ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

最近思ったこと2

2018-03-08 12:37:00 | 日記
日本音楽著作権協会(JASRAC)による
音楽教室への著作権料徴収が、おおむね容認されることになりました

最初、音楽教室側から「楽器の指導・練習の演奏に著作権は及ばない」と
JASRACに徴収権がないことの確認を求める訴訟が起こされた時
「そだねー(笑)」と思っていたんだけど

楽器を習って音楽を「個人的に楽しむ」ための教室とはいえ
学校教育と違い、受講料を受け取るビジネスであり
「どんなビジネスだって、仕入れ原価はゼロではない」という
JASRAC会長・いではく氏の言葉にも「そだねー」と…

いで会長は、千昌夫さんの【北国の春】などで知られる作詞家ですが
「故郷である長野県の厳しい冬や
小学校1年で亡くした父を思いながら書いた」同曲を始め
「作詞は絵空事では人の心を打たない
知識や経験、感情を投入し、身を削って書いている」という点では

「ガラスの動物園」を作られる際に
「個人的な経験とか思い…自分にとっての本当の痛みを表現するには
徹底的にさらけ出してしまうしかないと覚悟を決めた」甲斐さんも同じでしょうし

「そうした労苦を経て生まれた楽曲を
ビジネスで使う際は、著作権料を支払うのが当然」との主張は
至極真っ当なことだと思います

JASRACは、徴収する際の料率を受講料収入の2.5%としており
「莫大なお金を徴収するという誤解が広がっているが
受講料が3千円なら75円に過ぎない」と いで会長

「ただ、ネットユーザーを中心にJASRACへの批判が根強いことは認識している
作詞家や作曲家の代理人という黒衣に徹するゆえかも知れないが
職員に官僚的な臭いがあるのは事実

『法律で決まっているから払って下さい』ではなく
『ありがとうございます』という姿勢で接する必要がある」と話されていて
某国営放送の職員の方にも見習って欲しいなあと…(笑)

その「ネットユーザー」について
「『恋ダンス』動画なぜ消えた」という記事に…
「ヒット曲に合わせてダンスする『踊ってみた』動画は
ユーチューブを始めとする動画投稿サイトの定番コンテンツだが

星野源さんのヒット曲【恋】に合わせて踊る人気の『恋ダンス』が
次々と削除される事態になった
削除の理由は、曲の販売元ビクターエンターテイメントが、同社ホームページ上で
『著作権法に基づく動画削除の手続き』を宣言したためで

当初は『使用音源はCDや配信で購入したもの』
『音源の長さは90秒程度』などの条件付きで
ドラマ放送期間中に限り、投稿を容認
その後、半年間の期限延長を発表していたが
再延長されなかった」という説明があり

「一般人・著名人らによるヒット曲の『踊ってみた』動画の投稿は
曲の宣伝になるため、レコード会社も本来なら積極活用するはずだが

音楽評論家の榎本幹朗さんは
スマホで気軽に音楽を楽しむ習慣が定着したために
『好きな曲を動画サイトで発見しても、そこで繰り返し見て満足し
CDやダウンロード購入、ライブ観賞など
次の消費に結びつきにくくなっている

無料動画で消費が終わらないよう
音楽会社自身も曲を短くした公式動画を投稿するなど
動画サイト上で、曲を丸々楽しめないよう制限し
購入を促すケースが増えている
今回も、動画サイトで繰り返し見て終わりにしないための模索の一環では』」
…と指摘なさっているんだけど

例えば、甲斐バンドの場合、公式サイトで動画が配信されるのは
アルバム発売やツアー告知のためであり
榎本さんのおっしゃる通り「次の消費」を促すものですが

過去の音源や一般人の歌唱動画の投稿は
「懐かしい!」「昔、好きでした」といった、一過性の満足で終わるもの
…つまり「この曲の入ったCDを買おう」という行動に繋がらないことが多い反面

リアルタイムでは聴けなかったライブ音源や
いわゆる「甲斐バンド世代」ではない方々にとっては「初めて聴く」曲など
動画サイトを通じて発見されることもある訳で

実際、甲斐さんが「ライブに若いヤツが増えたのは
ユーチューブかなんかで見たかららしい」と話されてましたよね?

日本レコード協会が毎年行う調査では
昨年度最も利用された音楽聴取手段はユーチューブで約4割
お金を払って音楽を聴く層の比率は32%と下降しているらしいんだけど

ユーチューブを運営するグーグルによると
「第三者の音楽や動画投稿で、著作権上問題があれば
レコード会社など作品の権利者に自動通知し

『投稿をブロックする』か
『動画に広告を表示させて収益化する』かを選べるシステムがあり
現在、主要レコード会社の95%以上は収益化を選び
コンテンツを残している」ようで

「欧米とは違い、曲単価の高いCDに、今も強く依存する日本の音楽市場は
『知らしめたいけど売れない』というジレンマ」を抱えているのではないかと…?
コメント
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