の花畠に　入日薄れ　見渡す山の端　霞み深し
　春風そよ吹く　空を見れば　夕月かかりて　匂い淡し♪
この歌うたうと、なんだか優しい母の面影と重なるような・・・
ホントいい曲！だわあ！