徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

早野義章って!?

2012-05-16 22:19:44 | 熊本
 毎週日曜夜7時日テレ放送の「ザ!鉄腕!DASH!!」はTOKIOのメンバーが色んなことにチャレンジする企画が面白く、好きな番組の一つだ。その中で3年前からスタートした「DASH海岸」は、東京湾内の工業地帯にある入り江を借りて渚の再生に挑むという企画。先週の放送では3年目になるアサクサノリの養殖の成果が放送されたが、なんとか板海苔もできたようだ。
 ところで、今日本で生産される海苔の40%は有明海で採れた海苔だそうだ。海苔の養殖は江戸時代から始まったが、気象条件などに左右されやすく産業としてはなかなか成立しなかった。この海苔の養殖を産業として確立させ、「海苔養殖の父」と呼ばれているのが早野義章(はやのぎしょう)である。早野は現在の玉名市大浜町に文久2年(1862)に生まれた。彼が生まれた頃の大浜町は「高瀬米」積出しの外港として栄えていたが、明治時代に入り、鉄道が海運にとって代わると衰退の一途を辿った。若くして地元大浜町で教職に就いた早野は貧窮にあえぐ教え子たちの姿を見るに見かね、32歳の時、校長職を辞し、私財を投げうって海苔の養殖に取り組む。以来、日夜研究に没頭する一方、県の水産試験場支場誘致や海苔水産組合の設立なども行なっている。そして彼の苦労は大正時代に入ってようやく実を結び、安定した海苔養殖に成功した。そしてその技術は有明海全体へ、さらに他の地方へと広まったのである。
 僕の母の実家は大浜町で、かつては海苔の養殖もやっていたので冬場に海へ一緒について行ったこともある。冷たくてきつくてとてもつらい仕事だったことを今でも想い出す。



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