のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

THE祇園

2013年08月01日 | 日記・エッセイ・コラム

130801  午後から夜10時まで2箇所の地区で交通指導員の祇園祭ダブルヘッダーでした。

 こうしたお祭りも地区によって微妙に異なるから面白いもので、午後に行った地区では神道が多い土地だったこともありますが、神主さんに越天楽の演奏までついて、かしこみかしこみと祈願祭をし、私も交通安全の担当として玉ぐしの奉納をしました。

 日ごろラーメン屋のオヤジや左官屋のおっさんが衣装を身にまとい、笙(しょう)・篳篥(しちりき)・龍笛(りゅうてき)の三管を携えて水道屋の神主さんの傍らで雅楽を演奏している姿もなかなか面白い。

 しかも、素人ですから塩梅(えんばい)と呼ばれる笛のピッチが微妙にずれていて、妙に明るい演奏で、ドリフターズのカトちゃん演ずる神様が出てきそうなファンキーな越天楽の演奏でした。

 本格的に京都風のお祭りのつもりですから、江戸神輿のように神輿をもまない。白装束の氏子が静かに神輿を担いで地区内を練り歩くのですが、何しろ田舎ですから距離感が違う。歩く距離6km。

 地区に10箇所に休憩所があり、先乗りした神輿と神主さんと雅楽トリオがお払いをし、お神酒をもらって、ガキ共のみなさんが引っ張る山鉾が追いかける図式ですが、神輿を担ぐ氏子さんも素人ですから、お神酒をワンカップでもらってしまうため、道中途中でつぶれて動けなくなる氏子さんが出てしまいました。

 一応、70歳過ぎの巫女さんが三々九度に使うような白磁の杯セットを持って同行していましたが、「ばばぁの酌で呑むより、ワンカップのほうがいい。」のでしょうね。

130801a  山鉾は郷土芸能を勉強している中学生達が太鼓や笛を演奏していましたが、同じ村の中でも地区によってメロディーもリズムも違います。

 この地区では太鼓と龍笛ですが、私の地区では長い篠笛と太鼓は女の子が決まりごと。夕方交通整理に行った地区では太鼓だけです。

 それぞれ伝わったいわれが違ったり、八坂様でスサノオノミコトを祭っている地区もあれば牛頭天王のところもあったり、そんなことぜんぜん気にしないで「とりあえずお祭り」と喜んでいるのは住人達です。

 そっかぁ、スサノオノミコトに退治された八岐大蛇は大酒食らって酔いつぶれて寝首かかれたんだっけな。と由来を思えばみこし担ぎが酔いつぶれても神事にのっとっているわけです。

 牛頭天王は新羅の牛頭山に由来しているそうで、渡来人が持ち込んだ神様みたいです。牛頭天王には8人の息子がおり、この8人の王子を八王子と言うのだそうです。

 なんだかわからないけれど飯抜きで9時間ぶっ続けはさすがにつかれました。

コメント
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