徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

邪馬台国と古代九州

2009-11-16 22:36:24 | 時事
 奈良県桜井市の纒向遺跡で大型建物跡が出土したことにより、邪馬台国畿内説が俄然優勢になったようだ。僕ら九州の人間としては正直、ちょっぴり残念な思いもある。しかし、この論争は、企業を誘致したり、オリンピックを誘致したりするのとはわけが違う。いくつかの仮説を、客観的・具体的な遺物によって立証していく科学である。その結果、どこが一番、邪馬台国のあった場所として妥当な地なのかを判断するわけだ。だから、根拠もなく「九州だ!九州だ!」と頑張っても何の意味もない。まぁ、そうは言っても、観光関連産業などにとっては、由々しき問題だろうなぁ。しかし、仮に畿内説が確定したとしても、古代日本における九州の考古学的価値というのは、いささかも揺るがないだろう。それはよく使われる、南北をひっくり返した日本地図で見る九州の地政学的な意味でも間違いないだろう。そんなことを考えながら、明日は大宰府の九州国立博物館で行われている「古代九州の国宝」展を見てくるとしよう。