さて、その「THE MAJESTIC SATURDAY NIGHT」ですが
「甲斐よしひろさんのゲストトーク楽しみにしてます」といったメールを2通紹介され
「ということで、お知らせのあとは、甲斐よしひろさんのインタビューお送りします」とちわきさん
CMが明けると…「ゲストをお迎えして、濃ゆい音楽トークをお届けする
『トゥナイト・セッション』…今夜は、この方をお迎え致しました
お名前、よろしくお願いします」…と振られ、21時29分過ぎに
「えー、甲斐よしひろです。よろしくお願いします」と甲斐さんご登場♪
「こんばんは!ご無沙汰しておりました」というちわきさんの言葉に「ホントですね、ハイ」
「よろしくお願い致します」には「よろしくお願いします」と返され
「甲斐よしひろさんをスタジオにお迎えして…
この『夜の』MAJESTIC SATURDAY NIGHTになってからのご登場は初めてということで
ようこそ、ありがとうございます」と言われて
「うん、そうか!前(に出演した時は)時間帯が違ったんですね」とおっしゃってましたけど
その前回の放送は聴いた記憶がないなあ…と思っていたら
「前、昼間の番組だったんで…(笑)」「ああー!そうです、そうです」
「もう、だいぶ前…7~8年…」「そうですね、もう…」
「…経つのかなと思うんですけど」という、お二人のやり取りを拝聴して
まだ、スマホもradikoも利用してなかった頃のことかな?とナットク(苦笑)
ちわきさんが「えー、改めてご紹介します
甲斐よしひろさんは福岡県出身、1953年4月7日生まれです
えー、74年に文化放送主催の第3回ハッピーフォークコンテストに
『ポップコーンをほおばって』で優勝されます
そして、同じ年に甲斐バンドを結成、同じ年11月に『バス通り』でデビュー、ね?
皆さん『そう!そう!覚えてる!』って方も多いと思いますが…
そして、1986年の甲斐バンド解散後、本格的にソロ活動をスタート
1987年には、ソロアルバム『ストレート・ライフ』をリリースされました
…ということで、今年はソロ活動35周年、アニバーサリーイヤーです
(『うん、そうですね』と甲斐さん)
おめでとうございます!」とおっしゃると
「いえいえいえ(笑)そんな…そんな大したものじゃないです」とご謙遜を…(笑)
「そうですか?でも、35年ですよ?しかも、ソロになってから…」と重ねられると
「うーん…そうですね、まあ、バンドもっと長い訳ですから、アレなんですけど…
(『ハイ、バンド入れたらもう…って感じじゃないですか』とちわきさん)
バンド、あと数年で50周年かナンかじゃないですか…(『ですよね?』)
ハイ、確か…ナンか、コワイ話してますね、ナンかね」と返されてましたが(笑)
「イヤイヤイヤ!すごいナンか、ホント、歴史というか…(『イヤ…(笑)』と甲斐さん)
ねぇ?ではないでしょうか?ナンかご本人は、ずっと現役で、こう…音楽活動されてると
そんなに、こう…振り返ったりとかは、日々されてないと…」というちわきさんの言葉に
「そう!その通りですよ、つまり、ずっと続けてるから何かがないと振り返らないですよね
(『…で、周りの方が「甲斐さん、ソロで35周年ですよ」って?』とちわきさん)」
…と、アニバーサリーイヤーには、いつも話されている
「目の前にある山を全力で登っていたら、いつの間にか…」的なニュアンスでお応えになり
「ハイ、だから今回、その…ソロで35周年みたいなことで
結局、まっ、最初に2枚組のベスト出したんですけど…『FLASH BACK』っていう…
それは、実はもう、僕のソロワークとKAIFIVEのオリジナル10枚を
もう、秋に出そうという前提でやってたんで…(『ああ!なるほど』とちわきさん)
だから…そうですね、BOXセット(制作に)2ヶ月くらいかかりましたかね?
色々…あのー、ロンドンのマスタリング・エンジニアとやり取りしたりとか、ずっとしてて
やっぱ10枚あるんで…ナンて言うの?こう…往復…往復書簡じゃないですけど
やっぱり、良い音と悪い音って、曲によって違って来るんで…(『ああー!』とちわきさん)
だから、それをちょっと訂正して、えー『この曲のこういう感じ
ちょっと、もう1回やり直してくんない?』みたいな…かなり、かかりましたね
…とBOXセットの話題に持って行かれてたけど
考えてみれば、レコーディングなさった時期もまちまちですし
当時の流行や甲斐さんが欲していらしたであろう音も
それぞれ違っている作品を、ひとつにまとめるのって、相当難題ですよねぇ…(汗)
そして…「ああー、また甲斐さんはホラ、こだわりの作業だから(笑)」というちわきさんの言葉に
「うーん…今、そいで、あのー、ナン…結局、最新デジタルリマスタリングっていって
元々は、そのー、ナンて言うか…アナログのレコード盤があるじゃないですか?
あの音楽に近づけるために、マスタリングを…
まっ、CDなんで、やってたんですけど
今もう、針を落とすアナログ盤よりも、超えちゃってて
ムチャムチャ良い音なんですよね、ちゃんとやれば…(『そうなんですね』とちわきさん)
ハイ、だから、僕、ここ数年はもう、ロンドンばっかりなんですけど、もはや…
昔はホントに…僕らがCDとかやってた頃は、アナログ盤…
アルバムの音に近づけようってことだったじゃないですか?
もう…そのふくよかな柔らかい音を、もう超えちゃってて…
だから、ちょっと怖いんですね、最新機器はね
(『新たな、もう、領域が…』とちわきさん)
そう!完全に!だから、変な話、その…僕が35年前にやった…
あのー、音はすごい…やっぱり、ニューヨークのエンジニアとばかりやってたんで
音はすごい良いんですけど、ナンか、今の音かどうか?って問題もあるからね」と返され
「ああ、なるほど…今回、イギリスでやってみて、どこが一番気になりましたか?
こう…良さっていうか…」という質問には
「今ね、世界中の…あのー、傾向は低域を出したがるんですよ
で、だから、その低域を出したがる…出すっていうのが、今の流行りなんで…
それは、もう流行りかも知れないけど、ほどほどの良いバランスで、良い音で
やっぱりミックスしてるから、下ばっかり出してもしょうがないじゃないですか?
その辺をすごい注意しましたね、ハイ」とお答えになり
「あっ、なるほどね、その…あまりに流行りに、こう…」「そう!そう!そう!」
「行かないように…」「うん」「まあ、そういうこと10枚分やってたら、2ヶ月…(笑)」
…といったやり取りのあと「ナンかね、やっぱり流行りがあって
5年に1回か、10年に1回くらい、ナンか極端に音が変わって行くんですよね」と甲斐さん
「…で、まあ、あのー、ジ…これ、ジェイソン・カーサロって言って
ニューヨークで…あのー、パワーステーションってスタジオで…(『ハイ、有名です』)
そうですね、えーと…彼は何やったんだっけ?
マドンナやって、ステファン・デイル・ペティーやって、デュラン・デュランもやってたんですけど
その絶好調の時の音なんで、やっぱり、そこの形態は…音質は変えないように…
(『ああー!そっか、そっか』とちわきさん)…うん
(『そのね、元々のナンかありますよね、持ってる音の…』)
あります、あります、うん…(『出自と申しますか…』)」
…と、リマスタリングを施される際の基準が窺える話をなさったあと
「…で、向こうも、あの…そうは言っても、やっぱり…そのー
まあ、ジョン・デイヴィスって言って、ロンドンのすごい有名な
マスタリングエンジニアなんですけど、やっぱり、自分の技はやっぱり出したいんですよ
(『出したいよね(笑)』とちわきさん)
だから、その…その葛藤がね、お互いの…(笑)
『イヤ、そうは言ってもさ』みたいな…(『この辺にしとこうよ、みたいな…?』)
そう!そう!そういう感じあります」…と、ご自身のラジオ番組で話されていた
欲しい音のイメージを表す日本語を、英語でお伝えになる難しさの他にも
プロ同士の譲れない部分の擦り合わせの大変さがおありだったことを洩らされてました(笑)
ちなみに、その甲斐さんのラジオ番組で…
甲斐さんとロンドンのスタジオ側の「間にリレーションする人間がいるのね
まっ、ユニバーサル…えー、っていう会社の…レコード会社のロンドン駐在の人が…
えー、っていうその…その人、日本人なんですけど」
…と話題になっていらしたご当人とおぼしき?方が
「甲斐よしひろ『HOT MENU』コンプリートBOXを頂きました!
中学生の頃、クラスのヤンキーが、ずーっと修学旅行のバスで流してて。
10代で他界したらしいんです。甲斐さんの曲を聴くと彼を思い出します
マスタリングは弊社スチュアートとジョンが担当しました」という呟きと共に
そのエンジニアお二人が、スタジオで作業なさっている姿を
BOXセットに収録されているアルバム越しに捉えた写真をアップされていたんだけど
エンジニアお二人は、BOXセットをお聴きになって
ご自分たちの「お仕事」の成果を確認なさるんでしょうか?(笑)