徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

二人三番叟(ににんさんばそう)

2014-06-27 17:38:58 | 音楽芸能
 能の「翁(おきな)」をもとにした舞踊「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」は天下泰平や五穀豊穣の祈願をこめた儀式的舞踊として、江戸時代からあったそうだが、明治時代中期、文楽三味線の豊沢団平が、義太夫として編曲し、復活した。「寿式三番叟」には、「翁」の舞、「千歳(せんざい)」の舞があり、最後に「三番叟」が登場する。しかし、そのうちの「三番叟」が高い人気を得たため、「翁」と「千歳」の舞を省き、「三番叟」のみを独立して「二人三番叟」として演じるようになったという。神事の舞なのに、小気味よいテンポとユーモラスな所作が人気を得た理由だろう。
 ザ・わらべの“くるみ・文乃”コンビによる「二人三番叟」は初披露だったが、彼女らは基礎がしっかりできているので安心して見ていられた。次は能楽殿などの舞台の上で観たいものだ。



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