日本水工コンサルタント 社員ブログ

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(7)建設情報標準化委員会

2008年11月13日 | 今さら聞けない建設CALSの基礎知識
 今年から、社会基盤情報標準化委委員会と名称変更されましたが、その前身は、建設情報標準化委員会と呼ばれていて、その設立の経緯は次のようでした。
財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)が2000年5月に「建設情報に係る標準化ビジョン策定懇談会」において策定、公表した「建設情報に係る標準化ビジョン」の趣旨にのっとり、建設分野全体という大きな視点から標準化作業をとらえ、標準化の調整や、必要な場合には新たな標準の開発を行う場として、2000年10 月4日に産学官共同の「建設情報標準化委員会」を設けました。この委員会には、対象テーマ別に、コード小委員会,電子地図/建設情報連携小委員会,成果品電子化検討小委員会,CADデータ交換標準小委員会の4つの小委員会が設置されました。
そして、第一次推進計画(平成13年度~平成15年度)の目標がほぼ達成されたのを期に、新たな課題を踏まえ第二次三箇年計画(平成16年度~平成18年度)、そして第三次三箇年計画(平成19年度~平成21年度)と推移しました。
 ここでは、第一次推進計画のなかでも特に読者にとって注目すべき項目を簡単に紹介します。
(1)CAD製図基準(案)
成果品電子化検討小委員会のなかのCAD製図基準検討WGにおいて、CADによる図面の描き方を基準化する「CAD製図基準(案)」を国土交通省直轄の34工種について策定し、「CAD製図基準に関する運用ガイドライン(案)」も昨年発表しました。
(2)SXF Ver.3 Level2
CADデータ交換標準小委員会では、CADデータを交換・納品するためのデータフォーマットであるSXFのメインテナンスおよびバージョンアップの活動が行われており、図面の表題欄から管理情報を抽出する機能や幾何図形に属性情報を与えて数量の算出などに利用できる属性付加機構が利用できるSXF Ver.3 Level2を策定しました。
(3)DM-CAD(SXF)変換仕様(案)
電子地図/建設情報連携小委員会では、「電子地図とCADの連携に関する標準化」と題して、地形測量の成果であるDMデータからCADデータへの変換ルールを策定し、測量成果をそのままCADに読み込み利用できる標準として、「DM-CAD(SXF)変換仕様(案)」を策定しました。
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