ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

春なのに…

2016-05-18 08:16:05 | 日記
機関誌BEATNIKの続きも気になってはいるんだけど
いったん書き始めると程よく区切ることが出来なくなっちゃうし(苦笑)

次の号は「BIGGIG」特集なので
今のツアーで甲斐さんが告知されている
「NYボックス」や甲斐バンドのイベントと絡めて書かせて頂こうかと…

MCでも触れられたという今年ヤバイ「K」さん達(苦笑)も
離婚や裁判などでまたマスコミに騒がれていらっしゃいますが
奥さんは、蜷川幸雄さんがお亡くなりになったことの方がショックみたいです

ちょうどビルボード大阪のステージとステージの間にこの訃報が届き
甲斐さんもお聴きになったかなあと…?

【噂】のモデル?になっておられたディレクターの方とご一緒に
蜷川演劇鑑賞デビューなさって以来
楽屋を訪ねられると、藤原竜也さんに「僕の演技どうでしたか?」と
抱きつかれる仲(笑)にまでなっておられたんですよね

その甲斐さんのオススメに従って(笑)
「王女メディア」を観た奥さん
「その内にまた…」と思いつつ機会を逃し
昨年、藤原さんの「ハムレット」に足を運んだのが最後になってしまいました

藤原さんが「一人で聴いた」と話されていた
稽古中の様子を録音したテープには「ダメ出し」の言葉ばかりが残されていたそうですが

藤原さんご自身が志願なさって再度演じられた「ハムレット」で
共演された鳳蘭さんが、パンフレット用のインタビューに
「竜也君は蜷川さんに授業料を払わなくちゃいけないと思うわ(笑)」
…と話されているほど、藤原さんに対して熱心な演技指導をなさったようです

藤原さんは「ほぼ、恨みしかない(笑)」とおっしゃってましたけど
映画のプロモーションで「行列の…」に出演された際に
磯野貴理さんが「蜷川さんの舞台に出たことあるけど
(演出については)何も言われなかった」と話されてたし(笑)

大竹しのぶさんは、蜷川さんのことを「エネルギーの塊」と呼ばれ
「火山のようなものをいつも爆発させていて
同じ熱を持たないと稽古場にはいられません」

でも「一緒に稽古することが嬉しくて
[今日も愛し合えた(笑)]と思っていました」と話されてます

「そして若い役者を怒った後で[どう思う?]」と訊ねられ
大竹さんが「OKです!愛です愛(笑)」と返事をなさると
「だよね、フォローしといて」と気遣いを見せる方だったんだとか…

昨年10月、80歳のお誕生日のインタビューで…
「アジアの端から出て来た無名の演出家が
(ロンドン、ニューヨークなどで)そういう場を持つのは大変なこと
意地を張り、孤独にも耐えて来た
」と当時を振り返られ

シェークスピア全37作の上演を目指す企画の第31弾
「ヴェローナの二紳士」を手掛けておられることや
「[世界で10人に入る]と言われるけど
本当は2番か3番だと思います…偉そうかな(笑)」と語っておられました(笑)

でも、売れない俳優兼演出家でいらした頃には
ご自宅の表札を「蜷川TENSAI」と掲げられることで
ご自身を追い込まれていたらしい

もっとも、集金の方に「蜷川天才さーん!」と叫ばれた時には
かなり恥ずかしい思いをなさったんだとか…(笑)

受勲などの晴れの場でも「恥ずかしい」が口癖でいらしたみたいですが
演劇でもご自身の美意識から外れた表現を
「恥」として許さなかったそうです

年齢を重ねられてからの口癖は「枯れた老人にはならない」
「最後まで枯れずに、過剰で、創造する仕事に冒険的に挑む
疾走するジジイでありたい(笑)」

そのお言葉通り、公演先の香港で倒れられた後も
車椅子で稽古に復帰されたり
病床に伏されてからも演出の指示を出されたり
亡くなられる直前まで、枕元には3冊の台本を置かれていた蜷川さん

実花さんが、お通夜の席でおっしゃったという
「父は演劇の場に身を置くことが、生きることのほとんどでした
どこを切り取っても幸せな人生だったと思います」との言葉に
奥さんは「それは本当にそうだと思うけど…」

大竹さんが、蜷川さんは「俺はもう稽古場だけで生きるから
もう1本何か創ろう、急いで!」とおっしゃったと話されたことを知って
「やっぱり心残りはあるよねぇ…」と…

でも、愛弟子でいらっしゃる藤原さんを始め、小栗旬さん、綾野剛さん
松坂桃李さん、溝端淳平さん等々
若手実力派の役者さん達や

16歳から蜷川さんの演劇に魅せられ
ご自身も同じ道に進まれた野田秀樹さん等
演劇関係者の方々の中にも「蜷川チルドレン」は大勢いらっしゃいますし
その演劇DNAは、この先ずっと受け継がれていくんじゃないかと…?

心より御冥福をお祈り致しますm(__)m

余談ですが、甲斐さんも
「森繁みたいに世にハバカってやる!(笑)」とのお言葉通り
いつまでも「疾走するジジイ(笑)」でいて頂きたいですね♪

コメント
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