謝肉祭

御大。
武蔵丸さま。

ヴェネツィアの、カルナヴァーレの謝肉祭、妖しい猫マスクにさも似たり。
マ～ス～カ～レ～ド～♪
かといって、銀河鉄道の夜の、カムパネルラでもありません。
それからそれから、鍋島邸の怪猫とも違います。

十年生きると、猫は当然化けます。
ですから。
○○年も生きている飼い主が、化けないはずはないんです。

先日。
「今むーちゃんの耳ぺったり倒れてるから、下手にちょっかい出さないがいいですよ。（英）」
と、忠告するそばから、それを無視して、相方ダディちゃんが手ぇ出しました。
でもって二の腕、がっぷり喰いつかれて、必死でアイオダイン塗ってましたよ傷口に。
そしてその傷が、くっきりハッピーフェースというか、ニコちゃんマークの図柄なわけで。
せっかくなので、妻はそのスティグマ（聖痕）を、写真撮影しておきました。
そんな経緯（いきさつ）の謝肉祭。
家族の想い出集に、また新しい１ページが刻まれたという次第です。

ですから。
エジプトの猫神、木彫りのバステト像とかでもないですってば。
その名も御大。
むーちゃんこと、武蔵丸さま。
ボス猫、十歳の春を謳歌している毎日です。