ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

気になる言葉1

2019-08-27 23:43:20 | 日記
10月から始まる甲斐バンドツアーと連動するというベストアルバムについて
奥さんが色々モノ申している(苦笑)トコへ
音楽評論家の吉田秀和さんが自著に書かれた言葉が目に留まり
ナンかちょっと気になるなあ…ってことで、緊急シリーズ化です(笑)

その言葉というのは…「人間は繰り返しを離れるのに勇気がいる」…というもので
「音楽批評でも社会評論でも
『この問題はこの人』ということになると、いつも同じ名が登場する

ジャーナリズムは、その変奏を求め
書き手は、注文に『最善の出来映え』の『職人芸』で応えようとする
が、問題をとことん突きつめていたら、それ以上のものは書きようがないはずだ
自己の模倣というこの誘惑は、創造の根を損なう」

…って、まあ「評論」と「ベストアルバム」を
同じ括りで語るのは無理があるとは思いつつ
「繰り返し」「自己の模倣」というワードに
かつて「ベストテン」の再放送をお断りになったり
「同じことを2度はやらない」とおっしゃった甲斐さんが重なってしまいまして…(汗)

CDが売れないという現在の音楽業界の事情もあるかも知れないし
45周年にベストアルバムをリリースなさること自体は当然でしょうけど
奥さんが引っ掛かっているのは
そのベストアルバムの、いわゆる「ウリ」が
また(失礼!)セットリスト予告というのはどーよ?…ってことなんですよねぇ(苦笑)

「THE BIG GIG AGAIN」の場合は「THE BIG GIG」のセットリストが
そのまんま再現されることに意味があった訳ですが
実際にライブを行われて、おそらく?甲斐さんは、この史上初の「ネタバレ」により
「『予習が出来て良かった!』と受け入れられた」と思われたんじゃないかと…?

「かりそめのスウィング2017」のプロモーションでも
アルバムリリースからツアー開幕までの間に
「予習が出来る」と話されていたし
先のビルボードツアーで「サーカス&サーカス2019」の告知をなさった時に
「セットリストが判ってるって、ハッピーじゃない?」とおっしゃったみたいだし…?

ただ、奥さんは「ネタバレ」云々ではなく
「セットリストありき」で、ベストアルバムの収録曲が選ばれること
それによって外される曲があることに疑問を感じているらしく
ツアー自体はとても楽しみにしてるんだけど…(笑)

もっとも「かりそめの…」ツアーでは
「曲の繋がりの悪いところは、MCを入れればいい(笑)」と
予めお考えになったセトリと、実際にリハーサル等で演奏なさってみた感覚のギャップが
さほど大きなものではなかったような印象だったのが

「サーカス&サーカス…」ツアーに関しては、開幕前の「セイヤング」で
「もう変更は利きません(笑)このまんまやります」と
「出来ることなら変更したい」部分がおありなんだろうなという
自縄自縛(失礼!)感が滲み出ていらしたし
そうした意味でも「セトリありき」の先行アルバムは
「もういいんじゃね?」って気分なんだとか…(苦笑)

それはともかく、冒頭の吉田さんの言葉に戻りますと…
確かに「評論」では「それ以上のものは書きようがない」かも知れませんが
「音楽」には、アレンジやリミックスという手段があるし
「ライブ」ともなれば、同じ曲を同じメンバーで同じように演奏しても
決して「全く同じ」にはならないと思うし
「それ以上」を目指すことが可能なだけでなく

歌詞に関しては、それが書かれた当時と、時を経てそれが歌われる今との間に
時代背景が変わり、また、演者も聴き手も環境や心境に変化がある訳で
それこそ「THE BIG GIG AGAIN」で【MIDNIGHT】の歌詞が「沁みた」ように(笑)
単なる「自己の模倣」とはならないんじゃないかと…?

コメント
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