徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

般若心経の掛軸

2020-03-23 19:13:18 | ファミリー
 床の間の掛軸が正月に掛けた「高砂」のままになっていたので、妻が別の掛軸を引っ張り出してきて掛け替えた。初めて見る掛軸だった。今年98歳の母の書によるものだった。至近距離で見てみると般若心経を写経したもののようだ。遠目で見ると「南無阿弥陀仏」という文字が抜けて見えるように書かれている。調べてみると「般若心経の抜字六字名号」という ものらしい。母にたずねてみたが、いつ書いたのか憶えていないという。そこで疑問。わが家の宗旨は浄土真宗。以前、菩提寺の住職に、浄土真宗では般若心経は唱えないと聞いたことがある。詳細は忘れたが、教えにちょっと違うところがあるらしい。ひょっとして母が嫁入り前に書いたものだろうか。そういえば母の高等女学校の先輩にあたる詩人・海達公子さんの評伝に学校の課外で般若心経を習う場面がある。母は浄土真宗の「正信偈」も暗記しているようで父の月命日に住職が唱える時は合唱している。戦後生まれのわれわれとはやはり宗教観が違うようだ。


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