ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ビルボード・ライブ・ツアー開幕

2016-05-07 07:28:51 | 日記
いよいよ今夜から始まりますね♪
…なのに奥さんはまさかの寝過ごし(汗)
取るものも取りあえずバタバタと出かけて行きました
また忘れ物がないといいんだけど…(苦笑)

先日のラジオで【500マイル】の話をなさっていた時
甲斐さんが「インサイド・ルーウィン・デービス」の中に
「【風に吹かれて】をPPMに歌わせた
マネージャーらしき人が出て来る」とおっしゃったり

セイヤングでも【コーヒーもう一杯】が流れたりして
奥さんは「今度こそディランだ♪」と
甲斐さんが一番好きなアルバムだと話されていた「グレイテスト・ヒットVol1」
それに【コーヒー…】が収録されている「欲望」を買って来てました(笑)
もっとも「DEBUT AGAIN」ほど聴き込んではいないみたいですが…(笑)

甲斐さんがディランに影響を受けられたことは
前回の「ツアー開幕♪」でもご紹介しましたけど
「違う、わたしは…」の言葉の他にも
甲斐さんがディランを引き合いに出されることは多いようで

例えば、前回のツアーでは久々に【噂】を歌われましたが
この曲をやらなくなったのは「その時は面白かったけど」
「ディランの【風に吹かれて】みたいに抽象的に歌ってる訳じゃないから」と
「普遍的ではない曲はやれなくなる」と説明なさってました

【噂】は「テレビ拒否」で騒がれていた時期に書かれた曲ですもんね(笑)
今や「ラジオよりテレビに出る方が
事前のアンケートが簡単でいい(笑)」とおっしゃってるくらいだし…(笑)

でも、当時から甲斐さんは「テレビ拒否なんて
あと3年もすれば誰も騒がなくなる話だ」と話されていたそうです(笑)

「かさぶた」に収録された甲斐さんのアマチュア時代の曲【悲しき讃歌】は
その後、甲斐バンドの【悲しき愛奴】に引き継がれたような歌詞が見受けられますが
元は「完璧なボブ・ディランテイストの曲」だったんだとか…

そのアマチュア時代には
譜面を見ながら演奏するミュージシャンについて
「ディランみたいに長くて複雑な歌詞を書く人間でも譜面を見ないのに」
…と思っておられたという甲斐さん

曲を歌って自分の伝えたいことを
訴えるべき観客の方を見ないでどうする…との意味だと思うんだけど
甲斐さんは、譜面台を置かれていても
「ほとんど見ない」「見ると余計に間違える」ので
「あくまで保険として(笑)」とおっしゃってます(笑)

【安奈】の歌い方は「作為的にやってるとしか思えない」と書かれた際に
甲斐さんいわく…全く覚えてない(笑)
その時の生の衝動をぶつけただけ

ディランの歌い方が曲によって異なることに触れられ
ディランという人は、自分がこうあるべきだ
こうなりたいんだというのが
その時代時代で直感で率直に出せる人で
それが一番端的に声に出てるんだと思う

それは一瞬「作ってる」と取られかねないところもあるんだけど
自分の生の衝動をぶつけようとした時に
とっさに、ああいう声になって行かざるを得ないんじゃないかという気がする

ハーモニカのスタイルにしても
実は彼はベントしないだけで、ものすごく上手いのよ
彼があえてベントしないようなスタイルで吹くのは
「ナッシュビル・スカイライン」で、普通に歌えば歌えるものを
最初からそういうスタイルを選んでないのと同じ

彼は、表現というのは、自分の素質を信じて、さらにそれを伸ばして
「俺のここが素晴らしい」と思える部分で勝負する方がいいと思って
生きて来た種類の人間だと思うんだよ

俺自身も音楽的基礎を一番目に置くやり方ではなく
自分の好きなシンガーの歌を1日50回も聴いて、それに同化することによって
自分の表現を磨いていった人間だから
そう感じるのかも知れないけど

この種の人間は、社会的道徳観とか常識を逆に知っていないと
アンチテーゼは出せないんだよ
常識の度合いこそが、メッセージとかプロテスト出来うる
最高の武器だと思ってるからね…と話されてます

ディランの来日公演をご覧になった
浦沢直樹さんが書かれたレビューに…
「特筆すべきは、ほぼ1曲おきに自作ではない
スタンダード曲を入れていたこと
ディランの曲はディランらしく歌い
スタンダード曲は極上のポピュラー歌手みたいに歌う
自由で、そして上手い」

「今までも色々な声や歌い方で聴き手を煙にまいてきましたが(笑)
ここに来てそれが集大成されて来た感じがしますね」と記されてましたが

甲斐さんによると…あの人は「まとめ」に見せて
「まとめ」じゃないからコワイ…そうです(笑)

また、浦沢さんは「選曲は、ほぼ2000年代の
しかも最新作の2枚のアルバムからで
観客が望んでいる過去の曲はわずか3曲」

「ディランは【飽きる】ということがどのくらい重要か、教えてくれます
フォークからエレクトリックになったり
ダミ声からキレイでスムーズな声になったり
メロディラインも夜毎変わるし
1回やって成果が上がったら、もうやらない
今やっている音楽が最高だっていう確信があるんでしょうね」とおっしゃってます

そして甲斐さんもやはり
「彼は原点に立ち返るってことを定期的にやるよね
自己解体しながら、結局直感の命じるまま好きなことだけやってる
それが受けようと受けまいと…
実はそれが次の爆発の引き金になっている」と話され

「生き方というものをあれだけ切って、皆に見せたっていうことから
俺たちのロックが始まったって気がするんだよね、その出発がディラン
ブルース、フォーク、ジャズのシンガーしかいなかった時代に
彼が一人だけ抜け出して来たのは、それしかないもの」

「それだけ生き方をハッキリ見せたことで伝説にもなるし
誤解を生むことにもなって行くんだけどね
音楽以外に生き方を適切に、混沌としたまま見せて来てる
だからこそ、彼はロックなんだと思うよ」
…って、これだけ書いておきながらナンなんですが

甲斐さんは「ルーウィン…」の中に出て来る
「古くて新しけりゃフォークソングだ」というセリフに
「グッとシビレて」ビルボード・ライブを始められたんですよね(笑)
ナンか奥さんのディラン推し(笑)に乗っかってしまった感が…(苦笑)

ともあれ、鈴木健太さんは「昨年に引き続きメンバーとなった
その理由をしっかり証明したいと思います」とおっしゃってるし

甲斐さんとは初めて共演される
木村将之さんと紅一点の「ベチコ」さんこと磯部舞子さんが
どんな演奏で化学反応を起こして下さるか?楽しみですね♪

奥さんは連日のように木村さんのツイッターをチェックしているらしく
以前にご紹介した「昭和の曲」の話の他にも

「(曲を)もっと遅くしたい、速くしたい時」
「昔はどっちにしろ、ここだよオラァ!って弾いてたけど
少々大人になったかな」とか(笑)

「まえにね―――こんなことされてね――――いやだったの―――――!!という
超長文メールを、それっぽい硬い文体で送らなければいけない苦行
こっちが馬鹿みてーじゃねーか
ブチ切れクレームの才能が絶望的に無い」との呟きに
胸を高鳴らせております(笑)

さて、ディランの曲は選ばれているのか?
【荒馬】や【異邦人の夜】など甲斐バンド時代の曲をやって下さるのか?
それとも、東日本大震災後に作られた曲や
仙台や石巻のライブで取り上げられた曲が緊急召集されたのか?

昨年末の名古屋ライブ繋がりで【あたしのブギウギ】…はムリとしても
「今後一生やらない」から外れた【喫茶店で聞いた会話】はあり、か?(笑)

答えあわせは今夜です(笑)
参戦される皆さま、楽しんでくださいね♪
コメント
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