御前山ダムは、茨城県水戸周辺地区では、はじめてとなるロックフィルタイプのダムで、関東農政局那珂川沿岸農業水利事業所が、茨城県常陸大宮市の那珂川に合流する相川に建設したものです。
このダムは、水戸市を含め4市3町1村を対象に、那珂川の沿岸に開けた低平地とその周辺の台地上に展開している水田を主体とした8,617haの農業地帯に農業用水を供給するものです。
ダムの施工としては、コアの敷均し厚さを自動制御するブルドーザ敷き均しシステム、フィルターやロックゾーンの締固め回数を自動管理する振動ローラ締固めシステムを導入した情報化施工も行われたようです。
ダムの見学後は、さらに車で5分ほど走ったところにあるビオトープを見に行きました。
御前山ビオトープは、御前山ダムの建設に伴って水没してしまう地域に生息していた希少動物・植物を、今あるビオトープの地に移し保護したものです。
普通車がやっと通れるぐらいの里道を行くと、行き止まりに環境に配慮したトイレがあり、その脇が駐車スペースになっています。
山小屋風の建物があり、その周辺には、今までの活動の記録が分かりやすく展示されていました。
ビオトープには、植物なら、それぞれの場所に案内が立てられていて何なのか分かるようになっています。
稲は古代米なのでしょうか、池には魚もたくさん泳いでいました。