津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」に、金春流肥後中村家の当主・中村勝氏が構成された「群読能劇--草枕賛歌」が、夏目漱石生誕150年を記念してのプレイベントとして公演されることが紹介されていた。漱石の俳句や小説などの創作の趣向には謡(能)が影響しているといわれる。そしてそれは熊本時代の4年間が原点となっているようだ。それについては金春流肥後中村家のサイトに詳しく書かれている。
「草枕」については、東京帝大時代に漱石に師事した野上豊一郎が、法政大学総長を務めていた頃に創設した法政大学能楽研究所が新作能「草枕」として2002年に能劇化している。今回の肥後金春流の「群読能劇」というのはどういうものなのか興味深い。
ところで、「草枕」の冒頭、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」という有名な一節は、岳林寺から「鎌研坂(かまとぎざか)」を登る辺りで思いついたのではないかと、僕は勝手に思い込んでいる。先般、「舞踊団 花童」の「檜垣水汲みをどり」の映像に付ける導入部の映像として「鎌研坂」の映像を撮った。撮影しながら、116年前にこの山道を登った漱石の心情に想いを馳せた。
「草枕」については、東京帝大時代に漱石に師事した野上豊一郎が、法政大学総長を務めていた頃に創設した法政大学能楽研究所が新作能「草枕」として2002年に能劇化している。今回の肥後金春流の「群読能劇」というのはどういうものなのか興味深い。
ところで、「草枕」の冒頭、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」という有名な一節は、岳林寺から「鎌研坂(かまとぎざか)」を登る辺りで思いついたのではないかと、僕は勝手に思い込んでいる。先般、「舞踊団 花童」の「檜垣水汲みをどり」の映像に付ける導入部の映像として「鎌研坂」の映像を撮った。撮影しながら、116年前にこの山道を登った漱石の心情に想いを馳せた。
鎌研坂は小学校の遠足以来訪れていませんが、映像を拝見してもすごい道ですね~。小天までの漱石先生の健脚も、さすがに半藤一利氏もまねはできませんね~
中村先生はとても意欲的に取り組んでおられるようで、今後の展開が楽しみですね!
鎌研坂の映像に出てくる竹藪が、昔の鎌研坂の一部ですが、現在は閉鎖されていて荒れ放題となっています。強引に通過してみましたが、危険な個所がいくつもありました。昔の鎌研坂は直線的に登って行きますので、漱石も結構きつかったのではないかと思います。